
「ママやって!」「見て見て!」に応えるとワガママな子に育つ?子どもの要求との向き合い方|ワクワク子育て大全 #1
1日に何度も繰り返される、「ママやって!」や「見て見て!」毎回子どもと向き合い対応してあげるのは、なかなか難しいものですよね。
ママやパパたちが育児に奮闘する様子を専門家と一緒にモニタリングするNHK Eテレの子育て番組『ハロー!ちびっこモンスター』。
番組で紹介された子育ての困りごと&アドバイスをまとめた「笑顔100倍『ハロー! ちびっこモンスター』ワクワク子育て大全」(宝島社)より、番組に登場した現役保育士で育児アドバイザーのてぃ先生からの子育てのアドバイスをお届け。
今回は、手が離せない時の子どもの「やって!」「見て見て!」 に役立つ“おたすけアイテム”をご紹介します!
つい大人がやってしまうお片づけを子どもに進んでやってもらおう

本当は一人でもできるはずなのに「やって〜!」と甘えてしまう3歳の女の子
子どもの「やって!」「見て!」という要求に応えてもわがままにはなりません。むしろ、積極的に応えたほうが安心感が生まれて自立が早くなるといえます。しかしそうしたくても、家事などがあるとなかなか応えられないこともありますよね。
そんなときは、自分のことを見てくれる存在として、「ぬいぐるみ」を用意するのがおすすめです。ぬいぐるみが見ていてくれることで、ママやパパのちょっとした代理になり、満足感が得やすくなるんです。さらに、「ぬいぐるみにお片づけの方法を教えてあげて」などと付け加えることでお兄ちゃんお姉ちゃんとしての気持ちがくすぐられるので、年齢に合わせてぜひお試しください。

番組では年子の妹がいる3歳の女の子に、「そのお人形さんにがんばってお片づけしているところを見せてあげてほしいんだ」「お人形さん、まだお片づけのやり方を知らないんだって。だから、こうやって片づけるんだよって見せてあげて」と伝えることで、がんばって取り組んでくれました。
ところが、おもちゃの量が多すぎたことや、目の前で妹が片づけをせずに遊んでいたことで、途中でやる気が削がれてしまったので「箱の中に運んで入れればOK!」とハードルを下げることに。すると今度は突然、妹のやる気スイッチが入り、お片づけモードに! それを見たお姉ちゃんも再びやる気を取り戻し、一緒に片づけることができました。
「ママやパパに見ていてほしい」「面倒くさい」「妹は片づけていないのにずるい」など、子どもが片づけたくない理由はさまざま。お子さんの気持ちに寄り添いながら、楽しく片づけられる方法を探していきましょう。
(2023年5月3日放送)
▼POINT!
どうしても手が離せないときはママやパパのかわりにぬいぐるみに見守ってもらおう
遊びの要素を含むミッションで「見て見て」アピールに向き合おう
お子さんの「見て見て!」が止まらず、家事が進まなくて困っているときには、ミッションリスト&スタンプカードを取り入れてみるのがおすすめです。

ごはんを作っているときも「見て見て!」が止まらないママのことが大好きな5歳の男の子
家事をしているあいだに、お子さんに遊びの要素を含んだミッションに取り組んでもらい、できたらスタンプを押していく方法で、かまってほしい気持ちや達成感を満たしていくのはいかがでしょうか。ポイントは、食事の前であればお手伝いや手を洗うなど、次の予定につながる課題を入れること。そうすることで、その後の行動へスムーズにつながります。
ミッションの内容や数は、子どもの身体能力や集中力に合わせて設定するのがおすすめ。あまり難しすぎるとやりたくなくなってしまうので、まずは「ジャンプ10回」など、お子さんができることやクリアしやすいものから進めてみましょう。
また、子どもだけにやってもらうのではうまくいかない場合は、ママやパパに課すミッションも一緒に考えてやってみると、より効果がありそうです。ただし、あまり大人にとって都合のいいことばかりにするとミッションじたいを嫌いになってしまうので、10個のミッションであれば、やってほしいことは3個ほどにとどめてくださいね。
(2023年3月4日放送)
▼POINT!
家事をしているあいだにミッションに挑戦してもらいできたらスタンプで達成感!
続きは書籍でお楽しみください。
