
平野ノラさん「あの気持ちを1日でも長く娘に味わわせてあげたい」長女に3歳まで授乳を続けた理由明かす
芸人の平野ノラさんが8日放送の『夫が寝たあとに』(テレビ朝日系)に出演、授乳について思いを明かしました。
■「今日が最後だと思ってあげていた」

藤本美貴さんと横澤夏子さんがMCを務める、家事育児特化型バラエティ『夫が寝たあとに』。にゲスト出演した平野ノラさんは2021年3月に42歳で長女を出産し、現在は4歳の娘を育てる一児の母です。
卒乳をテーマに深夜のママ会を繰り広げた三人。平野さんは「仕事のタイミングや保育園入園など、1歳くらいで卒乳する人が多い。でも私は3歳で卒乳したんですよ」と、お子さんが3歳で自ら卒乳するまで母乳を飲ませていたことを明かしました。
実際、番組がSNSで1406人のママに聞いたアンケートでは、授乳を終えた時期は1歳~1歳半が648人、1歳未満が561人で、半数以上が1歳くらいでの卒乳という結果に。しかし3歳以上と回答したママも27人いました。
3歳まで母乳をあげていた理由について、平野さんは「『いっぱいあげていいんじゃない』という人もいれば『1歳でやめたほうがいい』という人もいて、病院によっても違う。決まりがあるようでないなと思って、娘が欲しがるうちはあげてもいいかなって」と考え、子どもが飲むうちはとことん付き合ったといいます。
番組では「断乳はママが計画的に授乳をやめること、卒乳は子どもから自然に飲まなくなること」と解説。つまり平野さんの場合は断乳ではなく卒乳ですね。
横澤さんが「一生飲まれるんじゃないかという恐怖はなかった? 私は早く断乳したかった」と打ち明けると、平野さんは「45歳ぐらいまであげていて、周りが『え!? よく出るね』と驚いていた。だから出るのは奇跡なんだと思って、今日で終わるかもしれないというスタンスであげていた」と回答。
“最後の日”は突然やってきたといい、「『今日でやめる!』みたいなことはなく、普通に飲まなかったですね。まっしぐらで飲んでいたのに、おっぱいで遊ぶようになった」そうで、娘が母乳に執着しなくなり、週5だったのが週3にと徐々に減っていき、「おっぱいちゃん今日はいらないよ」という日も出てきたと話しました。
平野さんが「いつ出なくなるかわからないから、今日が最後だと思ってあげていた」「お友達のようだったおっぱいと、少しずつ遊ばなくなる」と説明すると、そのせつなさに藤本さんは「さみしい」、横澤さんも「泣いちゃう」。平野さんも当時は涙を堪えていたといいます。
■「私も『冷凍庫貸してください』って局に言ってたもん」

娘が満足するまで付き合ったのは、平野さん自身、小さいころにお母さんのおっぱいを飲んでいた記憶があり「それが幸せすぎて。あたたかくてぬくもりがあって本当に幸せだった。あの気持ちを1日でも長く娘に味わわせてあげたい」という気持ちから。
周囲から「まだおっぱいをあげてるの?」と聞かれることも多々あり、「それも本当にストレスだったんですよ」と打ち明けた平野さん。「どんな思いでこっちはあげてるか。やめたい日もありますよそりゃ、主治医と喧嘩したこともあるんですよ、私」。それでも「娘が卒乳するまで私は付き合うぞとまず決めた」と、確固たる意思を持っていたと明かしました。
授乳は実際に経験しなければわからないことばかりで、ママ同士でも相談しにくいデリケートな話題でもあります。だからこそ平野さんは、ママたちが隠れて授乳しなくてもいいように、積極的に発信。産後2か月で仕事復帰していますが、授乳時間を仕事のスケジュールに組み込んでもらい、ロケバスの中で搾乳することもよくあったそうです。
仕事も、合間に搾乳できることを条件に引き受けるようにし、搾乳でスタッフや共演者を待たせる際「この待ち時間なんだろう?」と疑問に思われるため、マネージャーを通じて敢えて「搾乳の時間です」と伝えてもらっていたそう。
藤本さんもロケ現場や楽屋で搾乳していたと明かし、「私も『冷凍庫貸してください』って局に言ってたもん」と言うと、横澤さんは「ミキティさんの母乳がテレビ局にある⁉」と驚き。メイク中に搾乳するのも「あるある」だと搾乳談義に花が咲きます。
また、横澤さんが「このあいだ、歌手の一青窈さんから聞いた話」として明かしたところによると、一青窈さんはコンサートの最中「今から授乳タイムです」と言って20分ほどステージを退席することがあり、お客さんもしっかり待っているのだそう。「それを待っているお客さんも素晴らしいし、言える一青窈さんもすごい」と感心しきりでした。

■1歳以降も授乳を続けて問題ない
赤ちゃんは1人1人性格が違いますし、親子関係や家庭環境、成長発達もそれぞれに異なるため、授乳をやめる時期はそれぞれの家庭で違って当たり前。母乳は栄養補給のためだけに行うものではなく、親子のつながりにも密接に関わっているものです。「生後●ヶ月になったからやめる」というように子どもの年齢でやめる時期を決める必要はありません。
母乳を続けるのがつらくなったり、子どもが欲しがらなくなったりと、親子の思いや様子から卒乳・断乳のタイミングは決まりますが、卒乳したら食事から十分な栄養を摂ることになります。母乳やミルクを飲まなくなっても、食事をしっかりと食べられるようになっていることが重要です。
そのため、早くても離乳食が幼児食になる1歳以降に卒乳するのがおすすめですが、1歳以降もママや子どもがやめようと思うまで、授乳を続けていても何の問題もありません。いつかは卒乳のタイミングがやってくるので、安心してください。
(マイナビ子育て編集部)