【編集者が選ぶ】しつけや声かけに役立つ育児本3冊 #推し本教えてください!
出版社で働く本のプロが毎月テーマに沿ったおすすめの本を紹介! 季節やイベントを楽しめる本、子どもと読みたい本、育児に悩むママ・パパの心を軽くする本などなど、「今、読みたい本」が見つかるかも?
【11月のテーマ】しつけや子どもへの声掛けに役立つ育児本
ママやパパが悩む子どものイヤイヤや癇癪。頭ごなしに叱ってはいけないとわかっていても、ついイライラしてしまったりキツく当たってしまったりすること、ありますよね。
今回は、日本文芸社、小学館クリエイティブ、ディスカヴァー・トゥエンティワンの編集者3名にご協力いただき、しつけや声かけに役立つ育児本をご紹介。今回紹介する本の内容を実践すれば、子どももやる気になってくれて親子の仲が深まるかも?
『魔法のピットインカード』(原潤一郎・著/日本文芸社)
「魔法のピットインカード」とは、子育てコーチングを楽しみながら実践できるカードです!
うまく問いかけができなくても、うまく気持ちを言葉にできなくても、忙しくて時間がなくても、この魔法のピットインカードがあれば楽しみながら、子育てコーチングができます!
ピットインカードを使えば、短い時間のなかでも、うれしい効果がたくさん!
・子どもの隠れた悩みが「パッ!」と解決できる
・子どもの本音がわかるようになる
・子どもがどんどん自信を持てるようになり、目標も明確になる
本書は、切り離して使える53枚のピットインカード付き。コーチングのコツと、お子さんのあるあるな悩みをピックアップしたテーマ別の実践例を紹介しています。親子で話す時間を、自動車レースでの「ピットイン(自動車が給油や整備をすること)」のように、心のパワーを充電できたり、未来に進むためのポジティブ作戦会議ができたりといった、素敵な時間にできる1冊です。
この本をおすすめしてくれたのは…
日本文芸社 書籍編集部 副編集長
河合美和さん
「子どもが聞きたいことを答えてくれない」「何を考えているかわからない」、そう感じたら手にとってほしい本です。コミュニケーションの取り方は誰も教えてくれません。気持ちを伝えたり、悩みを打ち明けたり…、実は結構難しい。子どもにとってはなおさらです。ピットインカードはそれをゲーム感覚で楽しくできてしまう魔法のアイテム。自然とコーチングでき、自己肯定感も高まります。親のセルフコーチングにも使える一石二鳥アイテムです!
『わが子がやる気になる伝え方 性格3タイプ別の声がけで自己肯定感が高くなる』(稲場真由美・著/小学館・発売、小学館クリエイティブ・発行)
「ご飯食べて!」「お風呂に入ろう!」「歯磨きして!」何度言っても聞いてくれなくて怒鳴ってしまう。そんなお悩みありませんか? その原因は「伝え方」にあるのかもしれません。
著者が16年間、延べ12万人の統計データから考案・開発した「性格統計学」によると、人は誰でも「生まれもった性格」のタイプがあります。この本では、子どもの性格タイプを次の3つに分けて紹介しています。
●ロジカル:自分のペースが大事。具体的にほめられるとうれしい
●ピース:自分より相手が優先。「ありがとう」がほめ言葉
●ビジョン:やりたいかやりたくないかで行動。「すごい」と言われると頑張れる
タイプによって、大切にしていることやうれしい言葉が違います。タイプに合った伝え方をすれば、何度も言わなくても伝わります。タイプ別にほめ方や叱り方、促し方を具体的に解説。すぐに実践できます。日々の子育てに役立つ声がけのコツが満載です!
この本をおすすめしてくれたのは…
小学館クリエイティブ 書籍企画部
板垣千春さん
じつは私自身が息子(5歳)への声がけで悩んでいて、出会ったのがこの性格統計学です。自分の子どもの頃と息子の反応が違いすぎて「育てにくい」とすら感じていたのですが、私たち親子は真逆のタイプであることが判明。それを知っただけでも心が軽くなりました。同じ思いをされている親御さんに、ぜひ知って役立てていただけたらと思います。小学生向けの事例が中心ですが、幼児にも、そして夫婦での声がけにも効果がありますよ。
『子どもも自分もラクになる 「どならない練習」』(伊藤 徳馬・著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
人気の子育て練習プログラム「ちはっさく」、待望の書籍化!
「ちはっさく」とは「ほめる、待つ、考えさせる」などの8つの前向きな行動を、「どなる、長い説明、罰」といった8つの避けたほうがよい行動と対比させながら、楽しく適当に練習する講座です。
ほかの専門的なペアレントトレーニングとは異なり、「あるあるネタでわかりやすく説明」「シンプルなスキル」「リアルな練習(ロープレ)」「超リアルな、どなってしまった後からの切り替え練習」といった、敷居の低さと実効性にこだわった内容が好評を得ています。
本書は、「こんなとき、どうしますか?」?というクイズにひたすら答えていくうちに、自然と効果的な言い方が身につくのが特長です。
「家庭で困ったあの場面で、どう言えばいいかわかった」「実際に子どもに試してみたところ、効果があった!」とご好評をいただいています。
この本をおすすめしてくれたのは…
ディスカヴァー・トゥエンティワン 第3編集部
三谷祐一さん
「もうこれ以上、どなりたくない…」
これ、実は私自身の願望でした。
時間がないとき、子どもがぐずったとき、…理由はいろいろあるのですが、声を張り上げたあと、必ず後悔する瞬間がやってきます。
わかってはいるんです。あとで自己嫌悪に陥るってことも。でもでも…。
そんなとき、茅ヶ崎市で「どならない子育て連続講座」(当時)が開催されていることを知り、「これ、まさに僕が求めていたものだ!!」となったのを、今でもよく覚えています。
で、実際にメソッドの一つを試してみたら、、、
いつもは全身で激しく抵抗するムスコ(当時4歳)が、しおらしく私の言うことを黙って聞いているではありませんか…!
作り話っぽいですが、ほんとうなんです。
みなさまも、ぜひお試しください!
少し声かけを工夫すれば、子どもが変わる!
子どもの個性に応じて声かけを工夫してみたり、ゲーム感覚で親子のコミュニケーションを取ってみたりと、今回はしつけや声かけの参考になる育児本を紹介しました。しつけや声かけに悩んだときに読むと、解決のヒントが見つかるかもしれません。
(協力:日本文芸社、小学館クリエイティブ、ディスカヴァー・トゥエンティワン/マイナビ子育て編集部)