わたしは『先延ばし常習犯』!? 15の項目でわかる「自分で自分の首を絞める人」の危険度
仕事に子育てにと忙しい日々が続くと、やる気が起きないもの・面倒なもの・苦手なものなどはどうしても先送りになりがちですよね。よくないなと思いつつ、同時に「だって仕方がないじゃない!」と開き直ってしまう自分もいます。しかし、時として『先延ばしグセ』が重大な問題となって我が身に降りかかることも……
今回は「先延ばしグセの度合い」について、アメリカの著述家であるデイモン・ザハリアデスの解説を、著書『「先延ばしグセ」が治る21の方法』よりお届けします。
抜き打ちテスト|あなたは先延ばしの常習者か?
誰もがすべきことを先延ばしにすることがある。ここで大切なのは、何らかの状況でどの程度それをしがちかということだ。人生に悪影響をおよぼすぐらいだろうか?
一部の人は先延ばしの常習者であることを自覚し、それをすすんで認める。彼らはこの問題を認識しているのだ。一方、課題を頻繁に先延ばしにするが、「行動を起こさなくても問題はない」とか「自分の力ではどうしようもない」と思い込んでいる人もいる。頻繁に課題を先延ばしにしていることから目をそむけているのか、先延ばしの誘惑に打ち勝つ力を持っていることに気づいていないのか、どちらかである。
では、先延ばし癖の度合いを測定するために、次の15の質問について5段階で評価しよう。「1」が「まったく当てはまらない」で、「5」が「ぴったり当てはまる」である。それぞれの数字を足してみよう。
1. 締め切りに間に合わせるために、大あわてで課題に取り組むことがよくある
2. 完成までに要する時間をしょっちゅう間違える
3. 翌日まで課題を延期しがちである
4. つまらなそうな課題に直面すると、もっと興味深く取り組める課題を探す
5. 予定より何日も遅れて課題に取りかかることがよくある
6. 締め切りがずっと先なら、ギリギリになるまで課題に取りかからない
7. 作業をすべきときに空想にふけっていることがよくある
8. 困難な課題に直面すると、SNSやメールに関心が行きがちである
9. 会議や予約、行事によく遅刻する
10. 作業空間がいつも散らかっている
11. 日々のToDoリストをすべてやり遂げたことがない
12. メールボックスに未返信のメッセージがたまっている
13. 請求書の支払いが遅れがちだ
14. 好きなフレーズは「明日やればいい」である
15. この抜き打ちテストを先延ばしにして、少なくとも1回は別のことをした
以上の質問に対する自己評価の結果を集計しよう。
✅ 15〜30ポイント
先延ばしの問題を抱えていない。たまに何かを先延ばしにするかもしれないが、その程度なら誰もがときおりすることで、たいてい意欲を燃やし、主体的に課題に取り組んでいる。
✅ 31〜45ポイント
ある程度の先延ばし屋だ。先延ばし癖のせいでうまくいっていない分野があるに違いない。だが、作業量に圧倒されずに、たいてい行動を起こしている。
✅ 46〜60ポイント
先延ばし癖がふだんの生活の一部になっている。困難な課題や退屈な課題に直面したときは特にそうだが、すぐに注意が散漫になってしまう。困難な課題や退屈な課題を避けるために、いつもそれを先延ばしにしている。締め切りの直前になって課題に取りかかるので間に合わないことがある。
✅ 61〜75ポイント
先延ばしの常習者だ。会議や予約にはいつも遅刻し、しかも準備ができていない。いつもギリギリになって課題に取りかかる。締め切りに間に合わせるために必死になって取りかかるが、たいてい間に合わない。先延ばしにした課題に圧倒されているため、ストレスのレベルが半端ではない。
スコアが30ポイント以下なら、たぶん本書(『「先延ばしグセ」が治る21の方法』、以下同)を読む必要はないが、何らかの課題を後回しにするために本書を読んでいるなら、このまま読み進めてほしい。
スコアが31〜60ポイントなら、本書に大きな価値を見いだせるだろう。パート2で紹介する21のテクニックは、生涯にわたって役に立つはずだ。
スコアが61ポイント以上なら、多少の困難が待ち受けているかもしれない。先延ばし癖はふだんの生活に深く根差しているからだ。先延ばし癖を改善しようとすると、心の中で大きな葛藤を抱えることになるが、強い決意と精神力があれば、確実に成果をあげることができる。
---------------------------
※本記事は、『「先延ばしグセ」が治る21の方法』(著:デイモン・ザハリアデス、訳:弓場隆、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)より抜粋・再編集して作成しました。本書では、先延ばしグセの改善に役立つ方法も解説されています。