男の子・女の子の人気ランドセルを選ぶ5つの基準とは?
小学校の入学前の準備は、大人も子供も楽しいもの。しかし同時に、たくさんの商品があるので、どれを選んでいいのかわからないという悩みにも直面しますよね。ランドセルを選ぶ基準をチェックしてみましょう!
子供のランドセルについて
小学生にあがると多くの子供が持つランドセル。背負うと途端に成長を感じられるので不思議なものです。今では当たり前のように使うランドセルですが、なぜ背負うようになったのかご存じでしょうか。
そもそもランドセルとは
幕末に幕府が幕府陸軍を導入する際に、荷物を入れるための装備品として、オランダから持たされた背中に背負う袋が原型になっています。呼び名もオランダ語の「ransel(ランセル)」が語源になっています。
6年間使う大事なランドセル
ランドセルは、小学生の6年間毎日一緒に過ごすものです。そのため子供が気に入る良いものを選びたいと誰もが思うものではないでしょうか。しかし、ランドセルを店頭に探しに行っても、価格の幅も広く、機能や色などの種類も多くどれを選んだら良いのかわからないというパパママも多くいます。
ランドセルに使われる素材とは
ランドセルは、子供が6年間使用しても大丈夫なように頑丈に作られています。ランドセルに使われている素材の特徴をチェックして、選ぶ時の参考にしてください。
クラリーノ
「クラリーノ」は人工皮革のことで、最近ではランドセル素材の定番になっています。軽量で型崩れしにくく、お手入れがしやすいという特徴があります。小学生になったばかりの1年生にとっては、クラリーノの軽量性は非常に重要なポイントになります。デメリットとしては、質感だけでなく、強度がやはり本革には劣ってしまうという点です。
牛革
牛革は耐久性が非常に高いので、少々乱暴に扱っても大丈夫という安心感があります。使いこむほどに馴染み、自分の体にピッタリくる形へと変化するのも特徴です。デメリットとしては、その重さと雨に対する耐性です。ただし、雨に関しては牛革でも撥水加工が施されているなどの工夫が見られます。
コードバン
コードバンとは、馬のお尻部分の革のことで、馬1頭に対し、ランドセルのカバー(フタの部分)2枚分程度しか取ることができません。非常にキメの細かな繊維質のため上品な光沢があり、また、非常に丈夫で、耐久性は牛革の3~4倍とも言われています。デメリットは、1つのランドセルを作るのに非常に時間がかかることと、価格が高いことです。
ランドセルを選ぶ5つの基準とは
ランドセル選びに迷ったら、いくつかのチェックポイントを基準にして選んでみましょう。
デザイン性や色の特徴
女の子の多くはデザイン性や色にこだわりがあり、ランドセル選びの基準になります。ただし、今そのデザインを子供が気に入ったとしても、6年後も好みが同じとは限りません。子供とよく話し合って選ぶようにしましょう。
安全性
最近では安全性に着目したランドセルもあります。暗い道でも相手から場所が分かるように反射板が施されていたり、すぐに手が届く場所に防犯ブザーを取り付けられるようになっているものもあります。
メーカー選び
アフターフォローなどのサービス面が充実していることがあります。ランドセルを選ぶ前には、そういった内容もチェックしておくと、後々選んで良かったと思えるシーンがあるかもしれません。
ランドセル業界で有名なメーカもチェックしておきましょう。
【セイバン】「天使のはね」で有名な大手メーカーです。ランドセルのシェアでは№1を誇ります。
【ハシモト】「フィットちゃん」のCMを見たことがある人も多いことでしょう。体に沿う設計に力を入れています。
【協和】「ふわりぃ」が有名です。クラリーノをはじめてランドセルに採用したメーカーです。
背負いやすさ
ランドセルを選ぶ際は、ぜひ一度店頭で子供に実物を背負わせてみてください。子供の骨格とのバランスや、腕の入れやすさなど、ランドセルによって背負いやすさがずいぶん違うものです。実際に背負って決めることで、子供の入学への期待感も高めることができます。
A4フラットファイル対応
学校で配られるプリントをファイルに挟んで持って帰る子供も多くいます。そういった場合にランドセルとサイズが合わなければ、出し入れがしにくくなります。大きさに迷ったら、A4フラットファイルが出し入れしやすいかどうかをチェックしてみましょう。
子供のランドセル人気の傾向
ランドセル選びに迷ったら、人気のランドセルをチェックして参考にしてみましょう。最近はどのような傾向があるのでしょうか。
全体的に工房系ランドセルが人気
最近では、子供が気に入る仕様にカスタマイズしてくれたり、万が一壊れた時に無料で修理してくれるなどのキメ細かい対応が受け、工房系ランドセルの人気が高まりつつあります。
工房系ランドセルメーカーもチェックしておきましょう。
【土屋鞄】シンプルなデザインながら、こだわりが垣間見え、ママたちには大人気の工房系メーカー。人気の色などは早い時期から売り切れてしまいます。
【株式会社榮伸】OEM生産大手のランドセルメーカーです。大手メーカーにはない個性的なデザインが人気です。
【タイガーランドセル】ナイロン製のランドセルを作るメーカーです。ナイロン素材なのでリュックのように非常に軽量に仕上がります。
【中野製鞄 ナカノランドセル工房】小さな工房メーカーです。1点ずつ手作りですが買いやすい価格設定なのが嬉しいポイントです。
男の子は耐久性重視
男の子は、少々乱暴に扱っても大丈夫な耐久性に優れたランドセルを選びましょう。耐久性を重視して、本革(牛革)ランドセルを選ぶ人も多くいます。萬勇鞄の「リリークレスト」やスポーツブランドのランドセルが根強い人気があります。大手メーカーのものであれば、セイバンの天使のはねシリーズの「モデルロイヤル」も人気です。
女の子は可愛さ重視
女の子の場合は、やはりほかのお友達とかぶらないデザイン性や好きな色にこだわる子供が多いものです。萬勇鞄のランドセルは女の子にも人気がありキラキラやティアラのデザインなど女の子の「好き」が詰まった「クローネティアラ」が人気です。ハシモトの「フィットちゃん」や工房系メーカーも人気があります。最近では、上品さを感じさせる茶系のランドセルも人気があります。
まとめ
日本の小学校の風景では当たり前にあるランドセルですが、ランドセルも日々進化しています。選ぶ時は、子供の好みはもちろんですが、素材・安全性・メーカーへの安心性・機能性などを総合的に判断して選ぶようにしましょう。6年後には思い出がいっぱい詰まった宝物になっていることでしょう。