
暴走気味な愛情表現?「ヤンデレ」な花言葉をもつ花を集めてみました
花言葉というとロマンティックで可愛らしいイメージですが、実は怖い花言葉や悲しい花言葉、そして、プレゼントとしてその花をもらったら少し戸惑ってしまう「ヤンデレ」な花言葉も存在します。今回は、ヤンデレな花言葉をもつ花やその花言葉の由来について解説します。
- そもそも「ヤンデレ」な花言葉とは?
- 「重い愛」を感じさせるヤンデレ系の花言葉
- (1)ヒマワリ「あなただけを見つめる」
- (2)黒いバラ「あなたはあくまで私のもの」
- (3)アイビー「死んでも離れない」
- (4)クワの花言葉「ともに死のう」
- (5)ヤマホタルブクロ「激しい束縛」
- 「報われない愛」をイメージさせるヤンデレ系の花言葉
- (1)アネモネ「見放された」
- (2)ワスレナグサ「私を忘れないで」
- (3)ヒガンバナ「悲しき思い出」
- (4)スカビオサ「私はすべてを失った」
- 「憎しみ、復讐」をイメージさせる花言葉
- (1)クロユリ「呪い」
- (2)リンドウ「悲しんでいるあなたを愛する」
- (3)アザミ「報復」
- (4)フキノトウ「処罰は行わなければならない」
- まとめ
そもそも「ヤンデレ」な花言葉とは?

そもそも「ヤンデレ」とはどのような意味なのでしょう。
「ヤンデレ」は「病む」と「デレデレ」を掛け合わせた造語で、好きな相手への想いが強すぎるあまり精神が状態が普通でなくなってしまっている状態を意味します。
花言葉で言うと、重い愛や恋人への執着、嫉妬、ひとりよがりな愛などを彷彿とさせる言葉がヤンデレ系統と言えるでしょう。「愛らしいイメージの花言葉にそんなヤンデレ系の言葉なんてあるの?」と思うかもしれませんが、意外にも、花言葉にはヤンデレな言葉も多いのです。
「重い愛」を感じさせるヤンデレ系の花言葉
あまりに重すぎる愛にヤンデレ系の言葉はつきもの。重い愛を感じさせるヤンデレ系の花言葉には以下のようなものがあります。
(1)ヒマワリ「あなただけを見つめる」

明るくすがすがしいイメージのヒマワリ。ですが、ヒマワリの花言葉には「あなただけを見つめる」という、少々重い愛と捉えられかねない言葉があります。
これは、ヒマワリが太陽の方向を向いて咲くことにちなんだ花言葉です。
(2)黒いバラ「あなたはあくまで私のもの」

花色が豊富なバラは、色別の花言葉ももうけられています。その中で、黒色のバラはネガティブな花言葉も多く、贈り物向きでないとされています。
黒いバラの花言葉のひとつが「あなたはあくまで私のもの」。
「あくまで」の部分が特になんらかの事情を感じさせて恐怖を覚えますよね。
(3)アイビー「死んでも離れない」

アイビーはツル性の植物。家の壁や樹木に絡みついてツルを伸ばします。
絡みついてなかなか離れない様子からつけられた花言葉が「死んでも離れない」。
相手への強い執着を感じさせる言葉にゾッとしてしまう人は多いのではないでしょうか。
(4)クワの花言葉「ともに死のう」

マルベリーの別名ももつクワ。
クワの実は赤や紫のかわいらしい見た目ですが、つけられている花言葉は「ともに死のう」。なんとも不穏な花言葉です。
愛し合っていた恋人が結婚を反対され駆け落ちしたものの、お互いの勘違いでともに死んでしまった、悲しいギリシャ神話に由来しています。
(5)ヤマホタルブクロ「激しい束縛」

袋のような筒状の花が下向きに咲くヤマホタルブクロは、子どもたちがその花の中に蛍を入れ提灯に見立てて遊んだエピソードから花の名前がつけられました。
花言葉の「激しい束縛」も、蛍を花の中に閉じ込めたことにちなんだものと思われます。
「報われない愛」をイメージさせるヤンデレ系の花言葉
愛が報われないと、心も落ち込んでついヤンデレ系の言葉を口にしてしまいそうですよね。そんな報われない愛をイメージさせる花言葉には以下のようなものがあります。
(1)アネモネ「見放された」

鮮やかな色の花を咲かせるアネモネですが、花言葉はネガティブなものが多く、「見放された」「見捨てられた」「はかない恋」などがつけられています。
失った恋への執着を感じさせるこれらの花言葉は、ギリシャ神話が由来。
アネモネという少女が、妻をもつ神に愛されたため、夫の浮気を知った妻により神殿から追放され、絶望のあまり死んでしまう物語です。
このとき救ってもらえなかったアネモネの絶望を表した花言葉です。
(2)ワスレナグサ「私を忘れないで」

ワスレナグサの花言葉は「私を忘れないで」。
恋の終わり、別れをイメージさせる悲しい花言葉です。
こちらは中世ドイツの伝説が由来。
恋人が川沿いを歩いていたところ、水際を歩いていたところ、青く美しい花を見つけました。男は花を摘もうとしますが誤って川に落ちてしまいます。男が流されながら摘んだ花を女に向けて投げ、「私を忘れないで」と叫び、その後水の中に消えてしまいました。
この悲しい伝説が、ワスレナグサの花名の由来にもなっています。
(3)ヒガンバナ「悲しき思い出」

ヒガンバナは鱗茎に強い毒があり、昔は野良犬よけのため墓地まわりに植えられることも多かったそうです。
そんな墓地のイメージからついた花言葉が「悲しき思い出」。
死別を思い浮かべるだけでなく、失恋(報われない愛)もイメージさせる花言葉です。
(4)スカビオサ「私はすべてを失った」

スカビオサとはあまり聞き慣れない花名ですよね。日本ではマツムシソウ(松虫草)とも呼ばれます。
このスカビオサにつけられている花言葉が「私はすべてを失った」。
スカビオサの花色でメジャーなのが紫色。西洋で紫色は悲しみの色とされており、未亡人に贈るにふさわしい花とされていることにちなんだ花言葉です。
「憎しみ、復讐」をイメージさせる花言葉
愛と憎しみは表裏一体。愛しすぎるがゆえに、報われない想いが憎しみへと変わり、復讐に向いてしまうことも。そんなヤンデレの究極ともいえる花言葉をご紹介します。
(1)クロユリ「呪い」

白、黄色、オレンジなどの花色があるユリ。これらの色にはポジティブな花言葉がつけられていますが、黒いユリ(クロユリ)だけは、「呪い」という恐ろしい花言葉がつけられています。
実在した武将・佐々成政が、愛する妻・早百合(さゆり)を誤解がもとで殺害してしまった話が由来。早百合は最期に「立山にクロユリの花が咲いたら、佐々家は滅亡する」との言葉を残しました。
あまりに不吉な花言葉なので、プレゼントには避けたほうがよいでしょう。
(2)リンドウ「悲しんでいるあなたを愛する」

リンドウの花言葉は「悲しんでいるあなたを愛する」。
リンドウは、開花期になると群れずに1本ずつひっそりと花を咲かせます。その姿が悲し気であることからついた花言葉です。
まるで相手の不幸を願うような言葉に思わずゾッとしてしまいますが、実際のところは「あなたの悲しみに寄り添う」の意味をもつようです。
(3)アザミ「報復」

アザミは、葉に鋭いトゲをもつのが特徴。
デンマーク戦争中、このアザミのトゲが、侵攻してきたデンマーク軍を撃退しスコットランドを救ったという逸話が残っています。そこからつけられた花言葉が「報復」。
由来には恋愛が関係していませんが、恋愛を重ねると、恋人の裏切りに対する報復をイメージさせます。
(4)フキノトウ「処罰は行わなければならない」

山菜としても広く親しまれているフキノトウですが、実は根に強い毒をもちます。その毒性にちなんだ花言葉が「処罰は行われなければならない」。
まさにヤンデレの極みのような言葉です。
フキノトウを山菜としてでなく花として贈られたときは、警戒したほうがよいかもしれません。
まとめ
花言葉は必ずしも愛にあふれたものばかりではありません。中には、強い愛が歪んでしまったようなヤンデレ系の花言葉もあります。
過去に恋愛関係にあった人、自分に気があると思われる人に花を贈られたときは、念のためその花の花言葉を調べてみたほうがよいかもしれません。