「幻聴かと思ったけど現実だった」子どもにときどき爆発しそうになっちゃうことをママ友に相談したら……?
子どもを怒りすぎてしまうという悩みを持つ親御さんは少なくありません。よそのお母さんが立派に見えて、「みんな上手にやっているのに、自分は親としてダメだ……」と落ち込んでしまうことも。そんな悩みを抱えた心が軽くなる、あるエピソードをご紹介します。
余裕そうに見えててもイッパイイッパイなことはある
助産師で二児のお母さんのsui(@mwsui_)さんには、悩みがあります。それは長男くんに対してときどき、怒りが爆発しそうになってしまう瞬間があるということ。それをママ友に相談したところ、意外な言葉が返ってきて「下手に気を遣われるより、元気が出た」といいます。
感情に任せて怒ってはいけないと頭ではわかっていても、難しいときはあります。それは、一見すると余裕のありそうに見えるママさんだってきっと同じ。完璧な人なんていませんよね。
suiさんの投稿には9.3万もの「いいね」がつき、共感のコメントが寄せられています。悩める親たちに元気をくれるエピソードを投稿してくれたsuiさんに、お話を聞いてみました。
世のママは皆、常日頃から頑張っている!
――お子さんに対してどんなときに瞬間湯沸かし器になることがありますか?
suiさん 次男が生まれてしばらくは、心境的に不安定になりそうな長男の気持ちを優先して過ごしていたのですが、甘やかすのはいけないと少しずつ我慢することも覚えさせようとしました。その頃から約束したことを守らない、やめなさいと言ってもやめない、物を投げるなど、長男に変化が表れました。今までにない長男の言動に正直ショックを受け、「なんでそんなことするの……?」という戸惑いと怒りを覚えたのも事実です。
――そんなとき、どんな対処法を実践していますか?
suiさん あえて長男から離れたり、夫に長男の相手をしてもらったりして自分自身をクールダウンさせていました。
しかし外出時だと長男から離れることはできませんし、平日は保育園のお迎え~寝かしつけまではワンオペ育児。本当は長男の話を共感しながら十分に聞いて……という会話のラリーをするのが良い関わりだと思うのですが、ワンオペだとなかなかそのような時間を確保できないのが現実です。
その結果、長男の意見や話を聴くことが十分にできず、本人も情緒的に不安定になったのだろうと思います。
――周りに頼る人がいないときは苦しいですよね。
suiさん 自分自身、温厚な性格で感情をコントロールできる方だと思っていましたが、長男に対して感情的になってしまった日は、寝かしつけがおわった後の静かな部屋の中で、「我が子に対してなぜあのような言い方で接してしまったのだろうか」「もっとうまくやれたのではないだろうか」「なぜ怒りの感情を抱いてしまうのだろう」と一人で泣いてしまったこともありました。
――なかなか思い通りにはならないものですよね……。ママ友さんから上品なママのエピソードを聞いたとき、どんなお気持ちになりましたか?
suiさん そのママ友は2年前に2人目を出産していたので、アドバイスがほしいなと思い、自分が長男に対して瞬間湯沸かし器になることを打ち明けてみました。ママ友さんからアドバイスを有効なアドバイスをいただけると思ったら、まさかの上品ママのエピソードで(笑)。
聞いたときには「上品ママですらワイルドなお言葉遣いになってしまうのが育児……」と思ったと同時に上品ママでも我が子に怒りが湧いてしまうこともある、私だけではないんだなと、ある種の安堵感を覚えました。
――自分だけではないんだな、と思えるだけで心が軽くなりますよね。投稿にはたくさんのコメントも届いています。
suiさん コメントの多くは「皆そうなんだね」「自分も」「元気でた」など共感いただけた内容で、子に対して感情的になってしまうのは自分だけなのかなと思う方が、こんなにも多くいらっしゃることを知りました。
最初は穏やかに声掛けするも次第に口調が変わり提案→注意→命令形になってしまうのは「育児あるある」なんだなと……世のママは皆、常日頃から頑張っている! と、仲間がいるように感じました。
――この数年は周りのママたちの様子を見る機会があまりなかったですよね。
suiさん 思えばコロナ禍のため他のお友達と遊んだり、ランチのお誘いをすることもはばかられる状況だったので、他の親子の関わりを見る機会も少なかったように思えます。同時に、他の親御さんの関わりから学べる機会も少なくなり、それぞれが手探り状態になる方も少なくないのではなと思いました。私自身、大体育児本をメインに学んでいました。
――今回の投稿に共感したママさんや、悩んでいる同志たちに伝えたいことがあれば教えてください。
suiさん 私たちは親になってまだ数年ですし、仕事でも新人の頃から完璧な人はいないように、最初から完璧な親はいません。完璧な親よりも、子どもは愛情を注いでくれる、笑顔を向けてくれるのを望んでいると思います。日々の関わりも含め育児は常に試行錯誤だからこそ、親は漠然とした不安や心配もあると思います。
けれども我が子に真剣に向かい合っているからこそ、私たち親は余裕がない時もあるのかなと思います。思えば、公園に行く時も遊園地に行くのも「子どもの笑顔のため」「こどもに少しでも楽しいと感じてほしい」という一心ですよね。
マニュアル通りにいかないのが育児であり、子どもの個性や性格に沿った関わりを模索するのは大変ですが、育児を通して子も親も成長していけたら、きっとすてきな親子関係を築けると思います。私もそのような親子関係を築いていけるように、無理をしない範囲で頑張ろうと思います(笑)。なので、この記事をご覧になった親御さんも無理のない範囲で良いと思いますので、一緒に頑張っていきましょう!!
――真剣に向き合っているからこそ、マニュアル通りにいかない育児に右往左往してしまうんですよね。親も日々成長です。suiさん、すてきなお話をありがとうございました。
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投稿主 suiさん
Twitter @mwsui_
(マイナビ子育て編集部)
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