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2023年01月17日 11:51 更新

「生前葬」をやってみたいと思う人は8.5%、ポジティブに捉える理由とは?

日本トレンドリサーチ(運営会社:NEXER)はこのほど、斎奉閣・家族葬会館 和ごころ(三重平安閣)と共同で「生前葬」に関するアンケートを実施しました。

生前葬って、どんなイメージがありますか?

“生前葬”という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、将来的に自分自身の生前葬をやってみたいという人はどれほどいて、生前葬に対してどのようなイメージを持っている人が多いのでしょうか。

今回は、全国の男女1,500名を対象に「生前葬」についてのアンケートを実施しています。

8.5%が、将来的に「生前葬をやってみたいと思う」

まず、将来的に自分自身の「生前葬」をしてみたいと思うかを聞きました。

8.5%が、将来的に生前葬をやってみたいと「思う」と回答しています。

「思う」「思わない」それぞれの回答をした人に、その理由についても聞いています。

生前葬をやってみたいと思う理由
・自分のことだからこそ自分でやってしまっておきたい。後に残る人に迷惑をかけたくない。(30代・女性)
・自分が生きているうちにみんなに対する気持ちやお礼を伝えておきたいから。(40代・女性)
・生きている間に葬式をすれば、自分のやりたいように葬儀が出来ると思うから。(50代・男性)
・お世話になった多くの人々に、きちんと感謝の気持ち、お礼の言葉を伝えることができる。(70代・男性)

生前葬であれば、実際に会って自分の言葉で感謝の気持ちを伝えることができるからという理由がありました。なかなかそういった機会は無いため、生前葬がそんな貴重な場になればと考える人が多いようです。

生前葬をやってみたいとは思わない理由
・まだ生きているのに、自分の葬式をするのは抵抗がある。(40代・女性)
・お葬式は本人のためというより、残された人のためにあると思うので。(50代・女性)
・縁起が悪そうだからです。(50代・女性)
・まだピンとこないし、するとしてもいつ頃行ったらよいかわからないから。(70代・女性)

「いつ頃行ったらよいかわからない」「縁起が悪そう」などの理由がありました。また、お葬式は本人のためではなく残された人のためにあるのではないか、という声もあるようです。

生前葬に対するイメージはポジティブ、それとも…?

「縁起が悪そう」という人もいたように、生前葬にあまり良いイメージを持たない人もいるようですが、生前葬に対してどのようなイメージを持つ人が多いのでしょうか。

「良いイメージ」が8%、「良くないイメージ」が30.7%と、生前葬に良いイメージを持っている人は少ないようです。

それぞれの回答をした人に、その回答の理由についても聞きました。

「良いイメージ」回答理由
・“ありがとう”と言えずに死ぬ人が多く、ありがとうと言える機会を設けるのは良いと思うから。(10代・男性)
・先にお別れや楽しい思い出を作っておくことで本当の最後の時に残された人たちが気持ちの整理をつけやすくなるから。(40代・女性)
・まだ生きているので、明るい雰囲気の中で葬式が行えそうだから。(50代・男性)
・悲しみに暮れるよりは、前向きに幕を閉じる人が気持ちが良い。(50代・男性)

「良くないイメージ」回答理由
・葬儀はなくなってからするものだと思っているので。(40代・男性)
・まだ生きてるのに亡くなった前提なのが縁起が悪い気がする。(40代・女性)
・それをやってしまうと、あとは死ぬだけというネガティブな気持ちになってしまうから。(50代・男性)
・生きてる人を前にして葬式をするなんて泣く訳にもいかず複雑な気持ちです。(60代・女性)

「良いイメージ」の回答理由では、明るい雰囲気で葬式が行えるのではないかという人や、気持ちの整理をつけやすくなるのではないかという人などがいました。

一人で「良くないイメージ」では、ネガティブな気持ちになってしまいそうや、生きてる人を前にして葬式をするのは複雑な気持ちになるなどの理由があるようです。

印象に残っている“有名人の生前葬”は?

有名人ではさまざまな人が「生前葬」を行っていますが、有名人の生前葬が印象に残っている人はどれほどいるのでしょうか。尋ねたところ、2.9%の人が印象に残っている有名人の生前葬が「ある」と回答しました。

誰の生前葬がどのように印象に残っているかについても聞いています。

誰の生前葬がどのように印象に残っているか
・養老孟司の生前葬が印象に残っている。彼は、若いお坊さんたちに新しい葬儀のスタイルを教えるために山口県に出向いたそうだが、お坊さんたちから一度死んでくださいと頼まれて、生前葬を引き受けたというところが面白くて、よく覚えている。(50代・男性)
・アントニオ猪木の生前葬。ネガティブな雰囲気がなく、区切りをつけてさらに前に進む、ポジティブな感じがした。有名人ならば、訃報を聞いて「そういえば、あの人、テレビなどで見なくなったなあ」というのが一般的ですが、元気なうちにファンへのお別れをするのも、アリだなと思った。(50代・男性)
・水の江滝子さんが多分生前葬大1号かな?大分昔の話ですが「なかなかやるじゃん!」と思いました。(80代・女性)

調査概要

「生前葬に関するアンケート」
調査期間:2022年12月31日 ~ 2023年1月6日
調査機関:日本トレンドリサーチ(自社調査)
調査対象:全国の男女
有効回答数:1,500サンプル
調査人法:インターネット調査

・日本トレンドリサーチの該当記事:https://trend-research.jp/16531/
・斎奉閣・家族葬会館 和ごころ:https://saihokaku.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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