卵焼きの賞味期限を知りたい! 冷凍保存もできるの?正しい保存方法
お弁当に朝ごはんにと、大活躍の卵焼き。「お弁当に数切れ入れたら、残りは保存してあとで食べる」なんてこともあるかもしれませんが、そんなときに気になるのが賞味期限や保存方法です。本記事では、卵焼きの賞味期限や日持ちをよくするポイント、保存方法を解説しつつ、最後に卵焼きのバリエーションについてもご紹介していきます。
卵焼きの賞味期限は保存方法によって異なる
卵焼きの賞味期限は、保存方法によって変わってきます。
ここではまず、卵焼きの保存方法ごとの賞味期限を見ていきましょう。
常温保存ならば長くても半日程度
常温で保存した卵焼きの賞味期限は数時間~半日程度です。特に夏場は傷みやすいため、常温での保存はおすすめできません。
一方、常温保存の卵焼きは香りや食感が失われにくく、美味しく食べられるというメリットもあります。ほんの少しの間だけ置いておくなど、短い時間であれば常温での保存が望ましいといえます。
冷蔵保存なら3日程度で食べ切る
冷蔵庫で保存する場合の賞味期限は3日程度です。週末に卵焼きを作り置きする場合は、週半ば(水曜日くらい)には食べ切れる量にしておくとよいでしょう。
冷蔵庫で保存した卵焼きは、常温保存と比較すると香りややわらかさは少し落ちます。3日程度の日持ちはするものの、時間が経つにつれて美味しさは損なわれていくため、できるだけ早く食べ切りましょう。
冷凍庫保存ならば2週間程度はもつ
卵焼きは冷凍することで、賞味期限を大きく延ばすことができます。適切に冷凍すれば、2週間程度は傷ませることなく食べられます。
ただ、香りややわらかさが失われやすいので、調理段階でひと工夫することも重要です。
次の項目では、卵焼きの日持ちをよくする作り方について解説していきます。
卵焼きの日持ちをよくする作り方のポイント
ここからは、卵焼きを長くもたせるためにできる調理時のポイントを解説していきます。
水分量を少なめにする
糖分や塩分を含んだ水分は、微生物の繁殖源となってしまいます。そのため、卵焼きの賞味期限を長くしたい場合は、水分量を少なくすることが重要です。ダシを入れる際も、液体ダシではなく顆粒ダシを使いましょう。
なお、水分量を減らすとふわっとした食感が失われやすくなりますが、これはマヨネーズを入れることである程度フォローができます。
しっかりと火を通す
半熟の卵焼きは菌が繁殖しやすいため、しっかりと火を通しましょう。特にお弁当で持ち歩く場合は、焼き加減を十分チェックすることをおすすめします。
また、半熟の卵焼きは冷凍保存にも向いていません。冷凍した際に半熟部分が凍り、解凍時に抜け出すことでパサパサした食感になってしまいます。
週末の作り置きもOK! 保存方法と保存のポイント
卵焼きの日持ちをよくする作り方について知ったところで、ここからは適切な保存方法と保存時のポイントについて解説していきます。
冷凍で保存
冷凍で保存する場合は、1食で食べ切る量をラップに包んで個別に分けたあと、密閉容器に入れて保存しましょう。
解凍は、電子レンジ解凍か自然解凍がおすすめです。
電子レンジで解凍する場合は、600Wで1分ほどで解凍できます。解凍が不十分であれば、10秒ずつ様子を見ながらレンジにかけていきましょう。
自然解凍であれば、食べる前日の夜に冷蔵庫に移し、ゆっくり時間をかけて解凍します。
なお、解凍した卵焼きを再冷凍すると劣化が進んでしまうため、1度解凍した卵焼きは食べ切るのが鉄則です。
卵焼きを取り分けるときは、必ず菜箸で
作った卵焼きを保存容器に移すときも、また、保存していた卵焼きを保存容器から取り出すときも、必ず菜箸を使うようにしてください。口をつけた食事箸で移動させてはいけません。
人の唾液には多くの菌が含まれているため、その唾液がついた食事箸で食品に触れることで、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
卵焼きのバリエーション
最後に、「卵焼きを常備菜として保存しておきたいが、マンネリ化しがち」という人のために、卵焼きのバリエーションをいくつかご紹介しましょう。
味のバリエーション
卵焼きに入れるダシを変えるだけで、簡単に味にバリエーションをつけられます。「今週はコンソメ、来週は中華ダシ」など、ダシの種類による味の変化を楽しみましょう。
また、卵焼きの中に入れるものによっても味は大きく異なります。それ自体が調味料としても活躍できる明太子、香りのよい大葉(青じそ)、見た目もカラフルで楽しいパプリカ、ボリューム感を出せるソーセージ、子どもも大人も大好きなチーズなど、卵焼きに合う食材はたくさんあります。
ただし水分が多い食材は、冷凍保存する場合には不向きなので注意してください。
見た目のバリエーション
味だけでなく見た目もバリエーションをつければ、食卓がさらに楽しくなります。
たとえば、一般的な卵焼きを作ったあと、三角形になるように手で押さえることで、いつもとはちょっと違う「三角形の卵焼き」ができます。小さく切った海苔を巻けば卵焼きおにぎりのできあがり。目鼻をつけたウズラ卵にピックなどをさせば、かわいらしいキノコのような姿になりますよ。また、竹串で5辺を押さえて整形すれば、花の形の卵焼きが完成します。
まとめ
卵焼きは、常温保存ならば半日程度、冷蔵庫保存ならば3日程度、冷凍庫保存ならば2週間程度日持ちします。できるだけ長くもたせるためには保存方法だけでなく、調理時の工夫も必要です。正しい保存方法と賞味期限を知れば常備菜としても活躍させられるので、ぜひ週末に作り置きしてみてくださいね。