「課長×ママ」の両立に挑戦! 会社の後押しにも助けられて【わたしの復職レポート】
多くの職場でワーキングマザーの存在は当たり前となり、妊娠・出産を経て仕事復帰をする女性の数も年々増えています。でも第一子の復職の際は、初めてで何もわからず不安や悩みも多いはず。そんなときは、先輩ママたちのリアルな体験談を聞いてみましょう! 本連載ではさまざまな職場で働く女性の“復職ストーリー”をご紹介します。
復職ママのプロフィール
営業先で出されるコーヒーに悩まされたことも
私はつわりがそこまで重いタイプではなく、妊娠中も仕事に関してはそこまで大変だった記憶はありません。
それでも2週間くらいは「つわりでちょっと辛いな」と思った時期があり、地下鉄通勤だったので電車内では少ししんどかったです。
その時期は無性に「カリカリ梅」が食べたかったので、毎朝カリカリ梅を口に含んで地下鉄に乗っていました。そうすると気持ちがいくぶんか楽でした。
営業職のため、さまざまな企業を訪問する機会が多いのですが、訪問先で出されるコーヒーやお茶のカフェインが気になり、どうすべきかと悩んだことも。
「1日1杯くらいなら……」と思って最終的には飲んでいましたが、何件も訪問が続く場合は飲まずに失礼することもありました。
その後、産休を経て娘を無事に出産。
私は妊娠する前から「子どもを産んでも職場復帰をしよう」と考えていたので、産休中もその思いは変わらず、迷いはありませんでした。
ただ、「もう少し子どもといる時間が欲しかったな」という気持ちもないと言えばうそになります。
復職後も同じ部署で「営業課長」の仕事を続けるというチャレンジ
しかし、当時私の働いている部署には、産休から復職後に営業課長として働いている先輩ママがいませんでした。過去にはそういう方もいらしたのですが、最終的には別の部署や事業部に異動しているケースが多かったのです。
そのため、復職後のキャリアプランが描きにくく、今後どうなっていくのだろうという漠然とした不安もありました。
でもだからこそ、後に続く女性社員のためにも、自分の今後のキャリアをあきらめないためにも「営業課長のママとしてやってみたい」という思いが強かったのです。
あまり前例もないため、上層部もかなりの決断だったとは思うのですが、こうしてチャレンジさせてもらえた環境に感謝の気持ちでいっぱいでした。
同じ部署に戻るので、もともと知っているメンバーが多く、安心感もありました。ただ、上司や部下、同僚には事前に「子どもの体調などで急なお迎えや休みになることもあり、迷惑をかけてしまうかもしれない」と伝えていました。
復職前に“1日のスケジュール”を夫と決めた
私は最初から、8:30~17:00のフルタイム勤務で復帰しました。
幸い、子どももそこまで体調を崩すことはなく、保育園1年目にあった呼び出しは10回ないくらい。でも1度だけ熱が1週間ずっと下がらず、丸1週間お休みをいただいたことがありました。
フルタイムで復帰を希望していたので、育休中に夫と相談し1日のスケジュールを決めました。これはやっておいて本当に良かったです。
夫の方が仕事の帰りが遅いため、基本的に夜はワンオペ。朝は同じくらいの時間に家を出るため、夫が着替えさせたり、朝ごはんを食べさせたりといった娘のお世話を、私がお弁当や夜のおかずを作るなど家のことをすると決めました。
どうしても私のほうが娘と過ごす時間が長いため、夫の中での娘の成長がアップデートされていないことも多く、揉めることもあるのですが、都度話し合って解消するようにしています。
子どもの成長に伴って両立の難易度は変わる
とはいえ、復職前はとにかく心配でしかたなかったです。一応スケジュールを組んでみたものの、上手く回るのか、朝は本当に起きられるのか(昔は夜型だったので)など、不安でいっぱいで……。
実際に復帰した後も、スケジュールに慣れるまで1週間程度かかりました。
その間は本当に大変で、想定していたスケジュール通りに動いていても、気持ち的にも負担は大きかったです。
また、「子どもの成長に伴って両立の難易度は変わる」ということも、復職後にはじめて知りました。
今現在、子どもがイヤイヤ期の真っ最中なのですが、保育園が好きすぎて帰りたがらないので、保育園へのお迎えから家に帰るまでが本当につらいです(笑)。
ただ、お迎えに行って朝から数時間ぶりに子どもと会えた瞬間は癒しの時間で、これも復職前にはわからなかったことだなぁと実感しています。
ひとりで抱えこまずに周りに助けを求めて
これから復職される方は「まだまだ子どもと一緒にいたい」「復職後にうまく両立できるか不安」などと、いろいろな思いがあると思います。
私もそうでしたし、復職した今でも悩むことはたくさんあります。
それでも結果的に何とかなっていますし、ひとりで抱え込まずに部署を超えていろいろな人に話を聞くようにしています。
皆さんも、不安だなと思ったときや困ったときは抱え込まずに、いろんな人に助けを求めてみてください。
たまに、旦那さんや家族に、「ひとりの時間をください!」と言ってみることも大事です(笑)。
(構成:マイナビ子育て編集部)