育児 育児
2023年05月10日 11:32 更新

施設スタッフに聞いた「迷子への対応と予防策」迷子になりやすいのは「3歳~5歳」、対応で困ることは?

エスシーシー(SCC)は、迷子対応の経験のある商業施設・遊園地・動物園のスタッフを対象に、「迷子への対応と予防策」に関する調査を実施しました。

迷子で最も多い年齢層は、「3歳~5歳」と判明

はじめに、迷子対応が発生する頻度について聞きました。

迷子への対応と予防策

「勤務先において、迷子対応が発生する頻度はどれくらいですか?」と質問したところ、「1日に2回以上(27.2%)」と回答した人が最も多く、次いで「1日1回程度(16.9%)」「2、3日に1回程度(15.4%)」「週に1回程度(14.4%)」「月に1~3回程度(12.8%)」と続きました。

頻度は「1日に2回以上」が最も多く、子どもが集まる施設においては毎日数回は迷子が発生していることがわかります。

続いて、「どのくらいの年齢の迷子対応をすることが多いですか?」と聞いたところ、「3歳未満(17.6%)」「3歳~5歳(62.9%)」「6歳~8歳(16.2%)」「9歳~11歳(2.4%)」「12歳以上(0.9%)」という回答結果になりました。

6割以上の人が「3歳~5歳」と回答したことから、体も成長し自主性を持って行動することが増える年齢になったことで、迷子に発展してしまうのかもしれません。

では、迷子になる理由はどのようなものがあるのでしょうか。

■迷子になる理由とは?
・遊ぶのに夢中になって気付いたらはぐれてる(20代/女性/遊園地勤務)
・新しい場所に行ったり、知らないところに歩いたりすると、迷子になる可能性が高くなります(40代/男性/商業施設勤務)
・親が動物の写真を撮ったり、何かを調べていたり、SNSをしていたりスマホに気を取られて子供から目を離すこと(40代/女性/動物園勤務)
・周りの物にお子様が興味を示し母親を見過ごしまた、親も余り子供に注視が怠っている(50代/男性/商業施設勤務)

などの回答が寄せられました。

子どもが遊ぶのに夢中になったり、親が目を離したりした時に、迷子になりやすいようです。

迷子の発見から解決までの平均時間は「15~30分」が最多

続いて、迷子の発生から解決までにどれくらいの時間がかかるか調べました。

迷子の発生から解決までにかかる時間は、平均してどれくらいですか?

「迷子の発生から解決までにかかる時間は、平均してどれくらいですか?」と聞いたところ、「15分未満(11.1%)」「15~30分(43.0%)」「31~59分(32.7%)」「1〜2時間程度(11.8%)」「3〜4時間程度(1.2%)」「5時間以上(0.2%)」という結果に。7割以上の人が、迷子の解決までに「15分~1時間」かかっていると回答しています。

一度迷子になってしまうと保護者と子どもが出会えるまでにある程度の時間がかかることがわかります。

迷子の対応で困ること1位は、「保護者の居場所が把握できない」

では、その時間の中で施設の人が困っていることや不安になることは、どういうことが挙げられるのでしょう。

迷子の対応時、困ることや不安になることは何ですか?

「迷子の対応時、困ることや不安になることは何ですか?(複数回答可)」と尋ねたところ、「保護者の居場所が把握できない(46.1%)」と回答した人が最多となりました。

次いで「迷子が自分の名前などを言えない(41.1%)」「迷子とのコミュニケーション(35.2%)」「迷子の居場所が把握できない(28.3%)」「スタッフ間での情報共有が難しい(18.6%)」と続きます。

施設の広さや来客数の多さなどから、迷子放送などで呼びかけても保護者がなかなか現れず、保護者と連絡を取ることが難しいケースが多くありそうです。

また、迷子になった子どもの年齢が低いと、自分の名前だけでなく誰と一緒に遊びに来たのか、どこで保護者とはぐれたかなど、保護者を探すうえで必要になってくる情報を聞き出すだけでも大変であると予想できます。

迷子対応時に困ることとして、具体的に挙げられた声は以下の通りです。

■迷子の対応時、困ることや不安になることとは?
・迷子が泣いてしまい自分の名前を言えない時、時間が取られ他の業務ができなくなること(20代/女性/商業施設勤務)
・迷子への過度な干渉は保護者からの反感をうむ場合がありどの程度まで関わって良いかわからない(20代/男性/商業施設勤務)
・迷子の放送を親が聞いていない、聞こえていない(30代/男性/商業施設勤務)
・人手が足りず、業務に支障がでる(40代/男性/遊園地勤務)

本来の業務に支障が出ることや、子どもにどの程度関わっていいかわからないという人がいることがわかりました。

調査概要

「迷子への対応と予防策」に関する調査
【調査期間】2023年2月9日(木)〜2月11日(土)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,003人
【調査対象】迷子対応の経験のある商業施設・遊園地・動物園の方
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

エスシーシー
https://www.scc-kk.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-