共働き夫婦
共働き夫婦の1日スケジュール 森下仁丹 福田さんの場合（前編）
共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは？ そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているママに、お話を聞きました。
共働き夫婦の1日のタイムスケジュールとは？
家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ？」「みんなは毎日をどう乗り切っているの？」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールを伺うこの企画。
第8回となる今回は、森下仁丹で研究職のお仕事に従事するママのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。前編では朝と勤務中のタイムスケジュールと、夫婦間の家事分担などについて伺いました。
取材にご協力いただいた方
森下仁丹 事業統括本部 研究開発部 評価分析グループ 福田あやのさん（33歳）
フルタイム勤務。ヘルスエイド®︎ビフィーナ®︎など、自社開発商品を試験し、データを収集する業務を担当。4歳の女の子のママ。通信事業関連の企業に勤める旦那さんは、高校・大学の同窓生。
朝のタイムスケジュール
夕食が軽い分、朝はしっかり食べます！
――起床時間が朝の5時と、福田さんはとっても早起きですね！
福田さん そうですね。でも、21時前には子どもと一緒に布団に入るので、睡眠はしっかり確保していますよ。起床後は前夜に夫が浴室に干してくれた洗濯物を取り込んだり、食洗機の中の食器を片付けたり。それから私だけ先に朝食をとります。
――朝食はどんなものを食べることが多いですか？
福田さん よく用意する献立はサバの煮物にサラダと副菜一品、ごはん、フルーツ、甘酒……みたいな感じですかね。私も早く寝るし、夫は帰りが遅いので、大人2人の夕食を軽めにしているんです。その分だけ、朝と昼はしっかり食べます。
――朝から立派なメニュー、そして健康的！ お弁当も作っているんですね。お弁当作りで何か工夫していることはありますか？
福田さん 週末に作り置きをしています。だから、朝はお弁当箱に詰めるだけ。冷凍食品も活用していますよ。
2年前から朝のウォーキングを平日の日課に！
――朝のスケジュールで気になったのが、福田さんのウォーキングタイムです。この時間が作れるのが素晴らしい！ どのくらい続けていますか？
福田さん 2年くらいです。会社で健康推進を目的としたウォーキングラリーのイベントがあり、その参加をきっかけに始めました。ちょうど生活も落ち着いてきて、夫に朝の登園準備をまかせても大丈夫そうなタイミングだったので。
――今でも続いているのが、素敵です。その時間の家事・育児はパパ担当なんですね。
福田さん そうですね。私がウォーキングしている20分〜30分の間に、夫は子どもと起きて、朝ごはんを用意したり、登園に向けた支度をしたりしています。夫が夜遅くていない分、この時間の育児は彼におまかせ。子どもの朝食は大人と違い、パンとフルーツとかなので、朝食の準備から夫の担当です。
――それぞれの役割分担が明確ですね。この分担は生活の流れの中で自然とできた感じですか？
福田さん いえいえ。食器洗いなど、出産前から分担していた家事は産後もずっとおまかせしていたんです。でも、それだけだとほかはすべて私がやることになって立ちいかなくなったので、こちらから積極的にお願いするようになりました。
――おまかせしてからは、スムーズに？
福田さん 最初は決してスムーズではなかったですね。たとえば、私がウォーキング中にまかせている朝の準備ひとつにしても、まだ子どもが小さいころの登園準備は用意するものや、やることが多くて大変で……。夏は子どもに日焼け止めを塗ってほしいけど、やっていないみたいな、そういう小さなことがうまく伝わっていないことがよくありました。ただ、その度に話して伝えてきたので、今は安心しておまかせしています。
勤務中のタイムスケジュール
余裕を持たせたスケジュールで研究業務を乗り切る！
――福田さんはフルタイム勤務だとお聞きしました。職場はワーママに理解がありますか？
福田さん はい。子どもの体調不良などでの休みもとりやすいし、理解があると思います。残業に関して、私は17時に退社していますが、そもそも子どもの有無に限らず、会社自体が“残業を減らして早く帰ろう”という方針を推進しているので、全社的に少なくなっているようです。
――それは素敵！ どうしても仕事が終わらない日はどうしますか？
福田さん 試験（実験）が終わらないことはありますが、そんなときは別日に移しますね。見通しがつきやすい業務で、前もって余裕をもったスケジューリングをしているため、大概は乗り切れます。
子どもが生まれてから、仕事でも人を頼れるように
――同僚などに協力をお願いすることはありますか？
福田さん あります！ あと少しで終わる試験なら、残りは同僚にお願いします。うちの会社では勤務時間帯が3つから選べるんです。私は8時20分〜17時勤務ですが、同僚には9時から17時40分の勤務の人もいるので、バトンタッチする感じです。
――勤務時間帯が選べるのはフレキシブルでいいですね。福田さんは産前と産後で仕事の進め方が変わりましたか？
福田さん 変わりました。もともとは最初から最後まで、自分でやりきりたいタイプだったんです。でも、仕事と育児を両立するとなると自分一人の力ではどうにもならないので、だんだんとまわりの人に頼れるようになりました。あと、以前はその日にできることはすべて詰め込んでやりたい！という考えだったんですが、今は余裕を見込んだスケジュールを立てるようにしています。
まとめ
4歳の娘さんを育てながら、研究職の仕事に邁進。食に気を配り、ウォーキングなど自分のための時間もきちんと確保している福田さん。帰宅が遅い旦那さんとは、家事育児に取り組める時間とできることを尊重しながら、今のタイムスケジュールを作り上げてきたのがよくわかるお話でした。そんな福田さんの夜の過ごし方はこれまた夫婦のバランスがとれたもので……。
9/25（日）公開予定の後編では、福田さんの夜のスケジュールをお伺いします。お楽しみに！
（写真提供：福田あやのさん、取材・文：江原めぐみ、イラスト：まちこ @achiachiachico）
