頑固なキッチンの油汚れはこれで徹底防止! 専門家がやってよかったお掃除対策
どうしても汚れや乱れが生じてしまうキッチン。特に多い「油汚れ」の掃除は簡単ではありません。食事作りをしなければ、面倒なお手入れも掃除もなくなるのに……! なんて考えに陥ることはありませんか? 今回は、キッチンの油汚れを防ぐためのヒントをご紹介します。
こんにちは。ライフオーガナイザー®のうめだあさみです。
キッチン特有の汚れといえば、やっぱり「油汚れ」。ついつい目をふさぎたくなるギトギトの汚れは憎き存在ですよね。でも、食事作りに欠かせないのも「油」。キッチンと油は切っても切れない関係だからこそ、上手におつき合いしていかなければなりません。
しつこい頑固な汚れになる前にポイントを押さえて攻略を! 今回は、我が家でやってよかった【キッチンの油汚れ対策】をご紹介します。
コンロの油汚れ対策には五徳カバー
調理中の油がダイレクトに飛んでくるIH・ガスコンロ周辺。ちょこっとお掃除をさぼると、あっという間に汚れが増殖してしまいますよね。特に油汚れの激しいコンロ周辺は、お助けアイテムの力を借りてみましょう!
我が家のビルトインガスコンロは3口。手前にある2口のバーナーは使用頻度が高いので、汚れてしまうのは仕方ありません。でも納得がいかないのは、奥の小さなバーナーや五徳に付着する汚れ。使用率は少ないにも関わらず、なぜか手前の2口よりも汚れていることも……?
調理中のバーナーに乗っているフライパンやお鍋が、飛び散る油汚れを受け止めるのに反し、使用頻度の少ない奥のバーナーはいつでも丸裸(笑)。五徳やバーナー部分に生じる油汚れの原因は、使用頻度ではない! 原因は、ほかのバーナーで調理した際に飛び散る油でした。
これに気づいてから、使用頻度の少ない箇所の五徳を外すことで、掃除の手間を省こうと画策。
ところが今度は、丸出しになった着火口に汚れが付着。細かく繊細な部分のため、掃除はより一層面倒に……。思惑通りにはいきませんでした。
そこで、五徳カバーの出番! 未使用のバーナーにかぶせるだけの簡単仕様。飛び散る油から五徳をしっかりガード。お手入れの手間が激減します。
ステンレス製のシンプルな作りなので、カバー自体のお手入れも簡単! ちょっとした汚れなら、ウエス(ぼろ布)で拭くだけでOKです。
また、グリルの排気口周辺の汚れもやっかいですよね。カバーにつく油汚れはもちろんのこと、名ばかりの荒い網目のカバーでは、調理中にうっかりこぼれた野菜カスなどのゴミをキャッチせずにストン。「汚れる上に、カバーしてくれない!」とイライラが募ります。
そんなダブルで生じるストレスも、お助けアイテムで解消!
そこでわが家が使用しているのは、排気口をすっぽり覆ってくれる排気口カバー。伸縮自在で応用が利く、シンプルなタイプを愛用しています。
五徳カバー同様、お手入れが簡単なステンレス製で、飛び散った油もサッとひと拭き。隙間がないので、野菜カスが排気口に落ちてしまうこともありません。
グリル使用時には、カバーをさっと外して後ろに倒せばOK。未使用時はしっかりガード&使用時の排気もバッチリです。
排気口カバーは三角形の作りで、上に物が置けないようになっている仕様もお気に入りポイント。場所があるとついつい物を置いてしまうため、この仕様のおかげで「物を置くようになって、決局グリル使用時のカバー移動が面倒……」という、ズボラ筆者ならではの悪循環も断ち切ってくれます。
コンロ周辺で、特に油汚れが気になるこの2ヶ所。それぞれにお助けアイテムを活用することで頑固な油汚れも、やっかいなゴミもシャットアウト! 余計な汚れがつくことなく、お掃除の手間がグッと減少します。
上部のホコリ&油のベタベタ汚れ対策
油汚れが生じるのはコンロまわり以外にも……。ふわふわと舞い散る油は、換気扇や冷蔵庫の上などに漂着。目に入りにくい高い場所では、ただでさえスルーしてしまいがち。その上ホコリも相まって、頑固な汚れの完成です。
雑巾や洗剤、ゴム手袋に脚立も必要になり、お掃除の準備からすでに面倒。そのため、汚れに気づいてもついつい後まわしにしてしまいませんか?
そこで活躍するのが、食品の保存に活用するラップ。油とホコリが溜まりやすい換気扇の上や、冷蔵庫の上に貼りつけることで、直接汚れが溜まるのを防止します。
高い場所なので、普段の生活では目に入りにくいもの。その上、透明なラップなら、少しくらいはみ出ても気になりません。
この方法の特に良いところは、大掃除が劇的にラクになること! 油とホコリが溜まるのは、ラップの上。本体に汚れがつくことはありません。ラップを貼り直すだけの簡単作業なら、定期的なメンテナンスもラクラク。年末の大掃除で出会う、衝撃の汚れとはサヨナラです。
実は汚れてる! 壁の油汚れ対策
普段はあまり掃除することがない壁。実は意外とホコリが溜まっていることも……。手の届きにくい冷蔵庫や食器棚後ろの壁を覗いてみると、一筋縄ではいきそうにない「油+ホコリ」の汚れが隠れていることはありませんか?
汚れカバーのためとはいえ、壁にラップを貼るのは、見た目的にちょっと……ですよね。その上垂直な場所では、上手に貼りつけられません。
それなら、お好みの包装紙を貼ってみるのはいかがでしょう? 我が家では冷蔵庫後ろの壁にペタリ。(しわやゆがみが発生していますが、筆者のズボラの表れです……汗)
画鋲やステープラーなどで簡単に貼りつけられるのも嬉しい点です。
包装紙を貼りつけて2年ほど経過した現在。よく見てみると……ホコリがびっしり! そろそろ張り替え時ですね……。
汚れが溜まったら、ラップ同様張り替えればOK。部屋全体の壁紙を交換するのは大変ですが、キッチンの一部に貼りつけた包装紙なら簡単です。
空間に馴染ませるもよし。柄物や目立つカラーを取り入れ、アクセントにしてもよし。汚れ防止だけでなく、インテリアとしても。模様替え気分で、選ぶのも楽しいですね。
床の油汚れには……
大きなキッチンマットは洗濯が面倒。すでに撤去しているご家庭も多いかもしれません。かくいう我が家も早々に撤去済。マットのズレを気にして掃除機をかけることも、マットについた汚れを見て見ぬふりして過ごすこともなく、快適です。
ところが気になるのは、床の油汚れ。揚げ物など、油を多く使った調理後の床は油でヌルヌル……。油汚れの場合、水拭きだけではスッキリ落ちないのが難点です。
そこで活用するのは、キッチンマット……ではなく「段ボール」や「新聞紙」! 揚げ物など、油跳ねが気になる場合のみ、登場します。
ネット通販などの利用で、家に余りがちな段ボールや新聞紙をコンロ前の床に広げるだけ。使用後はそのまま処分。洗濯の手間もなく、床につく油汚れもガードしてくれます。
※汚れの酷いものは、リサイクルではなく可燃ごみとして処分することをオススメします。詳しくはお住いの自治体にご確認くださいね。
汚れたら"サッと拭く"!
調理中にはねた調味料や油の汚れ。すぐに拭けばいいものの、慌ただしい調理中はついつい後まわし。思い出したときには、落ちにくいこびりついた汚れへの進化を果たし、毎回後悔する羽目に……。汚れをガードすることと同様に、生じた汚れを "すぐに"リセットすることも大切です
そこでウエスの出番! 我が家では換気扇の上に置いたブレッドケースに、適当にカットしたウエスを入れています。子どもたちがサイズアウトした衣類が主な材料です。
カットしたら畳むことなく完全に放り込み。家族しか使わない場所なので、問題はありません(笑)。
調理中でも小さな汚れに気づいたらサッとひと拭き。あとはゴミ箱にポイするだけです。スタンバイ済のウエスなら、準備の手間も洗う手間も一切ナシ! 面倒くさい……と後まわしにすることなく、すぐにリセットが叶います。
まとめ
予想できる汚れは、事前にとことんカバー! 生じた汚れはサッとリセット!
調理をする限り、キッチンの「油汚れ」と縁を切ることは出来ません。切っても切れない関係なら、上手なおつき合いを。頑固な汚れに進化する前の防止策に取り組んでみませんか?
防御力をアップすることで、これまでお掃除にかけていた面倒な手間や時間、労力が大幅に減少するはずですよ。