食卓華やぐ！めっちゃかわいい！「ガーデンフォカッチャ」の作り方

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

パンの歴史は長く、古くから愛され続けるパンがありますが、イタリア発祥の「フォカッチャ」もそのひとつ。その歴史は、なんと古代ローマ時代にまでさかのぼるのだそう！

クリームやバターなどをふんだんに使うようなリッチな味ではありませんが、そのシンプルな味わいは毎日食べても飽きず、どんな料理にでも合うようなパンです。

このフォカッチャに、絵を描くように野菜やハーブをのせて作る「ガーデンフォカッチャ（フラワーフォカッチャ）」が、数年前からSNSでも話題になっています。

おうちで作ることができ、子どもが参加できる工程も多いので、一緒に作ってみてはいかがしょうか。

今回は基本のフォカッチャの作り方と、ガーデンフォカッチャの作り方をあわせてご紹介します。

フォカッチャはイタリアの平らなパンの総称。ピザの元とも言われていますが、シンプルな形と素朴な味わいで、料理のつけ合わせなどによく使われます。日本でもファミレスのメニューにもあり、認知されてきていますよね。

大きな特徴は、平らなパンにつけられたくぼみ。これは膨らみすぎないように、適度に空気を抜くためのもの。この穴をつけるのは、全体を均一な厚みに焼きあげるために欠かせない大切な作業です。

小麦粉、砂糖、塩、オリーブ油、イーストというシンプルな材料で作るフォカッチャは味もシンプル。もっちりとした弾力のある食感で、飽きのこないパンです。

フォカッチャの材料はかなりシンプル。ロールパンや白パンはバターを使用しますが、フォカッチャは油分にオリーブ油を使用する点がイタリアらしい！ オリーブ油は生地にも練り込み、仕上げにも塗ります。スプーンで計れるものばかりで計量もしやすく、子どものお手伝いにぴったり。

材料
・強力粉……200g
・砂糖……小さじ1
・塩……小さじ1/2
・ドライイースト……小さじ1（3g）
・ぬるま湯（40℃くらい）……160ml
・オリーブ油……大さじ1
・打ち粉（強力粉）……適量
・仕上げ用オリーブ油……大さじ1～2
・ローズマリー……適量
・粗塩（塩でもOK）……適量

※容器はダイソーの耐熱ガラス製グラタン皿（容量Lのもの）を使用。
※丸いフォカッチャなら4個分。

① 粉ものを混ぜる
大きめのボウルに強力粉を入れ、砂糖とドライイースト、塩を入れてよく混ぜていきます。

一般的にパン作りをする際には、砂糖とドライイーストは近くに、塩は離れた場所に置いてから混ぜたほうがよいと言われています。これは砂糖がイーストのエサとなり働きを活発化させてくれるのに対し、高濃度の塩分は酵母であるイーストの働きを悪くしてしまうため。

ただ、ドライイーストは水が加わって初めて活動をはじめるので、粉の段階で混ぜても大丈夫です。もし、きちんと発酵するのか不安に感じる場合は、この段階では塩を加えず、次の②の工程でよく混ぜた後に塩を加えるという方法もあります。材料は最終的に均等に混ざっていれば問題ありません。

② ぬるま湯を加える
ぬるま湯を加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜましょう。

③ オリーブ油を加える
オリーブ油を加えてこねていきます。

④ まとめて一次発酵
オリーブ油が均一に混ざり、生地がまとまってきたら丸く整えていきます。まだベタベタして手にくっつく状態でも大丈夫！

生地が乾燥しないようにボウルにラップをかけるか蓋をして、温かい場所で60分発酵させます。寒い季節はオーブンの機能で30～40度に設定できれば、それを活用して発酵させてください。

十分に発酵すると2倍ほどに。

打ち粉をつけた指を真ん中にさしてみて、穴が残っていたら発酵完了のしるし（フィンガーテスト）。

もし、この段階で生地が戻って穴がなくなってしまうようであれば発酵不足なので、もう少し発酵させましょう。

⑤ ガス抜き・ベンチタイム
打ち粉をふった台の上に出して軽く潰してガスを抜き、丸くまとめて10分置きます。

生地が乾燥しないように固く絞った布巾を被せましょう。

⑥ 二次発酵
型（耐熱容器など）にオーブンペーパーを敷き、生地を平らに広げて20分発酵。

このときも乾燥しないように布巾を被せます。

⑦ 生地仕上げ
仕上げ用のオリーブ油を表面に塗ります。仕上げも子どもができることばかりです。

指で穴を開けていきます。

穴にローズマリーをさし、粗塩をふりかけます。これで生地の準備はOK！

⑧ 焼く
オーブンを200℃に予熱し20分焼きます。焼き時間はオーブンによって多少変わるので、様子を見て調整してください。

焼き色が全体についたら焼き終わり♪

焼けたらすぐに型から外して冷まします。入れっぱなしだと蒸気が抜けず、焼き縮みの原因に。型を少し高い位置から落として衝撃を与えると、一気に蒸気が抜けるので縮み予防になります。

加える砂糖は少なく、オリーブ油と塩が効いた素朴な味わいは、食パンやロールパンとはまた違ったおいしさ。ふっくらもっちり弾力のある生地は食べ応えもあり、どんな料理にも合いそう！

オリーブ油をつけて食べるのがイタリアの定番。オリーブ油の消費が早そう～～～！ これでもかというほどオリーブ油を使いますが、良質の油なので重さやしつこさはナシ。

具を挟んでサンドイッチにするのもオススメ。

スープに浸したり、料理のソースをつけたりしても◎。生地がしっかりしているので、水分を含んでも崩れることがなく食べやすいです。

チーズを間に挟んだチーズフォカッチャ、ピザ風に具材をのせたピザフォカッチャ、そしてSNSで話題となったガーデンフォカッチャ……。元のパンがシンプルな故にアレンジもしやすく、トッピングは自由自在！

ガーデンフォカッチャは、フラワーフォカッチャやお絵描きフォカッチャといったさまざまな呼び方がありますが、心ときめく色合いで、具材も食べられる遊び心あふれるパンです。

生地を混ぜたり、こねたりも楽しい作業ですが、パンアートも子どもがよろこぶイベントになります。生地を発酵している間に、おうちにある材料を集めて準備すれば段取りもバッチリ！

今回用意したもの
アスパラガス、紫たまねぎ、ミニトマト2色、パプリカ黄、オクラ、コーン、枝豆、ローズマリー、タイム、パセリ

※仕上がりがカラフルになるよう、緑黄色野菜を多めにすると◎

フォカッチャの生地は通常通りに作り、オリーブ油を塗って穴を開け、粗塩をふるところまで終わってからお絵描きタイム♪

ナチュラルガーデンをイメージして、彩りよくどんどん並べていきます。焼くと生地が膨らんでくることも考えて、少し埋めるくらいの気持ちでのせます。

焼くと膨らむ生地とは反対に、具材は水分が飛んで縮みます。たくさんのせても意外に焼き上がりはスッキリしている可能性も。ちょっと多いくらいでも大丈夫。

丸いフォカッチャでも可愛いです♪

トッピングしおわったら、200℃に予熱したオーブンで20分程度焼きます。

ガーデンフォカッチャが焼けました！

モリモリにのせたけれど、かなり繊細な細いラインに変身。パセリは思ったより色が退色しちゃってパリパリ。全体的にセピアがかった色になりましたが、それでもカラフルですよね。北欧風のボタニカル柄のような可愛らしい雰囲気になりました。

丸いフォカッチャのほうも可愛く仕上がりました。

難しい工程はありませんが、見た目にも気分が上がるパンができるので、子どもと一緒に作ればかなりの達成感が得られるはず！ 発酵時間など待ち時間もあるので、トータルすると2～3時間かかってしまいますが、おうちイベントとしてやってみると◎

シンプルな味わいのフォカッチャは、おうちで簡単に作ることができます。これにカラフルな野菜やハーブで絵を描くように盛りつけて、焼いて仕上げるのがガーデンフォカッチャです。焼くと具材の水分が抜けて細く小さくなったり、パン生地は膨らんでくるので、そのことも考えて盛りつけていくようにしてください。

生地作りや具材をのせる作業は、子どもが得意なことばかり。お休みの日にでも一緒に作ってみてくださいね♪