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2026年06月04日 10:11 更新

「母親失格なんじゃないの?」木村多江さんが追い詰められた産後うつ。撮影中に切迫早産、早期復帰を目指し悪循環に陥っていた

6月1日放送の『上田と女がDEEPに吠える夜』(日本テレビ系)に、俳優の木村多江さん、モデル・タレントの高橋ユウさん、モデルで歌手の土屋アンナさんらが出演。「産後うつ」をテーマに、それぞれが自身の経験を語りました。

「何で私、この子のためにやってあげたいことが何一つできないんだろう」

出産後、数週間から数カ月の間に発症しやすいとされる「産後うつ」。ホルモンバランスの変化や育児ストレスなどが主な要因とされ、「気分の落ち込み」「自分を責めてしまう」「イライラする」「子どもをかわいいと思えない」といった症状が、2週間以上続く場合、産後うつの可能性があるといいます。

2008年2月に長女を出産した木村多江さんは、産後に自分を激しく責めてしまった経験を明かしました。2007年のドラマ撮影中に妊娠が判明した木村さんは、切迫早産により撮影を中断。出産後も復帰を見据えて無理なダイエットを続けた影響もあってか、「母乳が出ない」「抜け毛が止まらない」といった不調に見舞われました。

「何で私、この子のためにやってあげたいことが何一つできないんだろう」と自分を追い込み、やがて「母親失格なんじゃないの?」と感じるほど、精神的に追い詰められていったといいます。

2020年に第一子、2022年に第二子を出産した高橋ユウさんも、「母親失格って思っちゃうの、すごいわかる」と共感。産院では「母乳の出が良い」と言われていたものの、退院後は「いくら授乳しても赤ちゃんが泣く」状況に直面しました。

さらに実母からの「母乳が足りひんのちゃう?」という言葉に傷つき、「なんで母乳が出なくなっちゃったの?」「この子のことを育ててあげられていない」と自己嫌悪に陥ってしまったと語りました。

気分の落ち込みやイライラも、産後うつの代表的な症状のひとつです。四児の母である土屋アンナさんは、産後の自身を振り返ります。夫から「手伝おうか?」「食器洗おうか?」と声をかけられた際には、「黙ってやれよ!」と思わず一喝してしまったこともあったそう。

すると、2022年に第一子が誕生したお笑いコンビ「シソンヌ」の長谷川忍さんは、パパの立場から妻の産後の変化について言及。「洗い物やっといたよ!」と伝えても、外を見ながらそっけなく「ありがとう」と返されたエピソードを紹介し、「嫁さんのお母さんが手伝いに来てくれるけど嫌がる」「子どもを取り合うような感じになる」と振り返り、いわゆる“ガルガル期”について夫の目線で語りました。

子どもの後追い期に「いっぱいいっぱいになった時期」

2021年に双子を出産した元バレーボール日本代表の大山加奈さんは、産後メンタルが不安定になり、突然涙が止まらなくなることがあったといいます。

「双子は一度に終わるから楽よね」と言われて涙が出たり、「頑張ってるね」と言われても逆に心に刺さったりと、周囲の言葉に揺れ動く複雑な心境を明かしました。一方で、「母親は頑張っても当たり前。でも父親は少しでもやると褒められる」としつつ、「認めてもらえた」と感じられる言葉が救いになるとも語りました。

「自分の子どもをかわいいと思えない」という症状について、木村多江さんは、子どもの後追いの時期に「いっぱいいっぱいになった時期」があったと振り返ります。

「トイレに駆け込んで、子どもがドアを叩いているのに出られなくなって」
「嫌いじゃない、好きだけど、ちょっと受け入れられない」

そんな苦しい感情を抱えていたといいます。

転機となったのは、「子育てって、赤ちゃんが0歳なら私もお母さんとして0歳。できなくて当然」と気づいたこと。最初は「全部自分でやらなければ」と思っていたものの、「助けを求めてもいい」と考えられるようになり、地域の人や商店街、行政のサポートも積極的に活用するように。「産んだ後は余裕がないので、出産前から調べておくといい」とアドバイスしました。

大山加奈さんが母子手帳交付の際に提案されたという「産後ドゥーラ」も注目されています。産前産後の母親を支える専門職で、育児や家事に加え、メンタル面のサポートも担う「産後ドゥーラ」。大山さんは「フル活用した」と振り返り、食事の準備や休息時間の確保につながったと明かしました。

高橋ユウさんが事前に決めていたのは、「出産後1カ月は、母親の仕事は“授乳と休むことだけ”と周囲に宣言する」こと。無理をしそうになると、夫が「言ってたよね?」とストップをかけてくれたといい、「本当にやってよかった」と語りました。

番組では、周囲に複数のサポート役がいることで、産後の精神的負担が軽減される可能性もあると紹介。実際、育児の手助けだけでなく、「話を聞いてくれる人」がいることも大きな支えになります。一方で、精神的に不調を感じても医療機関を受診する人は2割弱にとどまるという調査もあり、高橋さんは「産後うつだと認めるのが怖くて行けない人も多いのでは」と話しました。

最後に土屋アンナさんは、「妊娠すると周囲はハッピーな話ばかりする。でも“みんな大変なんだよ”“辛いんだよ”と事前に知っておくことが大切」とコメント。子育ては幸せな瞬間もたくさんありますが、命を育てることは大変。この現実を共有しておくことが、産後の心の負担を軽減する一助になると語りました。

(マイナビ子育て編集部)

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