無水エタノールで掃除の悩みを解決！成分や使い方を詳しく紹介

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名前だけ聞くと化学薬品のような印象があるかもしれませんが、無水エタノールの原料はサトウキビなどの糖質原料や、じゃがいもやトウモロコシなどのでんぷん質です。エタノールは、エチルアルコールと呼ばれるアルコールです。なかでも、水分をほとんど含んでいない純度の高いものを無水エタノールといいます。

揮発性が高く、水分を嫌う電化製品の清掃によく利用されています。また、アロマテラピーで精油を水と融和させる溶剤としても使われています。

ドラッグストアでは、消毒用エタノールと並んでいることが多い無水エタノール。このふたつの違いは、アルコールの濃度にあります。消毒用のものは、無水エタノールよりも約2割濃度が薄いです。無水エタノールは揮発性が高いあまり、すぐに気化してしまうので、肌の水分も奪ってしまい消毒には向きません。一方、消毒用エタノールは、無水エタノールを薄めたもの。濃度が濃度が低い分、肌にも優しく、その場に留まってウイルスを殺菌してくれます。

無水エタノールは、キッチンまわりの掃除に最適です。その理由は、油を直接溶かすことができる溶剤であることと、消毒殺菌にも使えること。口に入るものを扱う場所なので、安全＆衛生面は重視したいポイントですね。無水エタノールなら、さっと揮発して、二度拭きも必要ないので掃除の時間も短くてすみます。ただし、濃度の高い無水エタノールは素手で使用すると手が荒れやすいので、手袋をはめて使うことがおすすめ。

レンジまわりに使用するなら、消毒用もかねたスプレーを作ると便利です。まな板やシンクの消毒にシュッと一吹きすることもできますし、調理後の壁の汚れもサッとひと拭きでキレイになります。1本で汚れも落とすことができ、さらに殺菌もできるので、キッチンにぴったり。

エタノールスプレーの作り方は簡単です。無水エタノールと精製水を8：2の割合で混ぜてスプレー容器に入れればできあがり！

とにかく、レンジまわりは毎日の汚れをためないことがポイントです。毎回10秒だけのササッと掃除で、年末の大掃除がぐっと楽になりますよ。

揮発性の高い無水エタノールが本領発揮するのが、電化製品です。すぐに揮発するので、水分に弱い電化製品の掃除に向いています。綿棒に少量をつけて、パソコンのキーボードの掃除してみましょう。手垢や汚れが取れて、とてもキレイになります。スマートフォンやタブレットの液晶画面の掃除にも利用できます。コットンに含ませて、サッと拭いてください。拭くときには、機器内部にエタノールが入り込まいないように、つけすぎに注意しましょう。

無水エタノールは、カビ取りとカビ予防にも活躍します。レンジの掃除でおすすめした、エタノールスプレーを使いましょう。カビ取りをする場合は、スプレーしたあと約15分放置。その後、乾いたタオル・キッチンペーパーを使って拭き取ります。除菌効果があるので、お風呂全体にスプレーしておくとカビの発生を予防できます。

無水エタノールを利用する際には、いくつか注意点があります。もっとも気をつけてほしい点が、火のそばでは使わないこと。アルコール濃度が高く引火しやすいので、台所で使う際には十分注意してください。

無水エタノールは揮発性が高く、水分を奪って素早く蒸発する性質を持っています。そのため、肌に触れると荒れてしまう恐れがあります。長い時間使用するときは、直接触らないように手袋をすると安心です。

フタをあけたまま放置しておくと、蒸発したり、逆に空気中の水分を取りこんで濃度が薄くなったりすることがあります。使用した後は、しっかりとフタを閉めることが大切です。保管場所は、直射日光があたらない涼しい場所がベター。さまざまな場所で使えるので、掃除に使う道具と一緒に置いておくとよいですね。

無水エタノールは、革製品には使用できません。汚れやカビを落とす性質があると思って使うと、革を変質させてしまう恐れがあります。

揮発性が高いため、使用している間にどんどん蒸発していきますが、アルコール成分は空気中に残ります。長時間、空気中のアルコール成分を吸っていると気分が悪くなることもあるので、換気をしながら使用しましょう。換気することで、引火防止にもなります。

無水エタノールは、さまざまな場所の掃除に活用できます。1本で多用途に使えるので、各種洗剤を買わずにすむのがメリット。家計にも環境にも優しいアイテムだといえるでしょう。ただし、使用には少し注意が必要です。濃度が高いアルコールだということを念頭において活用してください。

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