
絶対に失敗しない! 収納家具の選び方【実例付き】
収納家具は大きな買い物。誰もが「失敗したくない!」と思いますよね。しまいたいものが入りきらない、部屋に置いたら圧迫感がある、使い勝手が悪い……などの後悔がないよう、今回は絶対に失敗しない収納家具選びのコツをお伝えします!
こんにちは! 整理収納アドバイザーの三吉まゆみです。
収納家具選びって難しいですよね。「これ、良さそう!」と思って買ったのに、いざ収納してみると「あれ? こんなはずじゃなかったのに……」なんて経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか?
実は買う前からきちんと準備をしておけば、こういった失敗も防ぐことができるんです。
今回は絶対に失敗しない収納家具選びのコツをご紹介しますね!
「収納家具を買えば片付く」は大間違い!


散らかった部屋を前に「収納家スペースが狭いから入らない」「もっと大きい収納家具なら片付くのに」なんて考えたことはありませんか?
多くの方が「収納家具を買えば片付く」と思い、安易に収納家具を買ってしまいますが、ちょっと待って!
収納家具を買っても、部屋は片付きません! 家具というのは「片付けてから買う」が正解です。
なぜなら今は、「整理」できていない状態だからです。整理とは不要なものを省く行為のこと。
まずは元の収納スペースに入っているものを整理してみましょう!
モノの整理の進め方


まずは現状の収納スペースに入っているものをすべて出してみましょう。
不要なものは入っていませんか? もう使っていないもの、壊れたもの、期限の切れたものなどあると思います。さらに、この場所ではなくてもいいものまで収納されていませんか?
リビング収納庫にキッチン洗剤、クローゼットに調理器具などは、実際にあった例。要・不要の判断をし、この収納スペースにあるべきだというものだけに絞りましょう。これでかなり量が減るはずです。
現在の不満に目を向けよう!
モノの整理が終わっても、まだ収納家具は見に行きません。この段階で下見をしてしまうと、「これ良さそう! 気に入った!」というものが見つかったときに、「ほしい家具に合わせて収納を考えてしまう」からです。
たとえ「うーん……」という微妙なポイントがあっても、一度いいなと思ったら、買うための理由を考えてしまう。「こうすれば入るんじゃないかな」「あの場所なら置けるかもしれない」など、当初の目的からどんどんずれていってしまいます。
まずは今の収納家具の不満な部分を意識してみましょう。
・この部分が使いにくいと感じている
・この高さだと圧迫感がある
・置くスペースにサイズが合っていない
など、あるはずです。
無意識のうちに不満に感じていた部分に目を向けて、どんな家具ならいいのかをイメージしてみましょう。
シミュレーションでサイズを正確にイメージしよう!
まずはその収納家具を置きたい場所のサイズを測り、どれくらいの大きさの家具がベストかを割り出してみます。幅はもちろん、奥行き、高さもシミュレーションしましょう。
・圧迫感を感じないか
・出し入れしやすい高さか
・この家具を置くことによって狭くならないか
・下のものを取るときにしゃがんでもスペースに余裕があるか
・引き出しを引き出すスペースと人一人分の立つ広さはあるか
など、あらゆる状況を考えてくださいね。
【実例】我が家のリビング収納家具を購入した時は

こちらはきちんとシミュレーションをして購入した我が家のリビング収納シェルフ。このシェルフを購入する前の記録があるので紹介します。
不満に思っていたポイント
まずは以前のシェルフで不満に思っていたことを書き出してみました。
・一番下の段にほこりが入り込みやすいので、幕板があるシェルフにしたい。
・今の家のインテリアに合わない色味(黒とこげ茶でした)なので、ナチュラルカラーにしたい。
・グラグラするので本を並べて置くことができない。
・水拭きができない。
この4つの不満ポイントがありました。
必要なサイズをシミュレーション

写真のように、簡単に図を描いてみました。
以前使っていたシェルフで良かったところは高さや幅などのサイズと、棚が可動式だったという点。良かったポイントはそのまま新しいシェルフにも生かしたいと思いました。

さらに詳しく、収納したいものを配置する図を書いていきます。
腰高のシェルフなので上段に使用頻度の高いもの、下段は使用頻度の低いものを収納することにします。
上段の棚

図に書いたように実際はこうなりました。右半分は本、左半分は引き出しを配置し、文房具や家計簿などこまごましたものを入れています。
下段の棚

下段は使用頻度の低い梱包グッズや工具、その他、出番のあまりないこまごましたものを収納しました。
幕板があるとはいえ、ほこりも気になるので、ファイルボックスやふた付きボックスを使用しています。
シェルフ脇にクイックルワイパーを立てかけて設置していて、替えシートを取り付けるときに屈むのでクイックルシートは下段に配置することにしました。
まとめ
収納家具の購入は買うまでに考えることが多く大変ですが、ここまですれば絶対に失敗しません。正しい手順で収納家具を選べば、片付けも簡単になります。ぜひ妥協せずに選んでくださいね!