離乳食でのスプーン練習はいつから?人気の赤ちゃんスプーンをチェック【管理栄養士監修】
離乳食が始まり、食べるのが上手になると次に気になるのが、スプーン使いについてではないでしょうか。いつから始めたらよいのか、どんなスプーンがよいのかをチェックしていきましょう。
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離乳食でスプーンを使うのはいつから?
離乳食を進めていく上でいつからスプーンが使えるようになるのか、気になるところだと思います。練習方法やスプーンの種類、おすすめのスプーンなどをご紹介しますので、スプーン選びの際の参考にしてみてください。
離乳後期~完了期:スプーンをつかむ練習を始めよう
離乳初期(5~6ヶ月)・中期(7~8ヶ月)までは食べさせてもらうことの多い赤ちゃんが、後期(9~11ヶ月)ごろになると変化が見られることが多いです。食べるペースや順番など意思表示をするようになったり、食べ物や器をつかもうとする姿が見られるようになります(※)。
今までうつぶせやハイハイなど、手で体を支えていたのがつかまり立ち、伝い歩き、歩行といった体の成長につれ、だんだん足で体を支えられるようになります。
このことにより、手は体を支えることから解放され、手としての機能が発揮されるようになり、つまむなど指先を使った細かな動作や、左右の手の協調した動きを獲得するのでスプーンやフォークが使えるようになってくるのです。家族一緒に食事をする楽しさを体験し、上記のような体の成長も見られるようになったら、手づかみ食べやスプーンを使って食事をする時期がきたと捉えてよいでしょう。
まずは食卓にスプーンも置いておき、つかむ練習から。
またママやパパが食べさせているスプーンが気になるようでしたら、与えてみてください。テーブルや器をトントンしてみたり、握っているだけかもしれませんが、つかむ練習から始めることが大切です。スプーンを与えたら目を離さないように注意してくださいね。
(※)厚生労働省ホームページ「Ⅱ-2 離乳の支援 P30~34 離乳食の進め方の目安」
https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf
ママ・パパのサポートが大事
手づかみ食べで食べ物をつかむことや、口に運ぶ動作、スプーンをつかむことが上手になったら、ママやパパがサポートをしながら自分でスプーンを使って食べる練習をしてみるとよいでしょう。最初は上手に食べ物をすくえず、器の中でかきまわしたり、口に運ぶ前にこぼしたり…といろいろなアクシデントが起こると思いますが、上手に声かけをしながら見守っていくおおらかさも必要です。
また、汚れてもいいようにエプロンの装着のほか、テーブルや床に新聞紙やビニールシートを敷くなど環境を整える、さらにスプーンですくいやすいような汁気の少ないメニューやかためのものにするなど工夫をしてあげると、スムーズに練習ができるかもしれませんね。
上手にできたときは、できた!という赤ちゃんの喜びをママやパパが共有し、「できたね」「がんばったね」など声掛けするのもいいですね。
離乳食時期の赤ちゃんのスプーン練習方法
練習しやすいスプーンの選び方
離乳期に使うスプーンの種類はさまざま。素材はプラスティックやシリコン、木製、ステンレスなどがあり、離乳食の時期によっても少しサイズや形が違うようです。
主にママやパパが食べさせる初期・中期のころは、柄がまっすぐで口に入る部分(ボウル部分)は赤ちゃんの唇で取り込みやすいように浅くてそりのない滑らかな形状、スプーン幅が赤ちゃんの口の幅の2/3程度のものが望ましいです。自分で食べたくなる後期以降には赤ちゃんがにぎりやすい形とサイズであることが理想となります。
また、素材も同様に時期によっておすすめのものが変わってきます。
【シリコン】
やわらかい素材なので、赤ちゃんの口にやさしく離乳初期向きといえます。
【プラスティック】
ある程度のかたさがあり食べ物をすくいやすいのがプラスティックの利点です。耐熱温度が低いものもあるので食洗機などは使用できない場合があります。
【木製】
見た目のやさしさとぬくもり、そして食事がおいしく感じられるところが魅力です。木でつくられたスプーンは安全ですが、使った後はすぐに洗い乾かすのがポイントです。
【ステンレス】
金属製なので冷たいと感じることもあり、嫌がる赤ちゃんもいる素材ですが、食べ物をすくいやすいという利点もあります。
スプーンの練習方法
自分の力で食べたいというチャレンジ精神はあるものの、なかなかうまくいかないものです。ゆっくりと段階を細かく踏んで進めていくことをおすすめします。
■STEP1:最初は今まで通り、ママやパパが食べ物がのったスプーンを口まで運んであげましょう。このとき、動作一つ一つに声をかけながら食べさせてあげることが大切です。
■STEP2:ママやパパがスプーンに食べ物をのせてからスプーンをもたせてあげましょう。口に運ぶまで、手を添えるなどサポートを。
※STEP1、STEP2を何度が繰り返してください。繰り返すうちに、ママやパパが手を添えながらも子供が自分で食べ物をスプーンにのせられるようになる、そして口に運べるようになるなど少しずつできるようになってくるでしょう。
■STEP3:ママやパパの誘導がなくても子供の動きが主体となってきたら、手を添えるのをやめ見守ります。
自分でできるようになったとはいえ、毎回自分で食べてくれるとは限らないでしょう。気分がのらないときは、「食べさせてほしい」と甘えてくることもあるので上手にコントロールしながら進めたいですね。
スプーンの練習成功のポイント
育児のなかで、子供が成長するポイントは幾度もあります。今回のスプーンで食べられるようになるのもその一つと言えるでしょう。スプーンを使って上手に食べられるようになるまで、たとえ時間がかかったり、こぼしたりしても温かく見守れたらいいですね。
「いろいろな経験が成長につながっている」と気持ちを切り替え、いつかはできるようになるからと気長にやさしく接し、個人差を認めて焦らないことが大切です。
ただし、赤ちゃんが集中できる時間は限られているので、遊び始めたりしてきたら時間を決めて切り上げてくださいね。
また、どうしてもうまくいかないときは手を差し伸べてあげることが練習成功のポイントです。リラックスした状態で一緒に取り組みましょう。
食具の持ち方の変化
赤ちゃんの指は、小指側から発達しはじめ親指側へと進んでいきます。
スプーンを持ち始めたころは手のひら握り、次に手指握り、そしてえんぴつ持ちへと変化していきます。
無理をせず、子どもの発達に合った持ち方でゆっくりと進めてあげてくださいね。
離乳食の時期におすすめ!人気の赤ちゃんスプーン
ののじ 離乳食スプーン
ストレスを除き、使いやすさを追求した「ののじ」のスプーン。離乳食初期から幼児期まで用途にあうカトラリーが揃っています。「離乳食スプーン」は、赤ちゃんが安心して口にできるよう、滑らかなラインを採用。高級スプーンにも使われるステンレス素材で、洗い残しがなく衛生的な日本製スプーンです。「おいしく食べてもらいたい」というママの願いを叶えてくれます。
リッチェル Richell トライシリーズ ND ベビースプーン・フォーク(ケース付)
「自分で!」という子供に芽生えた気持ちをサポートしてくれるスプーンとフォークのセットです。小さな手でもにぎりやすい持ち手で食べやすく、パステルカラーでおしゃれなのも魅力。ケース付きだから、お出かけにも持って行けて便利ですね。
まとめ
子供がスプーンをもつことから練習を始め、スプーンで食べ物をすくえて口まで上手に運べるようになるまでには、ママ・パパもエネルギーが必要となります。適度にサポートをしながら、温かく見守るのが成功のカギ。楽しい食事の時間をすごすためにも、環境を整え、子供が使いやすいスプーン選びも考えてあげたいものですね。
監修:林万リ「やさしく学ぶからだの発達 Part2 運動発達と食べる・遊ぶ」(全障研出版部)
授乳・離乳の支援ガイド(2019年度改訂版)実践の手びき