ペットがカーペットにおもらし！　おしっこの臭いを消す裏技

洋服やフローリングの床についた場合は、洗ったり、拭いたりすれば臭いも汚れも落ちますが、ラグ・カーペットやソファにおしっこがかかったときには悲劇！　頻繁に洗うわけにもいかないですし、刺激の強い消臭スプレーを掛けるのに、抵抗を感じる方もいらっしゃいますよね。

そこで使えるのが「クエン酸」！　今や「重曹」や「セスキ炭酸ソーダ」と並んで、すっかりナチュラルクリーニングの代表的存在となったクエン酸ですが、クエン酸の性質はその名の通り酸性。おしっこの臭い汚れはアンモニア臭と呼ばれるもので、性質は「アルカリ性」。汚れを落とすときに知っておきたいのは、反対の性質を持つ洗剤を使い、汚れの状態を中性にし、中和させること！　クエン酸を使えば、アルカリ性であるおしっこの臭い汚れを中和させ、落としやすくすることができますし、自然素材なのでペットや小さな子どもにも安心して使えますね。

クエン酸は、ドラッグストアや100円ショップでも簡単に手に入ります。通常は粉状態で販売されているのですが、日常的に使うのであれば、水に溶かしてスプレーボトルに入れて保存しておくか、もともとクエン酸を水に溶かした状態で販売している「クエン酸水スプレー」を購入するのがオススメです。最近では、100円ショップでも売っていますよ！

掃除方法は簡単で、クエン酸水スプレーを、おしっこの臭いが気になるところに「シュシュシュ」と吹きかけるだけ。あとはふきんなどで、とんとん、と吹きかけたところをなじませてください。クエン酸が浸透し、おしっこのアンモニア臭を分解して、気になる臭いを弱めてくれますよ。クエン酸水スプレーは、おしっこの臭い取りだけでなく、水垢汚れなどアルカリ性の性質を持つ汚れにマルチに使えるので、ご自宅に一本置いておくと便利です。

ペットのおしっこは、食前や食後によって酸性になったりアルカリ性になったりします。そのため、酸性に近い運動後や睡眠後のおしっこは、重曹を使って臭いを消すのが◎。どちらのpHのおしっこか、見分けられなくても重曹には消臭・脱臭効果があるので、臭いをある程度取り除けるでしょう。

おしっこ汚れがついた場所に、粉末タイプの重曹をふりかけてしばらく放置。その後、掃除機で吸い取りましょう。ただし、掃除機が重曹を吸い取ることで目詰まりしてしまう可能性があるので、気を付けてください。また、粉残りが気になる方は、重曹を水に溶かして使いましょう。スプレーボトルに重曹と水を入れかき混ぜます。それをおしっこ汚れや臭いを発する場所に吹きかけておけばOKです。

おしっこの成分は、熱湯をかけることによって分解されるといわれています。そのため、ペットにおしっこをされてしまったら液体を拭き取った後、熱湯をかけましょう。お湯が冷めたら、拭き取り掃除は完了です。

洗えるものであれば、洗濯機で洗うときもお湯を使うのがいいですね。臭いが残りにくくなりますよ。

ペットのおしっこの臭いは予想以上にキツイです。ペットにも優しいナチュラルクリーニングのものを使って、臭いを消して快適な生活をしましょう。専用の消臭剤も売っているので、成分を確認して安全なものを選んでくださいね。