
私立幼稚園と公立幼稚園どっちを選ぶ?費用などのメリット・デメリットを徹底比較
子供が幼稚園に入る時期になると、幼稚園とはどんなところなのか知る必要があります。幼稚園には私立と公立の違いがあるため、それぞれの特徴を理解しておきましょう。どちらの幼稚園に通わせるべきか迷ったら、詳しい違いを比較することをおすすめします。
公立幼稚園と私立幼稚園、どっちがいいの?


幼稚園選びで公立にすべきか、私立にすべきか迷ったら、それぞれの特徴を比較してみましょう。次に、保育園との違いや私立・公立幼稚園の運営元の違いなどを紹介します。
幼稚園と保育園との違い
そもそも保育園との違いは何なのでしょうか?まずはその違いから説明していきます。
幼稚園は「学校教育法」に基づいた教育機関で、所轄は文部科学省となります。保育園は「児童福祉法」という法律に基づき、所轄は厚生労働省です。幼稚園は教育施設という位置づけで、保育園は児童福祉施設となっています。年齢も保育園は0歳からなのに対し、幼稚園は3歳からが対象です。
私立と公立は運営元が違う
さらに幼稚園は私立と公立の2種類があります。私立幼稚園が運営するのは、学校法人や宗教法人などです。公立は自治体が運営しています。そのため、保育料も私立は設置者が決めるのに対し、公立は自治体が設定しているのが特徴です。
公立vs私立幼稚園の「園児数」・「費用」・「教育内容」の比較


公立と私立の大まかな違いを理解したら、次はそれぞれの園児数や費用、教育内容などについて詳しく見ていきましょう。
園児の数
文部科学省発表のデータによると、1幼稚園の平均在園児童数は公立が63人、私立が166人となっています。数字で見ると、私立は公立の倍以上の児童数であることが分かります。
●文部科学省ホームページ「幼稚園教育の現状 1幼稚園当たりの在園児数」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/attach/1398638.htm
費用
公立:費用が安い
公立は私立に比べて教育費が安いのが特徴です。文部科学省が発表したデータでは、学習費総額は23万4千円でした。その費用の半数近くが学校教育費で、それ以外では次いで学校外活動費が多く39.7%、最後に学校給食費で8.7%です。
●文部省科学省ホームぺージ「平成28年度 子供の学習費調査の結果について」http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_1.pdf
私立:費用が高い
私立幼稚園は公立と比べて教育費が高くなる傾向があります。文部科学省が発表したデータでは、学習費総額は48万2千円でした。そのうち学校教育費の割合が66.1%と公立より割合が高くなっています。学校外活動費は27.7%で、学校給食費は6.2%です。
●文部省科学省ホームページ「平成28年度 子供の学習費調査の結果について」http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_1.pdf
教育
公立:自由な教育方針
公立では子供の自主性を伸ばす教育方針のところが多くなっています。子供たちが自分で考え創作することや、何をするか考えさせるのが特徴です。比較的、自由な教育方針と言えるでしょう。
私立:園によって特殊なカリキュラムがある
私立では園によって独自のカリキュラムがあるのが魅力です。モンテッソーリ教育、リトミック、バレエ、絵画など、力を入れている教育内容に違いがあります。早期教育に興味があり、習い事の内容を園で取り入れているのが魅力です。
幼稚園選びに困ったら?選び方のポイント


幼稚園選びに迷ったら、次の要素で比較してみましょう。園の教育方針はもちろんですが、毎日通うこととなるため園までの距離や雰囲気なども要チェックです。
家庭の教育方針を確認
幼稚園は私立と公立でも教育方針が異なりますし、私立は園によって取り入れる教育内容が変わります。どんな子供に育てたいのか、夫婦でよく話し合ってから決めましょう。
保育時間は生活スタイルに合うか確認
公立では午前保育の日もあるため、ママは長時間働くことはできません。長い時間ママが働く予定の場合は、私立を選ぶようにしましょう。両親が働く場合と働かない場合で、通園時間や保育時間も確認しておきましょう。
園までの距離を確認
公立では通園バスがなく親が送り迎えするところも多くなっています。離れている園だと毎日の通園が大変になるため、確認しておきましょう。私立では通園バスがある園も多いのですが、延長保育は親が迎えに行く必要があるため、距離も確認しておくことをおすすめします。
園の雰囲気を確認
園の雰囲気は実際に行ってみないとわからない部分もあります。子供と一緒に体験してみて、親や子供の性格に合っているか確認しておきましょう。
まとめ
幼稚園選びでは公立にするか、私立にするかは迷ってしまうものです。どちらもメリットとデメリットがありますから、詳しく確認しておくようにしましょう。親が何を重視するのか、子供にとって何が一番大切なのか考えながら、園選びをしてみてください。