【2023年 赤ちゃんの名前ランキング】「翠」や「凪」など“ネイチャーネーム”が人気!日本の古き良き自然の美しさをイメージ!?
専門家から直接アドバイスを受けられる日本最大※の育児支援サイトを運営するベビーカレンダーは、2023年に生まれた子ども87,544名を対象に赤ちゃんの名前に関する調査を実施しました。同調査は2010年から実施しており、今年で14回目となります。
※2021年11月時点において各メディア(同社選定競合サイト4社)が発表している月間PV数(同社調べ)
2023年は一文字の名前に人気が高まる
グローバルで発音のしやすい一文字の名前が男女ともに増加! その中でも「翠」や「凪」など、日本の古き良き自然の美しさがイメージできる“ネイチャーネーム”が増加
今年の傾向として、グローバルで発音のしやすい一文字の名前が男女ともに増加しています。男の子はTOP10のうち半数以上の6つが、女の子はTOP3のうち3つが一文字の名前という結果になりました。
その背景には、大谷翔平選手や渡邊雄太選手のように海外に拠点を置いている日本人選手の目覚ましい活躍も理由だと考えられます。
海外でも通じるような要素が感じられる名前が増えている一方で、日本の古き良き自然の美しさがイメージできるような名前“ネイチャーネーム”の人気も高まっています。新型コロナウイルス感染症の影響による海外渡航の制限が緩和されたことで、改めて日本の自然や景色に目を向けて、日本国内の良さを再確認する動きが高まっていることも理由のひとつかもしれません。
今年の女の子の名前ランキングでは「翠(主なよみ:すい、みどり)」が一昨年55位から去年19位と順位を上げ、今年は3位に大きくランクアップしました。
「翠」は、緑色の羽を持つ翡翠(カワセミ)に由来していて、カワセミは正岡子規などの俳人の作品にも用いられており、日本の情景を表す言葉として古くから親しまれています。「翠」は、躍動感あふれるカワセミの生命力と上品で澄んだ緑色の印象を合わせ持ち、美しい景色がイメージできるような漢字です。
さらに今年ランクを上げた注目のネイチャーネームは、「凪(主なよみ:なぎ、なぎさ)」です。男の子の名前ランキンングで、昨年13位から今年8位へとランクアップしている「凪」は、楷書体の「風」の外側の部分に「止」の字を合わせ「風が止まる」という意味で使われてきた国字(和製漢字)で、海上の風や波が穏やかになる情景がイメージできます。
ほかにも「樹(主なよみ:いつき、たつき、じゅり)」や「暖(主なよみ:だん)」、「杏(主なよみ:あんず)」など自然にまつわる名前が人気でした。
<男女別の傾向>
男の子の名前ランキングTOP3は、1位「蓮」、2位「陽翔」、3位「碧」でした。「蓮」は2年ぶりに1位に返り咲き、「陽翔」は3年連続2位をキープしています。
以降、4位「湊」、6位「蒼」、8位「凪」、9位「律」と一文字の名前が続き、5位「結翔」、7位「湊斗」は近年人気の“と止めネーム”が多くランクイン。
女の子の名前ランキングTOP3は、1位「陽葵」、2位「凛」、3位「翠」という結果に。1位の「陽葵」と2位の「凛」はどちらも2年連続で順位をキープ。4位の「紬」は、昨年8位から一気にランクを上げました。
さらに、「結愛」は昨年13位から6位へ、「琴葉」は昨年14位から8位とそれぞれTOP10入りを果たしました。女の子は和風なイメージを持つ名前の人気が根強いようです。
(※)「凛」と「凜」は同じ「りん」とよむ名前ですが、漢字のつくりの下部分が「示」か「禾」で異なる異体字です。旧字体の「凜」が先に人名用漢字に追加され、新字体の「凛」は2004年に人名用漢字に追加されました。同社の調査では、どちらも人気が高い名前であるため、分けて集計しています。
【調査概要】
調査対象:ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用した人
調査期間:2023年1月1日(日)〜10月1日(日)
調査件数:87,544 件(男の子:44,716 件/女の子:42,828件)
ベビーカレンダー
https://corp.baby-calendar.jp
(マイナビ子育て編集部)