通院の途中で土砂降り。5歳の息子とバス停で雨宿りしていると、男子高校生が寄ってきて…… #「ありがとう」を伝えたい
子どもと外出中、傘を持っていない状態で土砂降りの雨に降られてしまったらどうしますか? 今回は、バス停で人の優しさに触れたという40代女性のエピソードを紹介します。
土砂降りの中、5歳の息子とバス停で雨宿りすることに
子どもが5歳の頃、バスで通院していた時期がありました。
病院の帰り道、雲行きが怪しくなってきたのを見て「ヤバいなあ、夕立に合うかなあ」と思いながらバスに揺られていました。
案の定バス停に降りた瞬間、どしゃ降りの雨! 幸いにも屋根付きのバス停だったので、息子と少しのあいだ雨宿りして帰ろうと話をして、小降りになるのを待つことにしました。
どれだけ待っても雨は弱まらず、思い切って走って帰ろうとすると……
バス停から家までは走れば10分の距離です。家に着いたらお風呂を沸かそう、などとぼんやり考えていました。
他にも何人か雨宿りをしている人がいて、息子が水たまりでびしょ濡れにならない程度に遊んでいると「僕何歳? いい子だね」と声をかけられ、息子はご機嫌でした。
しばらく待ってみても雨は一向に弱まりません。雨宿りしていた人たちはお迎えが来て、ひとり、またひとりと帰っていきました。
次第に次のバスに乗る人が来だしたので「これはもう邪魔になるな。寒くなってきたし、ええい、走って帰ろう!」と急いで帰ろうとすると、高校生の男の子に声をかけられました。
中学生になった息子にも覚えておいてほしい
お兄さんは猛ダッシュで追いかけてくれて「あの! 僕、もうバスに乗るから使って下さい!」と言いながら傘を息子に渡すと、そのまままたバス停に戻って行きました。
息子と私は2人で、え? え? と困惑してしまいましたが、息子が「お母さん、良かったねえ。」と嬉しそうに傘を広げて私に渡してくれました。
大きな傘のおかげで、二人ともびしょ濡れにならずに助かりました。傘をお返ししようと、同じ時間に何回かバス停に行ってみたのですが、お兄さんには会えずじまいで、未だに申し訳なさと感謝の気持ちです。
そんな息子も今では中学生。あのお兄さんみたいな優しい高校生になってくれることを、母は願っています。
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※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。
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