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2021年12月07日 07:30 更新

【ダイソー】手芸にDIYに自由自在♪ アクリル絵の具の特徴と使い方

アクリル絵の具は、絵を描くだけでなく、工作に、手芸に、DIYにと、いろいろな使い方ができる優秀な画材です。マット調からシャビー、ジャンクテイストまで塗り方を変えたり、木材から樹脂粘土、金属など素材を変えたり、思いのまま。アクリル絵の具の特徴や使い方を、手軽に試せるダイソーのアクリル絵の具を例に、ご紹介していきます。

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

100均のダイソーでは、文房具や工作に使う材料が幅広く揃い、気軽に購入できますよね。かつては品揃えの良い大規模店や専門店でしか入手できなかったようなものまであって驚きます。

ダイソー アクリル絵の具

「え~!? こんなものまであるの?」と驚いたもののひとつがアクリル絵の具。昔は画材屋さんやクラフト用品店に行かなければ入手できなかったのに、近くにあるダイソーで、しかも100円で買えてしまうなんて!

小学校で使うような水彩絵の具ならば需要の高さもあってわかりますが、アクリル絵の具はもう少し専門的で、特に使い道が思い浮かばない人も多いかもしれません。でも、これがすご~く使い勝手がよく、いろいろな使い方ができて便利なアイテム。絵を描く人はもちろんですが、工作や手芸など多くのものづくりの場面で使える優秀な絵の具なんです♪

アクリル絵の具ってどんなもの?

ダイソー アクリル絵の具

アクリル絵の具は、色の元である顔料をアクリル樹脂で練って作られたもの。ダイソーのアクリル絵の具の材質には「乳剤、ピグメント」と記載されていますが、乳剤がアクリル樹脂で、ピグメントが顔料のことです。

アクリル樹脂には、つぎのような特徴があります。

①水の量で描き方を変えられる!

ダイソー アクリル絵の具 試し塗り

アクリル絵の具の大きな特徴は、表現の幅広さ。一般に流通しているアクリル絵の具の多くは水溶性で、水彩絵の具のように水に溶かすことができます。

加える水の量によって、水彩絵の具のような透明感のある描き方も、マットな不透明な描き方もでき、厚塗りすれば油絵の具のような表現も可能。いろいろな表情を使い分けることができるのが、アクリル絵の具です。

もちろん、専用の水彩絵の具や油絵の具と同じ仕上がりになるというわけではありませんが、近い雰囲気を出すことができます。

②乾燥すると耐水性になる!

ダイソー アクリル絵の具 試し塗り

水彩絵の具やポスターカラーなどと同じように塗れるアクリル絵の具。でも、決定的な違いは、乾くと耐水性になること。

水彩絵の具だと、乾燥してからも水を足せば溶けていきますが、アクリル絵の具は、一度乾いたらもう溶けることはありません。

水を加えても、紙が水分を吸ってにじんでも、絵の具自体はにじまないので、色をにじませてグラデーションを描きたい場合は、乾く前に重ねていかなくてはいけません。反対に重ね塗りをしたい場合は、乾燥してから上に塗れば、にじまずに描くことができます。

③乾燥が速い!(速乾性)

ダイソー アクリル絵の具 イースターエッグ

アクリル絵の具は、乾くのが速いのが特徴のひとつ。

油絵の具は完全に乾くまでかなりの時間がかかりますが、それに比べてアクリル絵の具は乾燥が速いので、下地に代用としてアクリル絵の具を使用することで時短できます。アクリル絵の具同士で重ね塗りする場合も、待ち時間が短くて済むので作業がスムーズに。

④いろいろな素材に塗ることができる!

ダイソー アクリル絵の具

アクリル絵の具の、ものづくりで重宝する特徴が「さまざまな素材のものに使える」ということ。

紙・木・布・石・ガラス・プラスチック・金属などに塗ることができます。ペンキなどの塗料を扱うのは難しいですが、水で溶くことができるアクリル絵の具は扱いやすく、気軽に使えるのがいいところ。

耐水性もあるので、ちょっと濡れる程度の場所に使うなら大丈夫(ずっと濡れているところに使うのはおすすめしませんが)。使える幅がかなり広いんです。

⑤劣化しにくい!

ダイソー アクリル絵の具 イースターエッグ

アクリル絵の具は、アクリル樹脂のおかげで、劣化しにくいという特徴があります。油絵の具のようにひび割れたり、色が退色したりしにくいのはいいですよね。

もちろん、どんな環境でも絶対に劣化しないわけではありませんし、メーカーによって品質にも違いがあります。販売用の商品などにはより耐久性の高いものを使うことをおすすめしますが、自分用に使う分には、ダイソーのアクリル絵の具でも特に問題なく使えますよ♪

アクリル絵の具を使うときの注意点

ダイソー アクリル絵の具

水彩絵の具の使いやすさと、乾くと耐水性が出る特徴は、絵を描いたり、工作したりする上でとても便利ですが、いくつかの注意点があります。

■パレット、筆、水差しは乾燥しないうちにすぐ洗う
乾燥すると耐水性になるということは、固まってしまうということ。水彩絵の具のように水を加えて使うので、水彩絵の具と同じように扱えると錯覚しがちですが、片づけを後回しにすると、道具をダメにしてしまうことに! 使い捨ての紙コップや紙製パレットなどを使うのも手です。

ダイソー アクリル絵の具
アクリル絵の具はすぐに乾燥して落とせなくなってしまうので注意!

速乾性もあるアクリル絵の具は、ちょっと置いておくと乾燥してしまい、パレットにこびりついて洗い流せなくなってしまいがち。そうならないように、長い時間使っているときは、ときどき水を足しながら、乾かないように使いましょう。

固まってしまった場合、多少色は残るかもしれませんが、こすると剝がれてくれたりもするので、スポンジでていねいに洗ってみてください。

ダイソー アクリル絵の具

■使う分だけ出し、すぐにフタを閉める
一度にたくさん出すと、使いきる前に乾いてしまうかもしれません。水彩絵の具のように、固まっても水を足して溶かして再度使うことはできないため、その時使う分だけ出すようにします。また、フタの締め方が緩いと、中の絵の具がすっかり固まってしまった! なんてことにもなりかねないので、閉めるときはしっかりと。

■塗るときは手早く
速乾性があるので、ゆっくり塗っているとどんどん乾燥して、塗りムラが出たり、色を塗りながら混ぜることができなくなったりします。パレットの絵の具も乾いてきてしまうので、手早く塗るのが◎。

■服や周りに気を付ける
いろいろなものに塗ることができ、乾くと耐水性。とっても便利な特徴ですが、落ちなくなるという厄介な面も。使う時に絵の具が付くと困るものは周囲に置かないようにしたり、汚れてもいい服を着たり、周りに新聞紙を敷いたりして、対策を。

ダイソーのアクリル絵の具の種類は?

ダイソー アクリル絵の具

ダイソーで実際に販売されているアクリル絵の具は、セット売りではなく25ml入りの1本売り。欲しい色だけ購入できるので、使いたい色や、よく使うものだけ買うことができます。

専門のメーカーのアクリル絵の具のような色の数はなく、基本的な「黒・白・黄・茶・赤・青・緑」の7色のみ。それにパールカラーの「金・銀」があります。写真にある「黄土」色は、残念ながらすでに廃盤のようです。

それでも基本的な色が揃えば、中間色は絵の具を混ぜることで作り出せるため、そこまで不自由はしません。何色と何色を混ぜればどんな色ができるのか、色実験をするのも、子どもの知的好奇心を刺激してくれます。

ただし、混色によって発色が落ちることもあります。もともと中間色として販売されている専門メーカーのアクリル絵の具と同じような色の鮮やかさや発色には及ばないことも……(ここがお値段の差)。もっとも、人気のくすみカラーと思うなど、発色が鈍い色味も使い方によっては生かせるので、おうちで使う分には特に問題なし♪

ダイソー アクリル絵の具 パールカラー 金

以前はパールカラーはもっと種類があったようですが、今は金と銀のみ。この金や銀もレアで、店舗によっては全くないことも。

ダイソー アクリル絵の具 試し塗り パールカラー

パールカラーの方は、ちょっと塗り心地が違います。水で薄めると、均一に混ざりにくく、ムラが出やすいです。キラキラとしたラメ感はやや控えめですが、基本色とはちょっと違った色合いが楽しめます。基本の色と混ぜて新しいパールカラーを生み出すことも可能。

それにしても基本の色全てと金銀揃えても1,000円以下って……。アクリル絵の具という画材が、すご~~~く身近な工作材料になりますね。

アクリル絵の具の使い方~応用編~

いろいろな表情の塗り方ができるアクリル絵の具は、塗る素材や、どんな風に色付けしたいかを考えて変えることができます。

木材の下地を見せてシャビーシックに♪

ダイソー アクリル絵の具 木材に塗ってみた

たとえば、木材に塗る場合、マットに塗ることもできますが、木の質感や凹凸を生かして下地を見せつつかすれた感じに塗ることも可能。シャビーシックな雰囲気に仕上げることができます。

ダイソー アクリル絵の具 シャビーに仕上げた木材

わたしが愛用しているフォトスタイリングボードは、実は100均木材にアクリル絵の具を塗ったもの。水分を少なくしてかすれるように塗っただけの板を数枚並べてボードにしていますが、なかなか使い勝手がよくておすすめ♪

リメイク缶をジャンクテイストに♪

ダイソー アクリル絵の具 リメ缶 多肉植物

リメ缶(リメイク缶)作りにも活躍。本格的なリメ缶作りをしていたり、販売したりしている場合は、塗料も本格的なものを使用すると思いますが、おうち用に作るなら、ダイソーのアクリル絵の具で間に合います。リメ缶で人気のジャンクな雰囲気も、塗り方を変えて表現可能。

ダイソー アクリル絵の具 リメ缶 多肉植物

缶の下地としてまずは1回塗って乾かし、次はきれいにマットに全体を塗ります。しっかり乾いてから木粉粘土で作ったレンガや、ラベルシールを貼るなどし、仕上げに水分を加えないで、さび加工を施しているような雰囲気にかすれさせながら色付け。やすりで少しこすったりしてもいいですよ♪

フェイクスイーツにも大活躍♪

ダイソー アクリル絵の具 樹脂粘土 フェイクスイーツ

樹脂粘土で作るフェイクスイーツ作りでも大活躍。クッキーやケーキ、ドーナツの焼き色を付けるためにアクリル絵の具を使います。スポンジに絵の具を付けて、ポンポンと叩くように色を付けると、美味しそうな焼き色が付きます。ステンシルをするときと同じ色の付け方です。この他にも、粘土に混ぜて色付けすることもできます。

アクリル絵の具は布にも描くことができますが、上履きやTシャツなど、よく洗濯するようなものに塗る場合は、絵の具が落ちにくくなるように変化させる「メディウム」と混ぜると◎。

メディウムにはいろいろな種類があり、アクリル絵の具の仕上がりや定着力を変えてくれるので、更に表現や多用途で幅広く使えるようにしてくれます。ダイソーにも商品があるようなので、探してみるといいですよ♪

まとめ

アクリル絵の具は、水で溶いて水彩絵の具のように使ったり、厚塗りして油絵の具のように使うこともでき、紙だけでなく、布や木、ガラスやプラスチックなどいろいろな素材に使える絵の具です。乾燥すると耐水性になるため、濡れても溶けず、幅広い用途で使うことが可能。乾くと落ちなくなるので、使う時には注意も必要ですが、扱いやすい絵の具♪ 工作や手芸など、さまざまなものづくりで活躍させてみてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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