離乳食のごまはいつから?後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】
今回の離乳食テーマは「ごま」。ごまを使った離乳食レシピを紹介します。また「ごまはいつからOK?」「白ごまと黒ごま、赤ちゃんにはどっちがいい?」「ごまはどのくらい食べさせていいの?」など、赤ちゃんにごまをあげる際の疑問も解決しますよ!
ごま、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
ごまはアレルギー表示が推奨される食品(特定原材料に準ずるもの)なので、色々なものを食べ慣れた離乳後期(9〜11ヶ月)ごろからにしましょう。
・後期の調理:すりごまを使う
・完了期の調理:すりごまを使う
ごまは栄養豊富! お料理にも使いやすい!
奈良時代から調理に使われていたと言われるごま。良質な油であるごま油の原料になります。カルシウムやビタミン類も豊富です。風味が良く、色々なお料理に合わせやすいので、手軽に栄養が摂れる食品です。
実は色々なタイプがあるごま
ごまは市販品として様々なタイプの製品が販売されています。形はそのままで煎ってある“煎りごま”や、すりつぶされた“すりごま”、ペースト状になった“ねりごま”もありますね。
離乳食のごま、調理の工夫
水分と一緒に食べるようにしましょう
すりごまにしても軽いため吸い込んでしまうリスクがあるので、少量のおだしなどに合わせて和え物にする、水分を含む野菜などと一緒に調理する、などの工夫をした方がいいでしょう。
ごまの香りを利用して薄味でも満足!
薄味を心がけたい離乳食。「なかなかバリエーションが増えない」ということもありますよね。いつものおかゆやおかずにすりごまをかけて和えるなどすることで、ごまの香ばしい風味が加わり、アクセントになりますよ。
ごまの離乳食、よくある疑問
離乳食にごまを使う際の疑問についてお答えします。
ごま油でもアレルギーは出る?
ごまはアレルギー表示推奨品目です。アレルギーが発症することもありますので、初めて食べさせる時は少量にしておきましょう。ごま油もアレルギーの可能性があるため注意します。
白ごまと黒ごま、どちらがいい?
白ごまと黒ごまでは含まれる栄養成分や風味の特徴などが多少異なりますが、好きな方を選択していいです。
食べ物の見た目は食欲にも大きく影響します。もしかすると、白ごまの白色の方がおかゆなどで見慣れていて、離乳食に使った際も「食べてみよう」と赤ちゃんに思ってもらいやすいかもしれません。
ごまはどのくらいの量使っていい?
調味目的で使用する分には、特に量の決まりはありません。ごま塩などは塩を含むため、あまりたくさんかけ過ぎないようにしましょう。ごまの他にも風味を活用できる食材はありますので、色々なものを試してみてくださいね。
ごまの離乳食レシピ! 後期・完了期
最後に、ごまを使ったおすすめ離乳食レシピをご紹介します。
<離乳後期のレシピ>ほうれん草のごま和え
最後に、ごまを使ったおすすめ離乳食レシピをご紹介します。
材料(作りやすい分量)
・ほうれん草 1/2袋
・すりごま 大さじ1
・しょうゆ 小さじ1
・砂糖 小さじ1
作り方
① ほうれん草はやわらかく茹でて細かくきざむ
② ごま・醤油・砂糖を混ぜ合わせる
③ ②に①を合わせて和える
<離乳後期のレシピ>小松菜のナムル風
材料(作りやすい分量)
・小松菜 1/2袋
・すりごま 小さじ2
・ごま油 小さじ1
・しょうゆ 小さじ1と1/2
作り方
① 小松菜はやわらかく茹でてきざむ
② すりごま・ごま油・しょうゆを混ぜておく
③ ①と②を合わせる
<離乳完了期のレシピ>にんじんきんぴら
材料(作りやすい分量)
・にんじん 1本
・すりごま 大さじ1
・醤油 大さじ2/3
・砂糖 大さじ1/2
・酒 小さじ1
・ごま油 小さじ2
作り方
① にんじんは皮を剥いて細く切る
② フライパンにごま油をひき、にんじんを炒める
③ 酒・砂糖・しょうゆを加えて汁気がなくなるまで炒め、最後にすりごまで和える
まとめ
色々な料理に合うごま。カルシウムも豊富で少し足すだけで栄養価もアップします。香ばしくいい風味で薄味の離乳食にアクセントも付けられますよ。大人も食べたい食材ですので、赤ちゃんと一緒に楽しんでくださいね。離乳期はすりごまを使ってくださいね。
(文:奥野由 先生、監修:川口由美子 先生)
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