【益若つばささんインタビュー】息子に伝えたい「サボるときはサボろう」マインド。必死だった育児を振り返って思うこと
9月2日にさいたまスーパーアリーナで開催された「第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER」(以下、TGC)。なんと約8年ぶりにランウェイに登場した益若つばささんに、インタビュー。ファッションのこと、そして気になる育児について聞きました。
秋冬の推しはシルバーアイテム。ブーツやバッグに取り入れて
ーークリエーティブディレクターの和田直希さんと共同編集長を務めるファッションカルチャー誌『TOKYODOT』のステージに登場しましたが、圧巻のかわいさでした。今回のこの取材の衣装はランウェイとは違いますね?
益若つばさ(以下、益若) これは私服なんです。Candy Stripper(キャンディ ストリッパー)さんとコラボして作らせていただいたアイテムで。今季の秋冬はチェック柄が着たいなと思ったのと、オーバーサイズも着たくて。それに、ちょっとゴツめなブーツを合わせてコーディネートしたいと思って作らせてもらいました。
ーーご自身で手がけたんですね。
益若 そうなんです。かなりオーバーサイズなワンピースなので着ていてとても楽なんですが、ライダースになっていて。だから、1枚でもカチッとキレイに見えるんです。
ーー確かに! カチッとしていてよそゆき感があります。
益若 あと、この帽子も作りました。秋冬はボア素材やフェザー、もこもこしたニット、毛足の長いものがすごく好きなんです。帽子も好きで、よく集めています。
ーーほかに、秋冬で注目のアイテムはありますか?
益若 シルバー素材ですね。真っ黒いお洋服に黒バッグ……ではなく、シルバーのバッグを合わせたり。一見難しそうですが、意外と合わせやすいんです。同じように、シルバーのブーツも持っておくだけで今年っぽくなれますね。スウェット&デニムのカジュアルスタイルにも、甘めなお洋服にも合うので、使い勝手がいいですよ。
若くして産んだからこそ、自分の許容範囲や視野が広がった
ーー現在お子さんは15歳ですが、これまでの育児を振り返り、「これは大変だったな」と印象に残っているのはどんなことですか?
益若 普段の学校のことや受験の準備などで、とにかく書類をたくさん書かないといけないことですね。結構書くのが苦手で……。「これが親のやるべきことだ……!」とふんばりながらやっていました。
ーー確かに。地味にのしかかってくるんですよね。
益若 いろんな手続きとか先生との面談とかもそう。世の中ではこの作業があまりピックアップされないけど、実はすごく大変なことなんですよね。あとは、子どもが小さいころ、お弁当も含めて朝・昼・晩の食事を作るために、常にご飯のことを考えていなきゃいけなかったのが、家族にサポートしてもらいながらも今思うと大変でしたね。今息子は寮生活をしていて自立しているので、私自身も楽になりましたけどね。
ーーそういった経験から得られたことはありましたか?
益若 その経験に限定するわけではないですが、子どもを産む前と産んだあとでは、自分の許容範囲や視野の広さがまったく違うなと思います。私は22歳で出産しましたが、当時は「そんなに若いうちに出産して、楽しい時期が少ないのでは?」と言われていました。でも、私自身はまったくそんなことがなかったです。母親としての悩みや女性としての悩み、子どもの悩みなど、早い段階から知ることができたのがよかったのかもしれません。子どもが15歳になった今は、すごく楽しい毎日です。
ーー早く出産した分、自分の時間が持てる時期が早く訪れたということですね。
益若 そうですね。でも、令和の子育てにもすごく興味があります。結婚の仕方も出産の仕方も、私が出産した15年前とガラッと変わっていますよね。すべての価値観が変わっていて、時代が違うなぁと思います。
ーー産後ケア施設など、当時は一般的ではなかったですよね。
益若 そうそう。私のときは無痛分娩も一般的じゃなかったんですよ。自然分娩か、帝王切開くらいでした。
ーー先ほど「自由を楽しんでいる」とうかがいましたが、今一番挑戦したいのはどんなことですか?
益若 最近、千葉へ旅行に行ったとき、ガラス工芸を体験したのですが、すごくハマってしまいました。ハマりすぎて、翌日も伺ったくらいです(笑)。お皿を作ったんですが、私はあえて不揃いで波打つような形にして、裏にデザインとして数式を掘って白い着色をつけて。そしたら透明感のあるお皿に仕上がり、食事がいつもよりおいしく感じて! だから、時間がもっとあったらまたガラス工芸にチャレンジして、できあがったお皿でゆっくりと食事をする生活がしたいです。
15歳の息子に伝えたい「サボるときはサボろう」マインド
ーーお子さんは寮に入って手が離れていますが、益若さんの育児のモットーは?
益若 小さいころから、大人に話すような感じと変わらないように話しかけていました。例えば、単に「これはダメ」ということでも、「なぜダメなのか」の理由を説明するようにしていました。「子どもに言ってもわからないでしょう」という態度はとらないように気をつけていましたね。
あとは、「ストレスは抱える方も悪い」と伝えています。極端な言い方ですが、つまりストレスの吐き出し方をわかってほしい、ということです。あとは、ストレスは吐き出し方がわからないとどんどん溜まっていってしんどくなるので、「極力、話せる状況に、自分で持っていけるようになろう」と。息子はすごく優しい子で、人に対してあまり主張ができないことがあるので、「言えるようにするんだよ」と。自分の意見を伝えることの大切さを教えています。
ーーこれからの時代、自己主張は大事です。
益若 意見が強い人がいるとどうしても譲ってしまうんですよね。それで納得できているならいいけど、あとで後悔するなら言った方がいいし、ストレスの発散の仕方を今から身につけておいたほうがいいと思っています。同時に「サボるときはサボろう」でいいと思うんです。
ーーお母さんにそう言われると、気が楽になりそうです。
益若 そのかわり、「将来の選択肢が減る可能性がある」という説明もしています。「今のあなたは、将来なんにでもなれる。『めんどうくさい』という理由だけでサボるのなら、選択肢が狭まるから、『めんどうくさい』だけならサボらずやったほうがいい。でも、逃げたくなるほど辛いならやる必要はないし違う選択肢もあるよ」って。
ーーそれは大人にも響く言葉ですね! 最後に、育児中のママ・パパにメッセージをお願いします。
益若 まわりのお母さん、お父さんを見ていると、とても真面目な方が多い印象を受けます。SNS上でもそうですね。ちょっとでも間違ったことをすると、正しくないと叩かれてしまうから、「お利口にならないと」という気持ちがあるのかもしれません。でも私はもっと適当でいいと思いますし、私自身ももっとそうなれたらいいなと、自分に言い聞かせています。
体調が悪いときや疲れているときは素直に子どもに伝えますし、100点じゃない日があることをちゃんと伝えるということを、自分もしたいと思っています。
ーーありがとうございました!
イベント「益若つばさ生誕祭」の開催が決定!
益若さんの誕生祭イベントが決定! 益若さんのヘアメイクテクの紹介や、ゲストとのスペシャルトーク、愛用品のフリーマーケットなど、盛りだくさんの内容です。
【チケット】
2023年9月27日(水)10:00よりチケットぴあにて抽選受付開始
東京公演:https://w.pia.jp/t/tsubasamasuwaka-t/
大阪公演:https://w.pia.jp/t/tsubasamasuwaka-o/
【東京会場】
日時:2023年10月14日(土) 開場15:30 開演16:00
場所:DDD青山クロスシアター(東京都渋谷区渋谷1-3-3 ヒューリック青山第2ビル B1F)
【大阪会場】
日時:2023年10月21日(土) 開場15:30 開演16:00
場所:HEPHALL(大阪府大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 8F)
イベント詳細はこちら
https://tsubasamasuwaka.com/
益若つばささん/モデル
1985年10月13日生まれ、埼玉県出身。高校生の頃から読者モデルとして雑誌『Popteen』で人気を博し、ティーンのカリスマ的存在に。現在はモデル、美容関連商品のプロデューサーとして活躍。1児の母。
(取材・文:有山千春 撮影:マイナビ子育て編集部)
★第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER★
ショー&ステージレポート公開中! https://tgc.girlswalker.com/23aw/