共働き夫婦の1日スケジュール ダスキンメリーメイド 浅野さんの場合(後編)
共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているママに、お話を聞きました。
共働き夫婦の1日スケジュールとは?
家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどう乗り切っているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。
第10回となる今回は、ダスキンメリーメイドで家事代行サービスを行っているママのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。前編では朝・昼のタイムスケジュールについてうかがいました。
後編では夜のタイムスケジュールと、夫婦の家事分担を紹介します。
取材にご協力いただいた方
ダスキン 訪販グループ事業本部 メリーメイド事業部 サービス開発室 浅野葉子さん(34歳)
ダスキンが提供する明るく陽気な家事代行サービス「メリーメイド」を取り扱い、実際にサービスを利用したお客様の声から、あると便利な商品や、フローズンミールの開発等を行う。3歳の男の子のママ。旦那さんは建築関連企業の会社員で、平日は21時頃の帰宅。
夜のタイムスケジュール
平日の夕飯は便利なミールキットを活用
――お迎えはママの担当ですか?
浅野さん 会社を出て、10分後には電車に乗らないと18時のお迎えに間に合わないんです。結構ギリギリなので、間に合わないときは実家の母にお願いすることもあります。いざというときに頼れる人が身近にいるのは、ありがたいです。
――帰宅してすぐ夕飯作りに取りかかるんですね。作り置きはしますか?
浅野さん チャレンジした時期もありましたが、今の自分の生活スタイルには、あまり合わずに断念しました。休日にまとまった時間を確保して、調理時間に当てるのが難しくて。
作り置きより、ミールキットのほうが私にはあっていますね。いろいろ試して、今は生協のミールキットを使っています。定期ではなく、頼みたいときに頼めるので便利です。
忙しくてもなるべく笑顔で過ごす
――旦那さんは21時ごろ帰宅されるんですね。
浅野さん そうですね。夕飯、お風呂、寝かしつけまでは1人で行います。息子はだんだん体力がついてきて、22時くらいまで寝ないときもありますね。帰宅後のスケジュールはわりとタイトなので、平日はあまり息子と遊んだり、ゆっくりしたりはできないけれど、就寝前に一緒に本を読んで過ごすこともあります。
――多忙な中で、タイムスケジュールに沿って過ごせるように工夫していることはありますか?
浅野さん 自分のスケジュール通りに子どもを動かそうとすると、お互いにイライラしてしまうんですよね。だから、甘いかなと思うときもあるけど、なるべく怒らず、なるべく笑って過ごせるように心がけています。
たとえば、ごはんの前にお菓子を食べたいと言っても、ダメとは言わず「1個だけならいいよ」とか。できるだけ笑って対応できるようにしていますね。そのほうが息子も楽しいかなと思っています。
洗濯・掃除は仕事の経験を活かして効率よく
――掃除は平日よりも休日にすることが多いのでしょうか?
浅野さん 平日は水回りの汚れをサッと落としたり、掃除機をかけたり、簡単にできる掃除が中心です。在宅勤務の日は、お昼休みの時間を利用してちょこちょこ掃除をしています。お風呂のカビ取りや窓掃除など大きな掃除は休日にしますね。
窓のサッシなどは、頻繁には掃除しませんが、汚れがこびりつくタイミングがわかるんですよ。なので、これ以上汚れを溜めたらまずいぞと感じるタイミングで、休日に1日頑張って掃除しています。
――掃除は浅野さんの担当ですか?
浅野さん そうですね。夫も高圧洗浄機や窓掃除などはしてくれます。家事代行の仕事柄、お客様から「どうしたら家が汚れなくなるのでしょうか」と聞かれることが多いんです。私は、掃除の手間を省くのは、汚れをためないことが1番だと思っているので、汚れを防止するアイテムをたくさん取り入れています。洗剤も市場に出回っているのをよくチェックしていますね。
――それは便利そうです! 洗濯は就寝前にしているんですね。
浅野さん 朝にしているときもありましたが、負担が大きくて。息子の保育園が、布おむつを導入していたので、毎日、持ち帰ってきた布おむつを家で洗濯するのが大変で。それがきっかけで、洗濯乾燥機を購入したんです。そうしたら、雨の日でも気にせず洗濯できるようになったし、生活が一変するくらいラクになりました。産後に購入して、1番よかった家電です! 洗濯でいうと、宅配クリーニングも利用していますよ。
――利用し始めたきっかけは?
浅野さん 3年前に自社製品を試してみたのがきっかけです。クリーニングと一緒に、シーズンオフのコートなどを保管してくれるサービスもあるんです。24時間空調管理されたところで衣類を保管してくれるので、傷みやカビなどを防いでくれます。衣替えいらずで、クローゼットをスッキリできるのもいい! 我が家では宅配クリーニングの利用が季節ごとの習慣になっていて、「春がきたな」とか「もう冬か」とか、季節感を感じるイベントのひとつになっています。
頑張り過ぎずにほどよく手を抜く
――旦那さんは就寝前に家事をしてくれるんですね!
浅野さん 夫は食後、一服してから家事をしたいようで、0時ごろに動き出します。でも、私は食後の食器洗いなども、すぐにパッとやりたい派(笑)。最初は放置されている家事が気になって「今やってよ!」と思わず口を挟んでしまったり、自分でやってしまっていたんですが、今は夫の意見を尊重し、信頼してお願いしています。もし夜のうちにできなくても、翌朝に困るのは夫なので(笑)
――手を出さないで待つんですね(笑)。約束を守ってくれるのはいいですね。
浅野さん 最初からこうだったわけではなく、子どもが生まれて1年くらいは家事のやり方で揉めることもあったんです。産後はとくに家事も育児も、全部自分が中心になってやらないと!という気持ちが強くて。
でも、自分が頑張っても、全ての結果が反映されるわけではないのが子育てなのかな、と徐々に思うようになりました。それなら、家事も育児も、ほどよく手を抜きながらやろうと考えるようになったんです。今は生活スタイルが落ち着いてきて、夫とも揉めなくなりましたね。
得意なことは得意なほうが担当する
――浅野さんはいわゆる家事のプロだと思いますが、パパとママはそれぞれどのくらいの割合で家事を分担していますか?
浅野さん 私は6:4で私の方が少し多く担当しているかな。夫はもっとやっていると思うかもしれないけど、料理は完全に私なので(笑)。わが家の家事は、適材適所で分担すべきだと考えているんです。水回りの掃除は私、新しい家電の配線は夫など、得意なことは得意なほうがやるようにしていますね。
――浅野さんが家事のやり方を教えることはあるんですか?
浅野さん 夫が担当する家事のやり方は、夫にお任せです。きっちり担当を決めるというよりは、臨機応変に対応することが多いですね。保育園の準備も、基本は夫の担当ですが、できるときは私もやっていますよ。
夫も繁忙期があるので、とくに仕事が忙しいときは、なるべくできるほうがやります。いざというときに助けあえるように、偏りなく家事をこなして、息子のこともお互いに把握できている状態が理想です。
まとめ
「忙しくても、できるだけ笑顔で過ごす」という浅野さん。パパやママが楽しそうにしていると、きっとお子さんも楽しく過ごせますね。とはいえ、育児は思い通りにならないこともたくさん。手を抜ける家事は、ほどよく手を抜くようにするのも大切です。また、家事や育児を分担し、夫婦の状況を把握しておくと、仕事が忙しいときや体調不良のときなど、困ったときに助けあえる体制も整いますね。
家事のプロでもある浅野さんのタイムスケジュール、参考にしてみてください!
(写真提供:浅野葉子さん、取材・文:宮本貴世、イラスト:まちこ @achiachiachico/マイナビ子育て編集部)