身近なもので衣類の毛玉を取る裏技! 注意点と予防策
靴下、パジャマ、帽子、ジャケットなど、コットン100%ではない衣類には、毛玉がつきもの。秋冬の衣類には特に、毛玉ができますね。毛玉ができると途端にみすぼらしくなって、着る機会も減ってしまいます。手間をかけずに身近なもので毛玉を取る裏技を駆使して、衣類の寿命を延ばしましょう。
スポンジで毛玉を取る裏技
スポンジの種類は?
毛玉取りに活躍するスポンジは、目の粗いもの、不織布研磨剤がついたものです。つまり、ゴワゴワ、ザラザラした感触のものを選べば間違いありません。
不織布研磨材と言われるとわかりにくいかもしれませんが、台所用スポンジの片側についている緑色の部分です。最近では、他の色もありますので、パッケージをよく読んでみてください。目の粗いスポンジというのは、見た目にスカスカした穴があいているように見えるものです。スポンジ自体が硬く、弾力に欠けます。
毛玉ができる原因は、繊維の摩擦です。繊維同士あるいは繊維とそのほかの異物がこすれ合って、削られてほぐれた繊維くずが丸められ、玉になってしまうのです。毛玉は、繊維が丸まった球体で、もともとの繊維に細い糸でつながっています。ザラザラしたものでこすられると、毛玉の繊維がザラザラにひっかかり、もとの繊維が断ち切られて除去されます。
どんな毛玉に効果がある?
目の粗いスポンジが効力を発揮するのは、毛足が長く、柔らかくて大きいタイプの毛玉です。手編み風のセーターですとか、天然ウールの製品によくできてしまうタイプです。毛玉は、摩擦の多い場所にできやすいので、脇の下、袖口あたりに注意が必要です。丈の長いものだと、腰回りにもできます。
カミソリで毛玉を取る裏技
T字カミソリを用意
毛玉を取る際、引っ張って取ってしまうと、結局もとの衣類から繊維を引き出してちぎってしまうことになります。そうやって引き出された繊維は、再び毛玉のもとになってしまうので、衣類の表面で繊維をスパッと切ってしまうと◎。スポンジを使った毛玉取りは手軽ですが、この点で不安が残ります。少し時間の余裕があるなら、T字カミソリを用意しましょう。手足のムダ毛を処理したあとの使い古しでかまいません。
衣類を伸ばし、平らにしながら毛を剃る要領でカミソリを使います。表面をなでるような感覚です。
どんな毛玉に効果がある?
カミソリでの除去は、小さく丸まって硬くなってしまった毛玉に効果があります。固まった毛玉と衣類をつなぐ、細い繊維をスパッと断ち切ってくれます。スウェット素材の服や、フェルト生地に使うことをおすすめします。布自体がある程度の硬さを持っていて、カミソリをすべらせやすいのです。スウェットの袖口のリブに黒く固まった小さな毛玉は、つまんで引っ張ってもなかなか取れず、イライラしますね。カミソリでそり落としてスッキリしましょう。毛玉の再生産も防げます。子どもの服はスウェットやジャージー素材が多いので、シーズンが終わる頃にまとめてケアしておくといいですね。
毛玉取りの注意点
生地を傷めないようにやさしく取ろう
毛玉を取る際には、生地を傷めないように気をつけてください。生地を傷めてしまうと、ほつれがまた絡まって固くなり、すぐに毛玉ができてしまいます。ゴシゴシこするのではなく、表面をそっとなでるような感覚で毛玉だけを取り除きましょう。柔らかい生地には、スポンジ、硬めの生地には、カミソリというように使い分けてくださいね。
毛玉の発生を防ぐコツ
毛玉の発生を防ぐには、できるだけ摩擦を少なくすること。毛玉ができるような素材の服を着るときには、注意が必要です。例えば、リュック型のバッグを持たない、パソコンで仕事をするときにはアームカバーをつけるなど、工夫をしましょう。また、洗濯の頻度も見直してください。洗う回数が増えれば、それだけ繊維が傷み、毛玉ができやすくなります。洗う場合は、手洗いかネットに入れてソフトコースで洗うようにします。
毎日同じ服を着続けるのも問題です。1日着たらブラッシングして1日は休ませて。毛玉を取るときは、繊維をほつれさせないように、生地のぎりぎりでスパッと切り取るとよいでしょう。
まとめ
衣類の毛玉は、たくさんあればあるほど、みすぼらしくなってしまいます。少しでも素敵に見えるように、目立つ毛玉は取ってしまいましょう。スポンジを使った簡単な裏技でいったんきれいにして、あとはハサミやカミソリでこまめにお手入れを。毛玉のケアが面倒くさいと感じる方は、毛玉が発生しにくい洗濯方法や服を見直してみるのも手ですね。
