うまみ成分がたっぷり♪ 調味料代わりにもなる「塩こんぶ」簡単活用レシピ5選
おにぎりやお茶漬けなどに使う「塩こんぶ」。昆布を煮詰めて作られる塩こんぶには、昆布のうまみが詰まっているだけでなく、栄養も満点。調味料代わりにもなるので、これがあれば料理のレパートリーが一気に増えるんです。常備しておくととっても便利ですよ♪
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
昆布は日本料理には欠かせない食材のひとつ。昆布から取るだしはやさしく上品な味わいで、さまざまな料理で使われます。食物繊維やミネラルが豊富なので、美容や健康のために積極的に摂る方もいますよね。
古くから馴染みのある食材なので、さまざまな形になって活用されていますが、今回は「塩こんぶ」に注目して、使い方や活用レシピをご紹介していきます。
塩こんぶの特徴
塩こんぶは昆布を千切りや角切りにして、調味料を加えて煮詰めて塩をふかせたり、煮てから塩をまぶしたりしたもの。表面に白い粉がついているのが見た目の特徴ですが、これは塩だけでなく、昆布のうまみ成分が結晶化しているものなんです。
そもそもだしを取る食材でもあるので、うまみ成分はたっぷり。このまま食べてもおいしく、料理に使えば調味料のような役割だってできるんです。
味つけもして作られる塩こんぶは、ごはんに混ぜ込んだりするだけでもおいしいですよね。そのままおつまみとして食べたり、おしるこなどの甘味に添えるのも定番の使い方です。
ほかの食材と混ぜればその食材の水分を吸ってやわらかくなり、うまみも出て、さらに食べやすくなります。煮たり炒めたりもできるので、使い方は意外に自由。和の食材のイメージが強いですが、パンやパスタ、乳製品との相性も◎。肉や魚に合わせればうまみの相乗効果もあり、野菜もおいしくしてくれます。
すでに食べやすい形状なので、そのまま混ぜこんたり、仕上げに加えたりと使い方も簡単。主食、主菜、副菜といろんな料理に活用できる時短食材として、常備しておくと重宝しますよ♪
塩こんぶ活用レシピ
塩こんぶとツナの炊き込みご飯
しっかり色も味もついていますが、味つけは塩こんぶと具材のうまみだけ。とっても気軽に作れる炊き込みご飯です。
材料(3合分)
・塩こんぶ……35g
・米……3合
・ツナ缶……1缶
・油揚げ……1枚
・にんじん……80g
・しめじ……1株
作り方
① 米を研いで3合のメモリに合わせ、水を注いで30分以上浸水させる。
② 油揚げは油抜きしてから短冊切り、にんじんも短冊切りにし、しめじは石づきを切り落としてから食べやすくほぐす。
③ 塩こんぶを①に加えて軽く混ぜる。
④ ②とツナ缶を油ごとのせて広げる。
⑤ 炊き込みご飯の設定にするか、通常炊きにして炊く。
⑥ 炊き上がったら全体を混ぜる。
こんぶとツナはうまみの相性が抜群。具材をどんどんのせて炊いただけですが、しっかりごはんにも味が入っておいしく仕上がります。
ツナ缶の代わりに鶏もも肉にするなど、具材は変えてもOK。塩こんぶがあれば味つけもまとまるので、おうちにある材料で作ってみてください。
しゃきしゃきキャベツと塩こんぶのナムル
しゃきしゃき食感がおいしいキャベツと小松菜を、塩こんぶで和えてナムルにしました。手軽に電子レンジで加熱してできあがります。あと一品欲しいときや、しっかり野菜を食べたいときにオススメ。
材料(4人分)
・塩こんぶ……15g
・カニカマ……8本
・キャベツ……4枚
・小松菜……1株
・ごま……大さじ1
・ごま油……大さじ1
・ガーリックパウダー……小さじ1/2
作り方
① キャベツを手でちぎり、小松菜は4cm幅に切る。
② 耐熱ボウルに入れてふんわりラップをかけ、600Wの電子レンジで3分加熱。
③ いったん出して軽く混ぜ、再度ラップをかけて2分加熱する。
④ 残りの材料を加えて混ぜる。
混ぜたてよりも、少しおいて味がなじんだほうがオススメ。電子レンジで加熱しただけなので火が通りすぎず、シャキッとした食感が◎。しょうがやレモンを加えたり、柚子もよく合います。
キャベツは加熱せずに作ることも可能。ちゃんと鍋でゆでればやわらかくなるので、固さはお好みで変えてみて。
塩こんぶと切り干し大根の和え物
切り干し大根は洗うだけでたくあんのようなポリポリ食感になって食べられます。そこに塩こんぶとツナを合わせると、うまみが入っておいしさ倍増。加熱調理も不要で、手軽に作れる常備菜としてもオススメです。
材料(4人分)
・塩こんぶ……20g
・切り干し大根……60g
・ツナ缶……1缶
・きゅうり……1本
・ごま……大さじ1
・しょうが(すりおろし)……1片
・白だし……小さじ1/2
・塩こしょう……適量
作り方
① 切り干し大根を揉み洗いし、ザルにあげて20分おいてから食べやすい幅に切る。
② きゅうりを斜め切りにしてから千切りにする。
③ 材料を全部和えて、しばらく置いてなじませる。
※切り干し大根はもみ洗いしたときについた水分で戻し、うまみや栄養の流出を抑えます。絞らず、軽く水気を切る程度でOKです。
ツナ缶の代わりにサバ缶を使ったり、カニカマや油揚げを加えてみても◎。もやしを加えてみたり、かつお節をかけてみたり、カニカマやかまぼこなんかも合いそうです。
食材から出る水分は塩こんぶと切り干し大根が吸ってくれるので、意外に水っぽくもならず、うまみがぎゅっと入っておいしくまとまります。
塩こんぶと紅しょうがの豚つくね
塩こんぶと紅しょうがを練り込んだつくねは、うまみとパンチの効いた味。冷めてもおいしいので、お弁当のおかずにもぴったりです。
材料(4人分)
・塩こんぶ……20g
・豚ひき肉……400g
・豆腐……1/2丁
・紅しょうが……20g
・小ねぎ……3本
・片栗粉……大さじ2
・マヨネーズ……大さじ2
・ごま油……大さじ1
・水……大さじ2
作り方
① 紅しょうがはみじん切りに、小ねぎは小口切りにする。
② ごま油と水以外の材料を粘りが出るまで練る。
③ 食べやすい大きさに丸く形を整え、ごま油を引いたフライパンで両面を焼く。
④ 水を加えて蓋をし、蒸し焼きにする。
紅しょうがの色は消えてしまいましたが……特徴的な香りや味はしっかりとあり、塩こんぶのうまみ、ねぎの香りともよく合います。豆腐が入っているのでふわっとやわらかに仕上がります。
豚とほうれん草の塩こんぶバター炒め
炒め物に塩こんぶは活躍。にんにく、バター、しょう油、砂糖も足して、ごはんが進む味つけに。今回は豚肉にほうれん草やにんじんを合わせて炒めましたが、もやしや小松菜、キャベツやたまねぎなど、ほかの野菜でもOK。
材料(3~4人分)
・塩こんぶ……15g
・豚肉……300g
・ほうれん草……1束
・にんじん……50g
・ねぎ……1本
・にんにく……1片
・バター……10g
・砂糖……大さじ1
・しょう油……小さじ2
・ブラックペッパー……お好みで
作り方
① ほうれん草をゆでて4cm幅にカットし、水分を絞って切る。にんにくは薄切りにし、ねぎは斜め切り。にんじんは短冊切りにする。
② フライパンにバターを入れて溶かし、にんにくとねぎを炒める。
③ 豚肉を加えて炒める。
④ 豚肉に火が通ってきたら、にんじんを加えて炒める。
⑤ にんじんに火が通ってきたら、ほうれん草と塩こんぶを加えて軽く炒める。
⑥ 砂糖としょう油を加えて仕上げる。
※お好みでブラックペッパーをかけてください。
ガーリックバター醤油味って間違いない味つけですよね。塩こんぶが加わることで調味料が少なめで済み、味わいにも深みが出ます。
まとめ
塩こんぶは白く粉が吹いたような見た目が特徴の、味つけされた昆布です。このまま食べてもおいしく、ごはんのお供にしたり、おつまみにしたり、ほかの食材と合わせてもOK。昆布のうまみで調味料の役割もしてくれる、時短食材としても優秀です。
普段のごはん用にも、非常時用にも活躍するので、おうちに常備しておくと重宝しますよ♪