蛍袋(ホタルブクロ)の花言葉|控えめな印象の蛍袋、名前の由来や特徴を解説
蛍袋はうつ向くように釣鐘型の可愛らしい花を咲かせます。種類の豊富さや育てやすさから、とても人気のある花の一つです。ここでは、蛍袋の概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく説明します。
蛍袋の花言葉
蛍袋の花言葉は「忠実」「正義」「貞節」「愛らしさ」「忠実」「誠実」です。
蛍袋の花姿が教会の鐘に似ていることから「忠実」「正義」「貞節」という花言葉がつけられたといわれています。
蛍袋の色別、種類別の花言葉
蛍袋にはたくさんの花色や種類がありますが、色別、種類別の花言葉はありません。
蛍袋の花言葉に怖いものはある?
蛍袋の花言葉に怖いものはありません。
蛍袋の特徴
草丈は30〜80㎝ほどに生長し、花の大きさは4〜5㎝ほどです。初夏になると釣鐘型のうつ向いた花をたくさん咲かせます。
蛍袋には性別があり、オスの時期とメスの時期を作る植物です。
咲き始めはオスとして花粉を放出します。このとき雌しべの柱頭は閉じており花粉がつかないようになっています。雄しべが枯れた後に雌しべが成熟し、閉じていた柱頭が3つに分かれ、虫たちが運んでくる花粉を受け取り種子を作っていきます。
蛍袋の基礎知識
・分類…キキョウ科ホタルブクロ属
・原産地…日本、朝鮮半島、シベリア東部
・別名…提灯花(チョウチンバナ)、釣鐘草(ツリガネソウ)
・開花期…6月~7月
・出回り期…3月~10月
蛍袋の名前の由来
蛍袋の名前の由来は諸説あるといわれています。
子どもたちが花の中にホタルを入れて遊んでいたことから蛍袋という名前がついたという説や、花姿が「火垂(ほたる)」と呼ばれていた提灯(ちょうちん)に似ていることからつけられたという説があります。
別名の提灯花は、花の中に入れたホタルのあかりが透けて見えることからつけられたといわれています。
蛍袋は地方ごとに呼び名が異なります。
灯籠花(トウロウバナ)、行燈花(アンドンバナ)、提燈(チョウチン)、袋花(フクロバナ)、葬礼花(ソーレンバナ)、死人花(シビトバナ)などと呼ばれています。
蛍袋の英名は「Spotted bellflower」です。
「spotted」とは斑点のことで、「bellflower」とは花姿がベルに似ていることが由来します。
蛍袋の誕生花
誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシャ・ローマの神話に由来するとされていま す。蛍袋が誕生花となる生年月日は以下のとおりです。
蛍袋の種類
・ヤマホタルブクロ
花の付け根の萼が反り返っています。花姿は蛍袋とほとんど同じです。
・イシダテホタルブクロ
徳島県石立山原産の品種です。草丈は10㎝ほどで絶滅危惧種に指定されています。
・シマホタルブクロ
伊豆諸島に自生する品種です。白色の小さい花を咲かせます。
・チシマギキョウ
草丈は5〜15㎝ほどで、7月〜8月に青紫色で縁に白い毛が生えている花を咲かせる多年草です。
・イワギキョウ
北海道から中部地方にかけて分布しています。草丈は5〜10㎝ほどで、ホタルブクロ属の多年草です。
・イトシャジン
北半球を中心に分布し、6〜8月に青紫色の花を咲かせる多年草です。
・ヤツシロソウ
九州の阿蘇など、一部の地域でしか自生せず絶滅危惧種に指定されている品種です。背丈は30〜100㎝で上向きに花を咲かせます。
蛍袋に似ているカンパニュラとは
蛍袋によく似たカンパニュラという品種があります。カンパニュラもキキョウ科ホタルブクロ属に分類されているので、蛍袋の一種ということになります。
しかし蛍袋とカンパニュラには大きな違いがあります。それは咲き方です。蛍袋はうつ向くように花を咲かせますが、カンパニュラは横向きや上向きに咲きます。
また、蛍袋は日本や朝鮮半島などが原産の品種ですが、カンパニュラは地中海沿岸が原産とされています。
これらのことから蛍袋とカンパニュラはとても似ていますが、違う花と認識されているそうです。
蛍袋は食べられる
キキョウ科の植物なので毒があると思われていますが、蛍袋に毒はありません。
若芽、若葉、花が食べられます。葉には苦味がありますが、花の部分は淡白な味がします。若芽、若葉は天ぷらやおひたしなどにして食べることができます。
おひたしなどにして食べる際はアク抜きをすると食べやすくなるので、しっかりと下処理をすることをおすすめします。花はサラダや酢の物にして食べることができます。
まとめ
可愛らしい花を咲かせる蛍袋には、素敵な花言葉がたくさんつけられています。花束や、鉢に植えられたものをプレゼントするのもいいですが、蛍袋がデザインされているアクセサリーや小物なども売られているので、いろいろな方法で想いを伝えることができますね。