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2024年07月19日 11:34 更新

高校生以下の5人に1人がスマホトラブルの経験あり!内容は「友人間でのSNSいじめ」が最多に

ネット関連のトラブルの相談・対応を得意とする弁護士・法律事務所を検索できるポータルサイト「ベンナビIT」は、高校生以下の子どもを持つ親4,259人を対象に「子どものスマートフォンに関するトラブルの実態」について調査を実施しました。

「子どものスマートフォンに関するトラブルの実態」調査

4割以上の親は子どもにスマホを持たせていると回答

4割以上の親は子どもにスマホを持たせていると回答

最初に、高校生以下の子どもを持つ親4,259人に対して「お子さんにスマートフォンを持たせていますか?」と質問したところ、44%が「持たせている」と回答。

半数に満たない数値ではあるものの、31.8%(4,259人中1,358人)が小学生未満の子どもを持つ親であることから、決して低くない数値であるといえます。

続いて、高校生以下の子どもにスマートフォンを持たせていると回答した親1,874人に対して「いつからスマートフォンを持たせましたか?」と聞くと、「中学1年生から」が24.4%、「小学校高学年(5年生〜6年生)から」が24.3%となりました。

合わせると約半数が11歳から13歳の間に、子どもにスマートフォンを持たせていることがわかります。

持たせる理由は連絡手段が多数、半数以上が使用ルールを決めている

持たせる理由は連絡手段が多数に

続いて、高校生以下の子どもにスマートフォンを持たせている親1,874人に対して「お子さんにスマートフォンを持たせたきっかけはなんですか?」と尋ねると、約7割にあたる1,353人が「連絡手段として」と回答。通学や習い事にあたっての連絡や、留守番中の連絡などが想定されます。

一方で605人は「子どもが持ちたがったため」、483人は「子どもの同級生が持ち始めたため」と回答しており、親だけではなく子どもや子どもの周囲の状況も影響しているようです。

半数以上が使用ルールを決めている

また、同じ人を対象に「お子さんがスマートフォンでトラブルに巻き込まれないために、気をつけていることはありますか?」と質問したところ、半数以上にあたる1,017人が「スマートフォンの使用ルールを決める(使う時間や場所など)」と回答しました。

具体的なルールの内容では「自室では使用しない」「使用は22時までにする」といった回答があり、親の目の届く範囲で使用する趣旨のルールを決めている家庭があるようです。

6割がスマホ依存を心配し、2割以上は実際にトラブルを経験している

6割がスマホ依存を心配

続いて、高校生以下の子どもにスマートフォンを持たせている親1,874人に対して「スマートフォンを持たせていて不安に思うことはなんですか?」と質問したところ、6割以上の1,205人が「スマートフォン依存」と回答しました。

家族とのコミュニケーションが希薄になったり、勉強不足から成績が低下したり、画面の見すぎにより視力が低下するといったリスクを懸念しており、多くの親が子どものスマートフォン依存を心配しているようです。

23.2%がスマフォトラブルの経験が「ある」

また、「お子さんがスマートフォンにかかわるトラブルを経験したことはありますか?」との質問では、23.2%が「ある」と回答。次項では、子どものスマートフォンに関わるトラブルの具体的な内容を紹介しています。

SNSに関わるトラブルが多く、約半数は家族間で相談している

2人が「友人間でSNSいじめがあった」

前述の調査で「子どもがスマートフォンに関わるトラブルを経験した」と回答した人の中から、無作為に選定した200人を対象に「お子さんのスマホにかかわるトラブルは、どのようなトラブルでしたか?」と質問したところ、72人が「友人間でSNS(LINE、X(Twitter)、Instagram、TikTok、Facebookなど)いじめがあった」と回答。

また次点でも「子どもがSNS上で誹謗中傷をされた、もしくはしてしまった」であることから、SNSに関わるトラブルが多いことがわかります。

SNSに関わるトラブルが多く約半数は家族間で相談している

続いて「トラブルについて誰かに相談しましたか?」と質問したところ93人が「家族」と回答。31人が「友人」、20人が「学校」と続き、多くは身内に頼ることがわかりました。

一方で14人は「弁護士」、10人は「警察」、4人が「公的な窓口」と回答していることから、一定数ではあるものの専門知識を持つ相談先を選択していることが明らかとなりました。

デジタルタトゥーや、SNS・匿名掲示板といった場でのトラブル解決においては、専門知識を要する発信者情報開示請求といった手続きをする場合があるため、こうした専門家へ相談することは有効な手段といえます。

次項では、一部の回答があったトラブルの、最終的な結果を紹介してします。

<トラブルの最終的な結果>
・長時間使用や兄弟間のスマホの取り合いで喧嘩をした本人と、しっかり話しをすることで、親子お互いに納得できる使用ルールを決めた(栃木県・20代・女性)
・フィッシングサイトにアクセスしたのでフィルタを設定した(兵庫県・30代・男性)
・ゲームの高額な課金があったので、購入時にパスワード入力を必須として子どもが自由に課金できないように設定を変えた(東京都・30代・女性)
・SNSイジメについて学校・先生・保護者を巻き込み、話し合いと事実確認の場を設け、謝罪をすることで解決した(神奈川県・30代・男性)
・一部アプリのブロックと定期的なスマホの確認を約束した(千葉県・40代・女性)

調査概要

調査対象:高校生以下の子どもを持つ親4,259人
調査方法:Freeasyを用いたインターネットリサーチ
調査日:2024年6月28日(金)〜7月1日(月)

<調査対象とする家庭の子どもの世代ごとの人数>
小学生未満(1,358人)、小学1年生〜3年生(811人)、小学4年生〜6年生(793人)、中学生(746人)、高校生(551人) 合計4,259人
※子どもが複数いる場合は、最も年齢が低い子どもが回答しています

出典:ベンナビIT(株式会社アシロ)
https://itbengo-pro.com/columns/334/


アシロ
https://asiro.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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