今が旬!「とうもろこし」のおいしさを逃がさない加熱方法とオススメレシピ4選
暑い季節に旬を迎えるとうもろこしは、甘みが強く、ゆでただけでもおいしいお手軽食材。今回は、とうもろこしのおいしさを引き出すオススメのゆで方をご紹介します。
また、旬のとうもろこしでぜひ作ってみてほしいレシピも併せてご紹介します!
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
暑い季節に旬を迎えるとうもろこしは、甘みが強く、子どもにも大人気。缶詰めや冷凍コーンは通年で手に入りますが、夏のとうもろこしには旬ならではのおいしさがあります。今回は、生とうもろこしのオススメのゆで方や、活用レシピをあわせてご紹介します。旬の味わいをたっぷり楽しんでくださいね!
とうもろこしの魅力
とうもろこしの魅力は何といっても甘み。ゆでただけでおいしくなる手軽さもいいですよね。
甘みが強いだけあって糖質が多いものの、食物繊維やビタミン、ミネラルも含み、世界では穀物として主食にする地域もあります。おいしくて栄養価も高いなんて最高ですね!
しかも甘みが強い割に白米よりも糖質の量は少なく、ダイエット向き。暑い季節のエネルギー補給にもピッタリの食材なんです。
白や多色の品種もありますが、主に出回っているのは黄色のとうもろこし。加熱するとさらに鮮やかな色になってきれい。
ゆでて丸かじりするのもOKな上に、切り方や見る角度によっても魅力がいっぱい。輪切りにすれば断面はお花のようで、並べるだけでも可愛く、外側の粒を見せるだけでもパッと目を引く元気カラー。ひと粒ひと粒を活かしてデコ食材として使えば、さまざまな模様を描くことができます。
とうもろこしは、プチッとはじける食感と甘みを活かしたメニューがたくさんあります。ゆでるだけでなく、蒸したり、炒めたり、焼いたり、揚げたり、煮たり……さまざまな調理方法ができ、食べれない固い芯の部分もうまみを抽出するために使うことも。和洋中華のメニューで幅広く使うことがでる、かなり優秀な万能食材です。
とうもろこしのゆで方
とうもろこしは、収穫直後から甘みや栄養がどんどん落ちていくことでも知られています。購入したらできるだけ早く加熱することが、おいしさをキープする秘訣です。
とうもろこしのゆで方にはいろいろな裏技もあるようですが、今回は薄皮で包んだまま加熱する方法をご紹介します。外の固い皮はむいて、やわらかな薄皮数枚を残した状態で加熱することで、火の通りは確保しつつ、とうもろこしの風味や甘みを損なうことなくゆでることができます。
・お湯でゆでる方法
とうもろこしが入るサイズの鍋にお湯を沸かします。沸騰したら塩を小さじ1~2程度(水の2~4%くらい)加えましょう。塩を加えることで、とうもろこしの甘みが引き立つようになります。
ひげと外皮をむいて、薄皮で包まれた状態のとうもろこしを入れ、中火で5分ゆでます。とうもろこしはぷかぷか浮いてくるので、途中ひっくり返してあげると◎。
ゆでたらそのまま10分置いて、香りや甘みを引き出します。
つやつや色鮮やかなとうもろこしがゆであがりました♪
水からゆでればふっくらと仕上がり、沸騰させないようにして時間をかけて火を通せば香りや甘みをもっと引き出すことができます。今回ご紹介した沸騰してから入れてゆでるとシャキッとした仕上がりになり、ゆで方によっても食感や味わいにちょっとした違いが出ます。使う用途や好みに合わせて変えてみるといいですよ♪
・電子レンジで加熱する方法
お湯でゆでるのが面倒~! というときは、レンチン方法もマスターしておくと便利です。
外皮をむいて薄皮だけになった状態のとうもろこしを、皮の上から洗って水滴がついたままラップでぐるっと包みます。しっかり包めるよう二重に巻いてください。
あとは600Wの電子レンジで5分加熱し、そのまま粗熱が取れるままラップに包んだままにしておきます。この方法だと塩を使わないので、加熱後に皮をむいてから塩水に浸けてあげると、とうもろこしの甘みが引き立ちます。
とうもろこしの粒の取り方
ゆでてそのまま食べるときにはがぶっとかじりつけばいいですが、料理に使うとなるとこのままでは使い方が限られてしまいます。粒を取る作業は少し大変ですが、これをするとさまざまな料理で活用できるように。
粒の取り方もいろんな方法があり、裏ワザもありますが、今回は代表的な3つの方法をご紹介します。それぞれメリット・デメリットがあるので、状況に合わせて使い分けてみてください。
そぎ落とす
手早くたくさんの粒を取るのが、そぎ落とす方法。とうもろこしを半分にカットしてから立てて、芯に添うように包丁の刃を入れて下に切り落としていきます。
一気にたくさんの粒をそぎ落とすことができるので、短時間に労力も少なくて済みますが、粒がキレイに取れないのが難点。ムダが出ないように芯のぎりぎりで刃を入れようとすると、固い部分が混ざってしまいがち。
大量に取りたいときや、ポタージュなど粒が潰れても構わない料理に使う場合などにはオススメの方法です。
列で切り落とす
もう少しきれいに取りたいときには、縦に1列ずつ切り落としてみて。包丁の刃を粒の根元に入れるように当てて、芯のぎりぎりに入れてかつらむきの要領でカットします。
1列ずつなら芯のカーブに添って刃を入れていくことができるので、ムダは少なくかなり効率よく粒を取ることができます。
ちょっと困るのが、とうもろこしによっては粒がキレイに並んでいないとき。縦に刃を入れたくとも、列が揃っていないと一気に入れることができません。キレイに並んでいるとうもろこしにはとってもオススメ。
親指で倒して落とす
一番きれいな粒の取り方は、包丁ではなく指で取る方法。まずは1列包丁で切り落としてから、隣の列を親指で横にグッと倒すように力を入れると、ゴロッと根元から取ることができます。
ちょっと時間も手間もかかりますが、いっぺんに何個も取れたりもするので、1本くらいならそこまで大変ではありません。何本も取るのは大変なので、そんなときは別の方法で。
ぽろぽろっときれいに取れてくれるのでムダはナシ。取り終わったときにスッキリ気分になれます。
とうもろこしを使ったレシピ
ガリバタ焦がししょうゆ焼きもろこし
バターにガーリックの香り、そこにちょっと焦がし醤油の香ばしさが加わったら最強。焼きもろこしは、とうもろこしの甘みをもっと堪能できる食べ方ですよね。切って焼いて味つけるだけなので、パパッとできるのがうれしいメニューです。
材料(2~3人分)
・とうもろこし……1本
・バター……10g
・しょう油……小さじ2
・ガーリックパウダー……小さじ1/4
・水……大さじ2
・サラダ油……小さじ1
・青のり……お好みで
作り方
① とうもろこしは皮をむいてひげを取り、3つに切ってそれぞれ縦に4つに切る。
② フライパンにサラダ油を引き、とうもろこしを芯の面を下にして焼き、順にもう片面も焼いていく。
③ とうもろこしの粒のほうを下にして、バターを加えて焼く。
④ しょう油、ガーリックパウダー、水を加えて火を通しながらこんがり焼き目をつけていく。
⑤ お好みで青のりをふる。
しょう油は焦がして香ばしさを出すとおいしいですよね! ガリバタ焦がし醤油の香ばしさとコクはとうもろこしの甘みを引き立ててくれます。
とうもろこしがあればすぐに作れるので、あと一品欲しいときやおやつにもオススメ。固くて切るのが大変なときは、軽くゆでてから切ると切りやすくなりますよ。
ツナマヨコーンのチーズ餃子
ゆでたとうもろこしが数切れ残ったときにオススメなのがこちら。ツナマヨコーンという間違いなしの組み合わせを、チーズも合わせて餃子の皮で巻いて焼きました。グリルで焼くので、スイッチを押すだけで仕上がるお手軽メニュー。
材料(14本分)
・とうもろこし……1/2本
・餃子の皮……14枚
・ツナ缶……1缶
・パセリ……適量
・マヨネーズ……大さじ1~2
・とろけるチーズ……70g
・ブラックペッパー……お好みで
作り方
① とうもろこしをゆでて粒を取る。
② ①と油を切ったツナ、刻んだパセリ、マヨネーズを和える。
③ 餃子の皮を広げ②とチーズを細長く中心にのせる。
④ 餃子の皮の端に水を塗り、くるくる巻いて端を貼りつける。
⑤ グリルで12~15分焼く。
⑥ お好みでブラックペッパーをふる。
※焼くのはオーブンでもトースターでもOK。こんがり焼き色がつくまで焼いてください。
パリパリの皮に伸びるチーズ。ツナマヨのコクとうま味にとうもろこしの甘み。これは大人も子どもも大好きな味!
とうもろこしご飯
とうもろこしが出まわる季節には、我が家では何度も食卓に上がるとうもろこしご飯。ふんわりとうもろこしの香りがするご飯に、甘みがアクセントとなり、素朴ながら何度も食べたくなる味。作り方も簡単です。
材料(3合分)
・とうもろこし……2本
・米……3合
・塩……小さじ1
作り方
① ご飯を研いで、分量通りの水を注いで30分浸水させる。
② とうもろこしを半分に切ってから、さらに縦に半分に割る。実の部分をそぎ落とす。
③ 米の上にとうもろこしの実と芯、塩を入れて炊く。
④ 炊きあがったら芯を取り除き、全体を混ぜる。
※芯を一緒に入れて炊くことで、とうもろこしのうまみと香りがご飯に浸み込みます。必ず入れて炊くようにしてください。
たくさん炊いて次の日も楽しんでも♪ とうもろこしご飯はほかの食材をプラスしやすいので、混ぜご飯にしたりおにぎりにしたりしても◎。この日は干しエビと青のりを混ぜて、彩りきれいなおにぎりに。
とうもろこし入り鶏つくねの照り焼き
とうもろこしのシャキッとした食感と甘みが引き立つ鶏つくね。甘辛な味つけにすれば、ごはんが進むおかずに。冷めてもおいしいので、お弁当おかずにもオススメです。
材料(3~4人分)
・とうもろこし……1/2本(粒だけで100gくらい)
・鶏ひき肉……300g
・たまねぎ……1/2個
・大葉……5枚
・小ねぎ……1本
・片栗粉……大さじ2
・しょうが……1片
・砂糖(下味用)……小さじ1
・塩……小さじ1/2
・水……大さじ2
・油……大さじ1
・砂糖(仕上げ用)……大さじ1~2
・しょう油……大さじ1~2
作り方
① とうもろこしをゆでて粒を取る。
② たまねぎはみじん切り、大葉は粗みじん切りにし、とうもろこしと一緒に片栗粉と混ぜる。
③ ②に鶏ひき肉、すりおろしたしょうが、砂糖(下味用)、塩を加えて粘りが出るまで練る。
④ 12個に分けて丸く形を整え、油を引いたフライパンで両面を焼く。
⑤ 火が通ってきたら水、砂糖(仕上げ用)、しょう油を加えて煮絡める。
⑥ 小口切りにした小ねぎをちらす。
しょうが、大葉、小ねぎも効いて香りよく♪
味つけを変えれば洋風にもなり、揚げればナゲット風にもできます。ひき肉を豚に変えてもおいしいですよ♪
まとめ
とうもろこしは糖質が多く、ミネラルやビタミンも豊富で、栄養価の高い食材です。旬の季節のとうもろこしは甘みも強く、缶詰や冷凍コーンにはない味わいがあります。
ゆでるときは風味や甘みが引き出せるよう、薄皮で包んだ状態で加熱するようにします。お湯でゆでるほかに、手軽に電子レンジでもできるので、お好みの方法でやってみてください。
ゆでたままかぶりつくのも旬ならではの楽しみ方ですが、とうもろこしはさまざまな料理で活用できるので、いろいろなメニューに取り入れてみてくださいね♪
(文・写真:よんぴよまま)