包丁の子供への教え方!教えるのは何歳から?使い方・持ち方はどう教える?
ママがしていることに興味をもつ子供の中には、ママがよく使っている「包丁」を自分も使ってみたいという思いが強くなる子がいるようです。興味をもったときが教えどきかもしれません。何歳から使わせているのか、使い方などどう教えたらよいのかをお届けします。
料理好きの子にしたい!
ママの側にいたいからという思いからか、キッチンでのママの動きをよく観察している子供も多いようです。特にトントンと軽快な音を立てて野菜やお肉などを切る姿はマネをしてみたい動作のひとつかもしれません。興味をもったときが教えどきと考え、キッチンには危険がたくさんあることを伝えつつ、正しい包丁の扱い方を教えていきたいですね。
子供に料理を手伝わせるステップ
包丁に興味があり、触りたいからと言っていきなり包丁を与えるのはあまりおすすめできません。料理を手伝ってもらうにはステップを踏ませ、それらがクリアできたら包丁で食材を切ってもらうようにしましょう。
以下のようなステップはいかがでしょうか。
〈1〉手だけで行う作業
STEP1:ちぎる(例 サラダに使うレタスなど簡単にちぎれるものから始めます)
STEP2:具を混ぜる(例 サラダ用の数種の野菜を混ぜる)
STEP3:お皿に盛る
〈2〉道具を使う
STEP1:バターナイフを使う(例 パンにバターを塗る))
STEP2:ギザギザのナイフを使う(例 チーズを切る)
STEP3:トングを使う(例 焼きそばなどの麵をトングでつかんでお皿に盛る)
〈3〉包丁を使う
STEP1:切りやすいものを切る(1)
(例 レタスやキャベツ、はんぺんなど平たいものから切る)
STEP2:切りやすいものを切る(2)
(例 キュウリなど子供の手のサイズに合う大きさのものやママが小さめにカットしたじゃがいもなどを切る)
STEP3:少し不安定なものを切る(例 玉ねぎやトマトなど丸みのあるものを切る)
このように、キッチンでの作業に慣れるよう段階を経ていくとよいでしょう。お手伝いをしたいという気持ちを尊重しながら、何を手伝ってもらうか意識しながらキッチンでの作業ができるとよいですね。
包丁を持たせるのは何歳から?
何歳から持たせてよいというルールも常識もありませんが、子供が興味をもつタイミングによるようですね。2歳くらいから持たせているというご家庭もあるようですが、幼稚園に入る前の3歳くらいからという方が多いようです。実際には何歳からというよりも、包丁を使い際にしっかりルールを守れる能力や年齢であれば使わせてもよいでしょう。
うまく切れなかったときは、かんしゃくを起こさずママやパパに助けを求めるなど自分の感情をコントロールできるかということも大切なポイントになるようです。
最初の包丁の練習は子供用包丁で
子供用包丁とは
子供用包丁には「切れない包丁」と「切れる包丁」があります。切れない包丁は切れ味が悪い程度といってよいでしょう。手を切ってケガをしにくくしてありますが、それなりの力が加われば手を切る可能性もあります。子供用包丁とは言え、正しい扱い方、使い方をしないと危険だということを教えておく必要があります。
子供用包丁の選び方
包丁の使い慣れ具合や成長の度合いによって、包丁を選ぶとよいでしょう。大きく分けて「初めて使う子」と「慣れている子」で包丁の種類が変わります。
◆初めて使う子
包丁を持つこと、ものを切ることを覚えることを目的としたいので、刃のついていない包丁、刃先が丸い、もしくは切れ味の悪い初心者向けの包丁を選びます。豆腐やバナナなどやわらかい食材限定で切ることができるギザギザの刃や研がれていない薄い刃になりますが、手を切ってしまった場合ケガをしないわけではありません。危険があることを随時伝えていきましょう。少し慣れてきたら素材がステンレスや軽いセラミックなどの本物の包丁と同じものなどを使うなどステップアップも可能です。
◆慣れている子
幼児のうちは、サイズが子供用のものを選びましょう。ただし切れ味は大人でも使えるくらいしっかりとした切れ味の上級者向けがあります。初心者向けの包丁を使いこなせるようになっている、または包丁の危険性についてしっかり理解できている場合は、こちらを使ってみてもよいでしょう。小学生であれば、手が少し大きくなってくるので大人用の包丁を使ってもよいかもしれませんね。
包丁の使い方を教えよう
包丁を持つときのルール
包丁を使うときは、ルールを守ることを伝えたいですね。
・包丁は危険なもので、ケガをする恐れがある
・包丁の刃はさわらない
・大人と一緒の時だけ使う
・包丁を投げたり振り回したりしない
・ママ(パパ)のいうことをきちんと聞ける
これらの言い聞かせがちゃんと届いているかどうか包丁を正しく扱えるかどうかのポイントなるでしょう。
包丁の持ち方
包丁を持たせるときは、まず利き手を確認し、包丁の柄の部分をしっかり「グー」で握ります。親指、人差し指、中指でもち後の2本は軽く添える感じです。子供の手にかぶせて持ち方を確認しながら教えていきましょう。
添え手
包丁を持っていないもう一方の手は、基本的に切る対象となる食材を押さえますよね。押さえる手の形は”猫の手”と言われています。せっかく猫の手の形にしているのに、親指が出ていたり指が中に入っていない場合があります。包丁を使い始めのときに、この形がしっかり身についていないまま慣れてしまうと、なかなか修正するのは難しいようです。幼少期のうちに安全な手の形を習慣づけておきましょう。
包丁の使い方を教えるときの注意点・ポイント
具体的な声かけをする
包丁を使っている最中も、逐一声かけをしてあげて安全な使い方を見守りましょう。「包丁はグーでしっかり握ってる?」「食べ物を押さえる手もグーだよ。猫さんの手みたいにね」「上手に切れてるね」「ゆっくりでいいよ」など注意点も含めて、褒めてあげたりアドバイスをするなど細かい声かけをしながら見守りましょう。
包丁を最後に置くところまで教える
包丁を使い終わったとき、または使っていないとき、包丁の刃は自分に向けないように置くことを教えましょう。しかもまな板の奥に置くことも加えて伝えたいですね。自分のほうに刃を向けたまま手前に置くと、間違ってケガをする危険性があることもしっかり理解させて、一つ一つのルールを身につけさせていきましょう。
目を離さない
子供が手を切ったり、間違った使い方、持ち方、扱いをしていないか目を離さないようにしましょう。少しでもルールを破ったり、包丁の使い方が乱れてきたら、すぐに注意をして修正をしてください。安全な使い方がしっかり身につくまでは目を離さないよう気を付けてあげてくださいね。
まとめ
子供が包丁を使う際、ルールや使い方など教えていくことはたくさんありますね。幼稚園や保育園で包丁を使う機会はないかもしれませんが、経験をさせておくことは大切です。興味を持ち始めたら、料理のお手伝いから始めてみてはいかがでしょうか。けがの対策をしっかりして、安全に包丁が使えるようになるまで、しっかり見守っていきましょう。