ギャンブルのイメージ、「趣味や気晴らしの範囲で楽しむもの」が約4割と最多、「自分とは縁がない」という人も23%
ギャンブルというと危険なイメージがつきものですが、一方で競馬や競艇などの公営競技は近年CMなども増えており、娯楽のひとつとして定着しつつあります。そこで今回は消費者庁が行った調査から、今の人々のギャンブルに対する意識をみていきます。
20歳から79歳の男女、5,000人に調査
消費者庁・内閣官房では、国民のギャンブル等に関する消費実態や抱くイメージなどを知るために「ギャンブル等に関する消費行動等についての意識調査」を実施しました。なお、対象としたギャンブルは以下のものです。
競馬、競艇、競輪、オートレース、パチンコ、パチスロ、宝くじ(ロト、ナンバーズを含む)、サッカーくじ、インターネットを使ったギャンブル(競馬、競艇、競輪、オートレースを除く)、海外のカジノ、その他
ギャンブルのイメージは「趣味や気晴らしの範囲で楽しむ」が37%
「ギャンブル等に対するイメージ」を聞いた設問で、最も多かった回答は「趣味や気晴らしの範囲で楽しむもの」で、37.0%の人がこれを選んでいます。次に多かったのが「自分とは縁がないもの」(23.4%)でした。また、「リスクが伴う、なるべく避けるべきもの」(20.6%)や「やめたくてもやめられないもの」(4.6%)といった人も一定数みられます。ギャンブルには依存症に陥る等のリスクもあることから、ネガティブなイメージを持つ人も約4人に1人と少なくないようです。
1年間でギャンブルをした人は約2割
次に、この1年間で自分や家族の中でギャンブルを行っていた人はいるかを聞いた結果をみると、「いない」と回答した人が67.5%で最多となりました。ギャンブルを行っていた人の中では、「回答者自身」が最も多く19.5%でした。そのほか、「配偶者」(8.9%)、「父母)(5.7%)などとなっています。
最も行われているギャンブルは「宝くじ」
では、過去1年間に自分がギャンブルを行ったという人は、具体的にどんなギャンブルを行ったのでしょうか。その種類を聞いたところ、最も多かったのは「宝くじ」で53.9%でした。次いで「競馬」(39.4%)、「パチンコ」(32.9%)となっています。
宝くじをギャンブルだと意識していない人もいるかもしれませんが、ギャンブルは偶然に左右されるゲームなどにお金を賭ける行為ですから、宝くじもギャンブルに数えられます。今回の結果からは、他のギャンブルと比べて宝くじは手軽に行いやすいことがわかります。
また、競馬やパチンコはよく知られたギャンブルなので、上位に来るのも納得ではないでしょうか。
まとめ
身近になりハードルが下がっているからこそ
昨今、競馬などの公営競技が人気のゲームや漫画とコラボレーションを行うなど、少なくとも一部のギャンブルは広がりを見せています。娯楽が減ったコロナ禍において、無観客で興行を続けていた公営競技は売り上げが上がったとも。テレビでも競馬や競艇などのCMを当たり前に目にするようになり、ギャンブルは特定の人たちが楽しむもの、という印象は無くなりつつあるようです。しかし、ギャンブルには依存症のリスクもあります。わきまえながら遊ぶことができる人にとっては楽しみとなるでしょうが、あまりのめり込まないよう、やはり注意は欠かせません。以前より世の中に浸透しているからこそ、自ら気を付ける必要があるでしょう。
(マイナビ子育て編集部)
調査概要
■ギャンブル等に関する消費行動等についての意識調査/消費者庁・内閣官房
調査対象:日本全国の20歳~79歳の男女
調査時期:令和3年1月
有効回答数:5,000