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2024年09月21日 06:30 更新

9月22日は【秋分の日】おはぎ作りに挑戦! おうちで作る方法とアレンジアイデア

秋分の日は彼岸の中日とも呼ばれ、おはぎをお供えして食べる習慣があります。現代では自分で作らなくてもお店で購入すれば食べられますが、手作りすれば固さや甘さを調整でき、好みの味にすることができます。今年はおうちでも作れるレシピで挑戦してみませんか?

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

秋分の日は毎年ある祝日ですが、おうちや地域によっても過ごし方はさまざまです。この日に食べられる定番のおはぎも、作り方や形式もいろいろあります。近年は進化系おはぎが大注目され、見た目にも華やかで、味わいも多種多様に広がりを見せていますね。

おはぎを作るか、市販のものを買ってくるかもご家庭によって違いますよね。実は私自身、おはぎを作ったことが今までありませんでした!

そこで今回は、あんこを作るところ~おはぎ作りに挑戦してみました。おうちでも作れるレシピと、気になる進化系おはぎのアイデアもご紹介しますので、参考にしてみてくださいね♪

秋分の日とは?

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一年の中で昼と夜の長さが同じになる日が春と秋にあり、春は「春分の日」、秋は「秋分の日」と呼ばれ、祝日となっています。9月23日になることが多いため固定されていると思いがちですが、正確には天文学で計算されて毎年変動していることをご存じでしょうか。22日または23日が秋分の日となっています。

2024年は9月22日(日)が秋分の日にあたり、23日は振替休日となっています。この日を境にだんだんと日照時間が短くなり、冬に向かっていくと思うと、何だか感慨深い日ですよね。

秋分の日は「彼岸の中日」という呼び方もあります。これは秋分の日の前後3日間がお彼岸とされているから。春分の日も同じく彼岸の中日とされています。このお彼岸という風習は日本独自のもので、先祖に思いを向け、お墓参りをしたり供養したりする期間とされています。

「おはぎ」と「ぼたもち」の違い

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地域によって異なりますが、秋分の日には「おはぎ」を食べる習慣があります。おはぎはお彼岸のお供え物のひとつで、昔の人にとっては特別なときだけ食べられるご馳走でした。

ちなみに同じ彼岸の中日である春分の日に食べるのは「ぼたもち」。「おはぎ」と「ぼたもち」の違いについてもおさらいしてみましょう!

材料

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「おはぎ」も「ぼたもち」も主な材料は3つだけ。とてもシンプルな材料ですが、それぞれお祝い時によく用いられる食材です。

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もち米
お正月やお祝い時によく食べられるおもちは、神様へのお供え物する神聖な食べ物であり、食べると力を得られると考えられていました。秋分の日の時期は新米の季節。その年の収穫に感謝し、次の年も実り豊かに収穫できるようにとの願いも込められてお供えします。

おはぎやぼたもちでは、もち米やうるち米を混ぜたもち米を蒸したり炊いたりしてから半分潰して、粒を少し残した状態で使います。ちなみにこの半分潰した状態を「半ごろし」と言います。ちょっと怖い……。

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小豆
小豆は赤い色をしていますが、赤は邪気を払う色とされています。そのため魔除けや厄除けの意味合いを込めて、お祝い時には小豆が用いられました。秋分の日も、先祖をお迎えして供養するために、邪気を払う小豆を使ったおはぎを供えます。

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砂糖
今では何も気にもせずに使われる砂糖ですが、昔はとても貴重なものだったので、お祝い事などの特別なときにしか使うことができませんでした。砂糖が手に入らず、塩で味つけしていたこともあったようです。

作り方や形状

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大きさや形は地域によって違いが多少あると思いますが、おはぎもぼたもちも作り方は同じ……と思っていたら、実はちょっとした違いがあったんです。

かつての「おはぎ」は粒あんで包んだ細長い俵型、「ぼたもち」はこしあんで包んで丸く大きく作ったものだったのだそう。これは小豆を収穫したばかりの秋は皮がやわらかいので粒あんで作ったのに対し、春は固くなった皮を取り除いてこしあんにして包んでいたんです。今では保存や加工技術が上がり、季節に関係なくどちらのあんこも作ることができるようになりました。

ほかにも大福のように中にあんこを入れた形状のものや、あんこ以外のきなこやごまも定番ですよね。

名前の違い

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「おはぎ」も「ぼたもち」も材料や作り方などほぼ同じですが、はっきり違うことがあります。それは食べる時期。「おはぎ」は秋分の日、「ぼたもち」は春分の日に食べるものです。

萩の花

おはぎ
秋に咲く萩の花からとった「おはぎ(御萩)」。秋の七草である萩は、秋を代表する花。マメ科らしい小さな花が細長く連なって咲く姿が、粒あんの粒々に似ていることから名づけられたと言われています。

牡丹

ぼたもち
牡丹の花は春に大きく華やかな花を咲かせます。「ぼたんもち(牡丹餅)」から「ぼたもち」と変化しました。ぼたもちは牡丹の花に似せて、大きく丸く豪華に作っていました。

以前はあんこや形の違いはありましたが、近年はそれもあまりなくなり、食べる時期の違いで呼び名を変えているだけのことが多くなっています。ちなみに、実は夏と冬でも呼び名が変わるんですよ。夏は「夜船」、冬は「北窓」と呼ばれるそうなのですが、こちらはあまりなじみがありませんね。スーパーなどでは一年中「おはぎ」の名で販売されていることが多いかもしれません。

地域によって名前も全く違ったり、季節関係なく同じ呼び方をする地域もあったりと、それぞれにそうなった歴史があるので調べてみるとおもしろそう。

おはぎの作り方

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おうちで作るにはちょっとハードルが高そうに感じるおはぎ。今までお店で購入したことしかなかったけれど、一度は挑戦してみたかったのもあって作ってみました。やってみたところ......確かに手間はかかるけれど、手間をかけただけの価値はありました!

今回はせっかく初挑戦するので、あんこ作りからスタート。手作りなら甘さや固さも好みに微調整も可能。市販のおはぎはちょっと苦手……という方ほど、自作してみるとおはぎのおいしさに目覚めるかもしれませんよ♪

粒あん作りに挑戦!

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こしあんを作るのは大変そう&粒あんが好きなので、粒がしっかり感じられる粒あんに。材料3つで作れます。

材料(作りやすい量)
・小豆……300g
・砂糖……270g
・塩……ひとつまみ

※砂糖はお好みのものでOK。砂糖の量は小豆と同量にすると甘めに仕上がります。今回はやや少なめに(1割少なく)して甘さ控えめ。
※塩は味を引き締め、甘味を引き立たせてくれます。

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渋きり(アク抜き)
小豆を流水でサッと2回ほど洗い、鍋に入れてたっぷりの水を入れて中火で10~15分ゆでてザルにあける。

※必ず水からゆでます。ゆでると煮汁が赤くなりますが、これが小豆の渋みの元。ゆでこぼして渋みを取り除きます。
※ゆでこぼした後、鍋を再度使って煮ていきますが、その前に鍋肌についた渋み成分をしっかり洗い流しましょう。

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下ゆで
鍋に小豆と3倍程度の水を注いで中火で加熱する。沸騰したらやや火力を落として30~40分ほどゆでる。アクがどんどん出るのでこまめに取り、指で簡単につぶせる程度のやわらかさになったら火を止める。

※水が少なくなって小豆が出るようなら水を足してください(差し水)。
※砂糖を加えるとやわらかくならなくなるため、加える前にやわらかくなるまでゆでておく必要があります。必ず指でつぶせるくらいまで下ゆでするようにしましょう。

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砂糖を加えて煮る
砂糖の半量を加えてふつふつとする程度の火加減で煮る。5分ほどしたら残りの砂糖も加え、水分がなくなってくるまで煮ていく。

※砂糖はよく浸透するように2回に分けて加えていきます。

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仕上げ
水分がなくなってきて好みのやわらかさになったら、塩を加えて混ぜて完成。冷めると少し固くなるので、やや緩めのタイミングが止めどき。早く冷ますため、小分けにしたり、薄く広げて冷ます。

※水分がなくなってきても、まだ好みのやわらかさではないときは水を足して練り上げてみてください。

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保存
自家製のあんこは冷蔵で3~4日、冷凍で1ヶ月程度保存できます。傷みにくいように雑菌が繁殖しにくいホーロー容器がオススメです。あんこはパサつくとおいしさ半減。乾燥しないように表面にはラップを貼りつけ、空気に触れないようにすると◎

おはぎ作りに挑戦!

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それでは、作った粒あんを使っておはぎにしましょう! おはぎ用に簡単につぶせ、もちもち食感になるよう、もち米のみを使ったレシピです。お好みでうるち米を配合してもOK。定番のきな粉とごまのおはぎは、中にあんこを入れて作ってみました。

材料(小さめ20個分)
・もち米……2合
・水……360ml

▼あんこ(10個分)
・粒あん……500g

▼きな粉(5個分)
・きな粉……大さじ2
・砂糖……大さじ2
・塩……ひとつまみ
・粒あん……50g

▼ごま(5個分)
・黒ごま……大さじ2
・砂糖……大さじ2
・塩……ひとつまみ
・粒あん……50g

※もち米だけで作ると、うるち米に比べて早く固くなる特徴があります。すぐに食べない場合は、保水力を上げるために砂糖を加えて炊く方法もあります。

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もち米の炊き方
① もち米を研いで1時間浸水させる。
② 水を切って炊飯器に入れ、水を注ぐ。
③ 通常通りに炊いて20分蒸らす。

※もち米はうるち米の倍の時間浸水させます。しっかり吸水させてから炊くようにしましょう。
※水加減はうるち米よりも少なめで、もち米と同量。炊飯器におこわのメモリがあればそれに合わせればOK。計量カップで計るなら、お米用のカップ(180ml)でもち米と同じだけ計ると簡単です。

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半ごろし~成形
① 蒸らした後、しゃもじやヘラを使って半分潰す。
② 手に水をつけて俵型に成形。

※1個につきもち米30g程度で、小さめサイズ20個作ることができます。もっと大きく作ってもOK。
※もち米は粘りがあって扱いにくいですが、手を水にぬらすとくっつかずに成形しやすくなります。
※粗熱を取ってからあんこで包みます。乾燥しないようラップをかけておくようにしましょう。

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中にあんこを詰める場合は、もち米を薄く広げてあんこを真ん中にのせ、包むようにしてから俵型に整えます。

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あんこのおはぎの仕上げ
① ラップを広げてあんこを薄く伸ばし、中心にもち米をのせる。
② ラップをキュッと絞って、あんこの厚みを均一に整える。
③ ラップをはがし、形を整える。

※あんこで包むときには濡れ布巾を使う方法がありますが、今回は身近なラップを活用。

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粒をしっかり味わえるあんこで包んだおはぎが完成しました♪ 粒あんで包むとサイズUPするので、器に詰めるときはそれも計算に入れておくといいですね。

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きな粉のおはぎの仕上げ
きな粉・砂糖・塩を混ぜて、あんこを入れて成形したもち米にまぶせば完成です。まぶしたきな粉は水分を吸ってしなっとするので、たっぷりまぶしてくださいね。

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ごまのおはぎの仕上げ
ごまは擦って、砂糖・塩を加えて混ぜ、あんこを入れて成形したもち米にまぶします。こちらもきな粉と同じくたっぷりと! 今回はごまと砂糖が同量なので白っぽい色になっていますが、もっと黒々させたい場合はごまの割合多めにしてみて。

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あんこに負けない人気のきな粉とごま。たっぷりまぶしても残ったら、牛乳に混ぜてきな粉牛乳やごま牛乳にするとおいしいです。

実食! そのできは?

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手間暇かけてできあがったその味は……もっちりやわらか、あんこの甘さも強すぎずやさしい味わいです。粒あんが苦手な娘が「おはぎおいしいね」と言ったくらい、もち米と小豆のストレートなおいしさが楽しめる味でした。

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小ぶりサイズなので子どもでも食べやすく、それぞれの味を楽しめます。できたてだからなのか、自分で作ったプラス感情なのか、手作りのおはぎおいしい! また作りたい! と思う結果となりました。

おしゃれにアレンジ! 進化系おはぎ

カラフルおはぎ

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ここ数年注目されているのが進化系おはぎ。2023年からトレンドフードとして選ばれているNEO和菓子(進化系和菓子)のひとつとして、おはぎも話題となっています。従来のおはぎの枠に収まることなく、和菓子の味わいを活かしつつ、今風にアレンジしたポップで華やかなおはぎが続々と登場しています。

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もち米を包む餡は小豆で作ったものもきれいですが、カラフルな色合いにして並べるともっときれい。枝豆のずんだ餡、さつまいもやかぼちゃ餡は、素材の色だけできれいでおいしいですよね。白あんを使えば、野菜やフルーツのパウダーでさまざまな味や色の餡が生み出せます。

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彩りや風味、食感を加えるトッピングも加えるとより華やかでおいしさもUP。和菓子でも使われる桜の塩漬けや金箔、ごまは黒白どちらも使えます。ドライフルーツやナッツなども意外に合います。

花おはぎ

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進化系おはぎとしてTVやSNSでも話題となっているのが花おはぎ。こちらはおはぎに白あんで絞ったお花をデコレーションしたものです。

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デコレーションを施すので手間暇のかかるものですが、特別感はかなりのもの。パッと見ただけで心が華やぐので、贈り物としても人気です。口金や絞り袋など、専用の道具が必要になりますが、おうちによくあるような星口金で絞るだけでも可愛くなります。

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ときめくための大切な要素は色合い。白あんの色づけはアイシングカラーが手軽ですが、野菜パウダーやフルーツのパウダーやペースト、ジャムでもできます。デコレーションもおはぎひとつひとつにするタイプもあれば、重箱にお花を敷き詰めるタイプもあり、それぞれ可愛いですよね。

まとめ

秋分の日は昼と夜の長さが同じになる日で、2024年は9月22日(日)となっています。この日には先祖を想い、感謝するため「おはぎ」をお供えして食べる習慣があります。「おはぎ」はもち米を半分潰してあんこで包んだもので、春の春分の日に食べる「ぼたもち」とは大きな違いはありません。

あんこから手作りすると手間暇はかかりますが、それだけの価値のある味わいが楽しめます。あまり時間をかけられない場合でも、市販のあんこを使えば、思ったよりも手軽に作ることができるので、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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