漠然とした不安とサヨナラするコツとは? #岩橋ひかりのキャリアの引き算
ワーママの頭の中は、育児や家事や仕事……すべてが同時のマルチタスク。日々そんな状態で、みなさん疲れてしまっていませんか? キャリアコンサルタントの岩橋ひかりさんが、忙しいワーママたちに「引き算」の考え方や岩橋さんが実践している方法をお伝えしていく連載です。
今日の引き算は「不安の引き算」
こんにちは。キャリアコンサルタントの岩橋ひかりです。
例年でしたらこの時期、ゴールデンウィークで、やれ旅行だ、やれBBQだと、浮かれてる頃ですが、今年はそんなわけにもいかず。刻々と変化する状況に、やきもきしたり、不安を感じたりすることも多いのではないでしょうか。
わが家もGWに計画していた予定が無くなり、学校や仕事はもちろん、他に何の予定もない5日間をどう過ごそうかと思い悩んでいます。
私は普段、出産や結婚などのライフイベントに直面したことでキャリアに悩む女性を、自分らしい働き方、生き方へと導くことを仕事にしています。
・時短で周りに気を遣いながら肩身狭く働くのが辛い
・子どもを保育園に預けてまで働き続ける意味はあるだろうか
・子育てをしながら今の会社で働き続けるイメージが持てない
これは、普段よく聞くワーママの悩みの一例ですが、子どもが産まれて今までと同じように働き続けられないことを発端に、これからの働き方や生き方に漠然とした不安を抱える女性はとても多くいらっしゃいます。
私も、会社員時代、小さな子どもを育てながら時短で働いていた頃は、同じように悩み、常に漠然とした不安を抱えていました。
その漠然とした不安を抜け出すポイントは、具体化です。
働くママへの処方箋「具体的な課題に落とし込む」
私個人の体験と、多くの女性にキャリア支援で関わってきた経験から、不安の多くは、この先に何が起こるかが分からないとき、また、自分が何をやればいいのかが分からないときに感じやすいものです。
例えば、「子育てをしながら今の会社で働き続けるイメージが持てない」とき、
一旦、今の会社で働き続けた未来に起こりうることを考えてみます。
仕事内容は今と同じ?異動の可能性は?勤務地は?給与は?働き方は?など、
具体的に考えてみましょう。それが今の会社で働き続ける未来、例えば3年後、5年後であれば、割と具体的にイメージできると思います。
具体的に描くことで、今のまま進むと着実にその未来に近づくことが分かり、今のままが良いのか、それともそれは避けて別の道に進みたいのかが分かるようになります。
また、今の延長線上ではない、別の道に進みたい場合、自分がたどり着きたい先はどんな未来なのかを同じように具体的にイメージして書き出してみるといいでしょう。
そうすると、そのために必要な具体的な行動が自ずと見えてくるはずです。
漠然とした不安は、その字面のとおり、漠然としているから不安なだけ。
不明瞭な状態だと不安に感じやすいので、具体的な課題に落とし込むことがポイントです。
そうすることで、漠然とした不安は消え去り、具体的にやるべきTODOリストに変わり、あとはそれをどう進めていくかを考え、行動するのみ!
長期休みなど時間に余裕がある場合、漠然とした不安を感じやすくもありますが、それは自分を変えるチャンスでもあります。
漠然とした不安を引き算するポイントは、具体的な課題に落とし込むこと。
このゴールデンウィーク期間中、また、そうでないときも、ぜひ意識してみてくださいね。
(文:岩橋ひかり)