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2023年08月15日 10:01 更新

【8月の誕生石】「ペリドット」「サードオニックス」「スピネル」の特徴や魅力を解説 #新・誕生石物語

大切な人や自分を守ってくれる、身に付けるだけで気分が上がる、そんなお守りのような存在、誕生石。2021年12月には63年ぶりに日本の誕生石が改定され、新たに10石が追加、全29石になりました。この連載では、そんな新・誕生石の特徴や魅力を紹介します。8月は「ペリドット」「サードオニックス」「スピネル」です。

新・誕生石物語

8月の誕生石は何?

8月の誕生石は、「ペリドット」「サードオニックス」「スピネル」の3種類です。その特徴や意味を紹介します。

ペリドット(石言葉:平和・安心・絆)

夜会のエメラルド。宇宙にも多く存在する太陽の宝石

ペリドットの鉱物名はオリビンで、和名ではカンラン石と呼ばれています。美しい輝きで古代から愛されてきたペリドットは、エジプトでは太陽の宝石と呼ばれ、ファラオたちの王冠や装飾品に使用されていました。中世のヨーロッパではろうそくの明かりでも鮮やかな緑色がはっきりと見えるため、イブニング・エメラルドと呼ばれ愛されてきました。

また宇宙にも存在するため石鉄隕石などに含まれることがあり、ETペリドットと呼ばれコレクターには非常に人気があります。近年では、ハワイ島で火山が爆発した時、ペリドットが大量に降ってきたことが知られています。

ペリドッド
ペリドット

サードオニックス(石言葉:幸せな結婚・健康・夫婦)

オレンジ色と白のコントラストが美しい、指先から内面の美しさが伝わる

サードオニクスはカルセドニーの一種で、鮮やかな橙赤色の地に白色の縞状模様があるものをサードオニクスと呼びます。和名で紅縞瑪瑙とも呼ばれています。縞目模様が爪の白い部分と似ているためラテン語で爪を意味するオニキスonyxが語源となっています。

サードオニクスは歴史が古く、古代ローマ時代から近代までカメオなどの装飾品に加工され、好まれてきました。

サードオニックス
サードオニックス

<NEW>スピネル(石言葉:努力・発展・自信)

美しいものにはトゲがある。ルビーやサファイヤと見間違うほどの美しさ

スピネルは結晶が八面体で先端が尖っていることから、トゲを意味するラテン語のspinellaに由来し名付けられました。和名は尖晶石です。美しいものにはトゲがある。

スピネルはルビーやサファイヤと外観が似ていて、産出場所も同じのため、古くからよく混同されてきました。スピネルはカラーバリエーションが豊富で、アステリズム(スター効果)やカラーチェンジなどがあり、この点もコランダムに似ています。

イギリス王室の至宝の王冠にセットされた「黒大使のルビー」は、調査の結果ルビーではなく赤いスピネルと判明しました。その時は皆驚いたそうです。昔のプロでも判別が難しかった宝石です。

スピネル
スピネル

(文:株式会社 明治堂 会長 望月英樹、写真:協同組合山梨県ジュエリー協会)

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