子どもが保育園から小学校に上がる際、仕事と育児の両立が難しくなることを「小1の壁」と言います。あなたは「小1の壁」を実感したことはありますか? 今回は「小1の壁」を実感したエピソードと、どのように乗り越えたのかを働くママに聞いてみました。
「小1の壁」を実感したことはありますか?
「小1の壁」実感したことがあるママは53%という結果になりました。特に保育園の延長保育に比べ、学童は預かり時間が18時前後のところがほとんど。仕事でも時短が使えなくなり、先日まで保育園に通っていた子がひとり家で過ごすことになってしまうので、働き方を見直す人もいたようです。
ほかにも、毎日の宿題のチェックや夏休みをはじめとした長期休暇中の過ごし方など、保育園時代とは違う数々の対応に頭を悩ませるケースも……。
そこで今回は、働くママが感じた「小1の壁」のエピソードをご紹介します。
大変だった「小1の壁」のエピソード
小学校下校後の子どもの受け入れ先探しで苦慮。学校内で学童保育のある・なしで大きく変わる。
(38歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
放課後子どもを自宅にひとりぼっちにするしかやりようがなく、乗り越えられなかった。
(40歳以上/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)
上の子が小学校に上がるとき、児童クラブの方が保育所よりもお迎えの時間が早い上に、下の子の保育所のお迎えも行かねばならず、大変だった。慣れて解決。
(39歳/医療・福祉/専門職)
小学校のそばの学童に入れず、遠いところに行くことに。片道20分……、職場とは反対方向のため、職場まで50分。運動して痩せるんだと意気込み、がんばった。
(36歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
学童に通うことになったけど、子どもが嫌がって「行きたくない」と言い出したときは焦りました。無理やり行かせているうちに慣れたのか大丈夫になりましたが、これが正解だったかは今でもわかりません。
(35歳/警備・メンテナンス/秘書・アシスタント職)
夏休み、春休みなど長期休暇に、お弁当を作ること、終日預けることに子どもの理解を得ること(小学校に行くと、学童に行かない子がいることに気付くので)に苦労した。
(40歳以上/人材派遣・人材紹介/クリエイティブ職)
学校が休校になったとき、学童も休校になるので、子供を自宅から30分以上かかる実家に連れて行ってから仕事に行かないといけないときに困った。
(39歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
子どもが小学校に上がると、共働き家庭では子どもを学童保育に入れる人が多いですよね。ただ、学童保育は保育園と比べて預かり時間が短く、同じようにいかない場合があります。
特に、夏休みや冬休みなどの長期休暇のときは子ども自身が朝から学童に行くことを疑問に思ってしまったり、親も毎日お弁当作りが発生してしまうなど、入学して時間が経ってから「小1の壁」を実感した人もいるようです。
「小1の壁」はこうやって乗り越えた!
祖父母に助けてもらった
学童保育になじめず、 放課後、父(子どもの祖父)に迎えに行ってもらって、 実家に預かってもらった。
(39歳/酪農)
祖父母がいるので安心でした。
(35歳/小売店/販売職・サービス系)
自分の母親に相談して乗り越えました。
(29歳/自動車関連/秘書・アシスタント職)
子どもの祖父母(実両親・義両親)が近くに住んでいる人は、預かってもらうことで乗り越えたようです。やはり祖父母は、子どもたちにとっても親にとっても頼りになる存在です。祖父母が一緒なら、子どもたちも楽しく放課後を過ごせそうですね。
また、祖父母ではなく兄弟に助けを求めたという人もいました。
夫婦で協力した
夫と協力した。
(34歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
夫と協力して働く時間を調整し、乗り切った人もいました。困ったときは夫婦で話し合いをして、どう対処したらいいか考えることが大切ですよね。
働き方を変えた
半休をとった。
(32歳/電力・ガス・石油/事務系専門職)
下校時間が早くて仕事を調節しなければいけなかった。
(37歳/学校・教育関連/専門職)
学童の預かり時間の終了時刻が保育園の延長保育利用と比べて1時間半早くなるため、小学校進学のタイミングで時短勤務に戻した。また、毎日、帰宅後に宿題を見たり横について学習時間を確保する余裕を持つため、自分の仕事の責任範囲を減らしたく、小学校進学のタイミングで役職を一旦降格してもらった。
(40歳以上/情報・IT/事務系専門職)
働き方を変えることで乗り越えた人もいました。仕事の調整や時短勤務にしてもらうことで、職場に迷惑をかけてしまうこともあるかもしれませんが、これを機に働き方を見直してみるのもいいかもしれません。
そのほか、こんな乗り越え方も
学童には入れずに働いていたママ友が、昨年4月の緊急事態宣言で休校になってしまったときに、毎日子どもをひとりで留守番させなくてはいけなくなってしまい、困っていました。急遽スマホを持たせるなどして乗り切ったそうです。
(31歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
通常時の平日は学童(延長も申請)で問題ありませんでしたが、学校が休みだと1人で公園に行かせるのも心配で、夏休みの過ごし方をどうするか最初悩みました。結局、保育園時代のお友達と一緒にアウトドア系&英語系のサマーキャンプに各1週間ほど行ってもらいましたが、お金はかかるけど、親がつきっきりでいなくて済む&本人楽しそうだったので良かったです。
(33歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)
まとめ
子どもが小学校に上がると、保育園に比べて預かってもらえる時間が短くなり、仕事との両立が難しくなってしまいます。アンケートをしてみると、このような「小1の壁」を実感している人がたくさんいました。祖父母に助けてもらった、夫婦で協力した、働き方を変えたなど、さまざまな方法で乗り越えています。
また、子育て援助活動支援の「ファミリー・サポート・センター」を活用したり、夏休みはサマーキャンプに参加させるなど、自治体や一般のサービスを利用することで乗り越えれることもあります。「小1の壁」を実感している人は、ぜひ自分たち家族にあった乗り越え方を模索してみてください。
マイナビ子育て調べ
調査日時:2021年3月3日~12日
調査人数:94人(22歳~40代までの働くママ)
この記事の執筆者
瀬戸内海の海辺の町で夫とふたりで暮らしています。ニトリや100均、3COINSなどのプチプラ収納小物や時短グッズが好きです。