「バチェラー」初代ヒロイン・美容インフルエンサーの蒼川愛さんに聞く「美容医療は怖くない!」
大学生のときに「バチェラー・ジャパン シーズン1」に出演し、初代バチェラーのパートナーに選ばれた蒼川愛さん。現在は4歳の男の子を育てるママであり、美容系インフルエンサーとして活躍しています。新しいことに挑戦したくなるこの季節、ママにおすすめしたい美容法を聞きました。
ずっと自分の外見に自信が持てなかった
――幼少期の蒼川さんはどんなお子さんでしたか。
蒼川愛さん(以下、蒼川) 引っ込み思案で、人からどう思われているのかが気になるタイプでした。自分の気持ちを人に伝えるのが苦手かもしれないと、はっきり自覚したのは中学生くらいのときですね。
所属していた合唱クラブに、歌も踊りも常に1番で憧れの女の子がいたんです。その子に憧れる反面、どこかで自分に劣等感を感じていました。自分の容姿や体型にも自信がなかったし、周りの友達と比べてなんで私はできないのかと、自分を下げるような悪いクセがついてしまったのかもしれません。
――今の蒼川さんからは考えられないです。自分を好きになるために続けてきたことや意識的に変えたことはありますか?
蒼川 まずは外見から変わって自分のことを受け入れたいと思って、ダイエットや肌について勉強をしたり、メイクの仕方を練習したりしました。もともと勉強することは好きだったし、美容にも興味があったので夢中になって。でも間違ったダイエットで摂食障害になってしまったこともありました。
大学生になって美容熱がもっと高まると、美容メディアを運営する会社のインターンとしてライター活動に取り組みました。メイクの勉強は、今もデパートの美容部員さんの意見を参考にすることが多いです。アイテムの扱い方や自分に似合う色の選び方など、プロの貴重な意見を聞くことができますし、商品を見ているだけでもワクワク。自分にはなかった視点で似合うものが見つかることもあって、足を運ぶたびに新しい発見がありますね。
美容整形について興味を持ったのも大学生のころからで、コンプレックスだった奥二重の目や、目の下のクマとりなどの施術をしています。
美容クリニックを選ぶときのポイントはある?
――キレイになって、自分に自信を持てるようになりましたか?
蒼川 そう簡単ではなかったですね。本当の意味で「私は私のままでいいんだ」と思えたのは、子どもを産んでからだったと思います。
ただ、外見って、人に与える印象も大きいと思うのです。私は少しずつ変えていくことで、人の目を見て話しやすくなったし、コミュニケーションをとりやすくなったように感じます。美容整形はハードルが高いと思っている人もまだ多いと思いますが、それでコンプレックスが払拭できて明るくなれるなら絶対にいい。私は日常的なお肌のメンテナンスも信頼できるクリニックやサロンに通うようにしています。
――お肌がツヤツヤピカピカですよね。日常的にされているメンテナンスを教えてください!
蒼川 年齢とともにへこんでくるこめかみや、おでこや頬はまるく見えたほうが若々しい印象になるので、ヒアルロン酸を入れています。あとは、溶ける糸を注射して目の周りのしわを目立たないようにしたり、フェイスラインと肩にボトックス注射をして筋肉を緩めたりしています。産後はシミや肝斑が出やすくなったので、悩みに合わせて定期的にレーザーで治療もしていますね。
おそらく、気になるところや肌悩みがあるものの、クリニックの施術となるとちょっと気が引けてしまって一歩を踏み出せないとか、クリニックやメニューもたくさんあってどれを選べばいいかよくわからないというママもいらっしゃると思います。
私はセルフケアでカバーしきれないところは、美容医療やエステなどプロの手を借りるのもいいと思っています。クリニックでプロからアドバイスをもらって、デイリーケアに活かせることもたくさんありますよ。
――「やってみたいけれどどこを選べばいいのかわからない」と迷う人も多いと思います。美容クリニックの選び方にコツはありますか?
蒼川 まずはホームページを見て、取り扱っている機械やメニューの豊富さ、肌のお悩みなら肌管理のメニューが豊富かなどをチェックすること。メニューが多いほうが施術の幅が広がって、より個人の悩みに寄り添った施術を受けやすいと思います。
カウンセリングも大切です。本当に肌のことを考えてくれているクリニックなら、希望している施術やイメージについて、しっかり詳しく説明してくれると思います。美容医療ははじめてで、まだ右も左もよくわからないという人こそ、専門家のアドバイスを通じて、その後のケアや方向性を明確にできるのではないでしょうか。
――カウンセリングをして自分とクリニックの相性を見極めることが大事なんですね。
蒼川 そうですね。あとは、クリニックのインスタグラムなどから症例写真を見比べるのも参考になります。実際の施術例を見るとイメージもつきやすいですよね。
何よりも睡眠が一番大事!
――産後は美容に力を入れるのもなかなか難しい時期がありますよね。
蒼川 本当にそうですよね。私も子どものお世話に必死になっていたから、3日くらい自分の髪を洗えない日が続いたことがあって。自分のスキンケアをする時間がとれなかったり、髪を洗えても乾かす時間がとれなくて、気づいたらボサボサのまま乾いていたり……。仕方がないことですが、鏡を見たらそこにはボロボロの自分が写っていて、つらいときもありました。それにはとてもストレスを感じていたことをよく覚えています。
――やっぱりそうですよね。そんな中でも続けていたことはありますか?
蒼川 睡眠時間だけは気をつけていて、できるだけ0時までには寝るようにしています。これは高校生のときから続けていて、習慣化していますね。もともとロングスリーパーで、多いときは10時間近く寝ていることもありました(笑)。
夜中も授乳がある時期は無理でしたが、子どもの睡眠リズムが安定してからは、子どもを寝かしつけるタイミングで一緒に寝ることで、睡眠時間を確保しています。睡眠時間を十分に確保できているとお肌の調子もいいし、メンタルも安定しやすくなりますね。逆をいえば、しっかり睡眠時間を確保できていないと、どんな美容方法も効果が半減してしまうような気がします。
――睡眠は大切ですよね。普段のスキンケアについても教えてください。
蒼川 朝は洗顔フォームを使わず、水かぬるま湯だけで顔を洗っています。単純に時間がないこともあるのですが、必要な油分まで落としすぎてしまうような気がして。洗顔後は摩擦をかけないように使い捨てのコットンタオルでやさしく顔を拭きます。
保湿はRMKのプレケア用のトリートメントオイルを導入してから、Medical Proofの化粧水と、同じラインのクリームかUVクリームをつけて終了。全部で10分かからないくらいでさっとすませます。クリームはかためのテクスチャーのものが好みなので、朝と夜で使いわけていますね。
――夜のスキンケアのこだわりはありますか。
蒼川 朝よりは時間をかけて保湿しますが、夜の場合はとにかくメイク落としですね。クレンジングの順番にはちょっとしたこだわりがあって、入浴前や入浴中ではなく、すべて洗い終えてから入浴後にクレンジングしています。
ずっと続けている美容法のひとつですが、お風呂で洗ってしまうとメイク汚れがちゃんと落とせていなかったり、流しきれていないシャンプーやトリートメントの成分が顔に残ってしまったりするので。一番最後にクレンジングすれば、肌も乾燥しにくくなるのでおすすめです。
――当たり前のように最初にメイク落としをしていたので、目からウロコです。最後に、今も自己肯定感を維持するために日ごろから心がけていることはありますか。
蒼川 毎日必ず鏡を見て、自分のいいところを見つけるようにしています。美容をがんばっている以上、最終的な評価は自分自身が決めること。「今日は昨日よりも肌の調子がいいな」「ここは前よりも好き!」など、自分で自分の努力を認めてあげることで、また明日からもがんばろうという気持ちになれるんです。
蒼川愛さん/インフルエンサー
島根県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中に『バチェラー・ジャパン』シーズン1に参加、初代バチェラーのハートをつかみ一躍時の人に。その後「ミスiD2018」に選出され本格的な芸能活動を始める。美容やファッションに精通し20代前半から30代の女性に絶大な支持を得るインフルエンサー。初の著作「蒼川愛という生き方。」(フローラル出版)も好評発売中。
Instagram @tougarashi_suki
『蒼川愛という生き方。』
(撮影:渡会春加、構成:宮本貴世)