
幼稚園の面接前にママが知っておきたい15個のポイント
お子様が幼稚園に入園する前に行われる面接。子どもだけではなく親まで緊張し、不安に感じますよね。当日、落ち着いて面接に挑むためにも、しっかり事前準備をしておきたいもの。どんなことを聞かれるのか、服装についてなど、幼稚園の面接に役立つポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
幼稚園の面接はどんな目的で行われるの?


幼稚園に願書を提出した後、多くの幼稚園では面接が行われます。
面接を受ける背景にはどんなことがあり、何を見られているのでしょうか?
面接が行われる目的と、気を付けるべきポイントについてお伝えします。
入園前に面接を行う意味とは
幼稚園で面接を行う目的としてまず挙げられるのが、以下の様な「園で生活する上で知っておきたい情報の確認」です。
・園と家庭との教育方針が合っているか
・子どもがどんな個性を持っているか
・成長度合い・発達状況
また、
“地域の幼稚園”の場合は「子どもの状態を把握する」ため
国立・有名私立の付属幼稚園など、いわゆる“お受験幼稚園”の場合は「入園の選考」のため
というように、幼稚園によって面接を行う意味は様々です。
面接の準備をする前に、まずは志望の幼稚園がどのような目的で面接を行っているのかを知っておきましょう。
一般的な地域の幼稚園に通う場合
地域の幼稚園の場合は、面接で合否が決まるわけではなく、あくまでも確認が目的です。
よほどの理由がない限り、入園を断られることはないでしょう。
園としても、「どんなお子さんか」「トイレが自分でできるか」など園生活をスムーズに行うための情報確認として行われています。子どもに気になる点がある場合やアレルギーなどの配慮が必要な場合は、面接時に伝えておきましょう。
配慮の必要とする子どもがクラスに固まると先生の手が行き届かなくなるので、正直にお話しする必要があります。
幼稚園受験をしている場合
お受験としての幼稚園の面接は、合否を決める判断材料になります。
こういった幼稚園は、教育理念に沿って一緒に学び、育む園児を募集しています。
家庭と園での教育方針が違ってくると、子どもが園に通うことを嫌がる場合があります。
そうならないためにも、面接では色んな点について見られます。
面接時には主に何を見ている?
面接では、子どもの様子や家庭状況などはもちろん、保護者の様子なども見られます。
つまり、それだけ日ごろの親子のコミュニケーションや、親のしつけが大切になってくるということです。
具体的には、下記の通りです。
【子どもに関して】
・園生活に必要な能力
・個性
・自立心 など
あいさつや返事、適切な受け答えができるかなどに加え、きちんと話を聞いているかについても見られます。また、子どもの様子、身の回りのことができるかなども見られます。
【親に関して】
・親が園に協力的か
・保育料などの支払い能力があるか
・親の話し方や良識があるか など
親としての資質が見られます。
また、面接で子どもが質問をされ返答できずにいると、親としては代わりに答えたり、答えを促したりしたくなるものです。
しかし、子どもへの質問は「子どもが一人できちんと答えられるか」を見ているので、代わりに親が返答することはタブーです。そして、同時に「親がどのような態度や表情で、子どもへ対応しているか」という点も見られています。
子どもがうまく受け答えが出来なくても「慣れない場で緊張するのは当たり前」と思って、あたたかく見守る姿勢が大切です。
幼稚園の面接でよく聞かれる内容とは?


実際の面接で、「どのようなことを聞かれるか」気になる方も多いと思います。
そんな方のために、よく質問される内容についてまとめてみました。
本番、面接に落ち着いて挑むためにも参考にしてみて下さい。
一般的な幼稚園での親への主な質問事項
子ども自身のことや子育てについて主に聞かれます。
・入園を希望する理由
・子どもの性格(長所や短所)
・子どもの好きな遊び
・子どもの好きな食べ物、苦手な食べ物
・子どものアレルギーや、健康状態
・子どもの成長(オムツが外れているか、着替えが出来るかなど)
・通園の方法
・家庭での教育方針(子育てで気を付けていることなど)
・幼稚園に対する質問や要望 など
子供はどんなことを聞かれる?
日常的な会話の受け答えができるかといった質問がされます。
・自分の名前・年齢
・日常的なあいさつ
・好きな遊びや興味のあること
・好きな食べ物・嫌いな食べ物
・今日は誰と一緒にここまで来たか、どうやって来たか
・今日の朝ご飯
・イラストを用いての質問(果物、動物の名前や色が言えるかなど)
・幼稚園が楽しみか、幼稚園に入ったらやりたいこと など
“お受験幼稚園”ではどんなことを聞かれやすい?
お受験幼稚園の面接では、子どもの性格や普段の生活について質問されることが多く、「自分の子どもについてきちんと理解しているかどうか」を見られています。
他にも、仕事や父親の役割・母親の役割についての考え方、しつけ、休日の過ごし方や父親の育児へのかかわり方などを重視して質問する幼稚園が多く見受けられます。
子どもへの質問としては、「お名前」「年齢」といった難しくないものから、少しひねった質問として、「誕生日」や「親の名前」を聞かれたりします。
また、「好きな食べ物は?」「ハンバーグ」という質問から「どうして好きなの?」「ママと一緒に作ると楽しいから」といったように会話を広げてコミュニケーションがとれるか見られる場合もあります。
具体的な質問事例を、以下にいくつかご紹介していきますね。
お受験幼稚園での親への質問
・入園の志望動機
・園の理念や教育方針を理解し、協力的か
・子育てで気を付けている点(褒め方、叱り方、しつけ)
・家庭での教育方針(どんな子に育って欲しいか)
・子どもの興味があること、好きな遊び
・子どもの性格
・オムツが外れているか(外れていない時は考えられる原因について)
・着替えが1人でできるか
・家庭の宗教に関する内容(宗教上、参加できない行事があるか)
幼稚園によっては、PTA活動や幼稚園行事への協力性、社会情勢や時事問題などの考え方を質問されるケースもあるようです。
お受験幼稚園での子どもへの質問
・あいさつ、自分の名前・年齢
・親の名前
・ママが作る食事で好きなものは
・今日の朝ご飯(好きな食べ物、嫌いな食べ物)
・いつもどういった遊びをする(好きな遊び)
・好きなおもちゃは(どうやって遊んでいる)
・仲の良い友達はいるか(その子の名前は)
・家でなんと呼ばれているか
・今日は誰とどうやって来たか
・イラストを用いての質問(果物、動物の名前や色が言えるか)
・幼稚園が楽しみか、幼稚園に入ったらやりたいこと
また、家庭での親とのかかわりについて「いつも親と何をして遊んでいる?」「最近、どんな時に叱られた?」などといったことが聞かれ、選考のきめてとなります。
事前準備はどうする?面接に向けてやっておきたいこと


当日、焦らないためにもしっかりと事前準備をして面接に挑みたいものですよね。
面接に向けて、ポイントをおさえていきましょう。
親は幼稚園の理念や方針をしっかり把握しておこう
「志望理由」「幼稚園の理念や教育方針を理解しているか」といった、園に対する希望や方針については必ずといっていいほど聞かれます。
その幼稚園の方針に賛同し、協力できる両親であるかは、園にとって必要不可欠です。
のびのびチャレンジ運動、英語などの勉強、音楽といった芸術、行儀やマナーについて重んじるといったように、幼稚園の方針は様々です。
園の資料を見たり説明会に出席したりして、教育方針や特色をしっかりと把握し、子どもがその中でどのように育って欲しいのか明確にしておきましょう。
願書に書いた内容を頭に入れることも大切
面接では提出した願書をもとに質問をされます。
例えば、「子どもの好きな遊びは?」という欄に「絵本の読み聞かせ」など記載をされた場合は、「どんな絵本をよく読む?」「どの絵本が好き?」というような質問を受けます。
また、願書にかいた内容を面接で再度確認される場合もあります。
そういった時に願書と面接での受け答えに相違があると、悪印象を与えてしまうことも。
幼稚園の願書は事前にコピーをしておき、書いた内容はおさらいしておきましょう。
親子で面接の練習をしておこう
特にお受験として幼稚園の面接を受ける際は、いろいろな質問を想定して面接の練習をしておくといいでしょう。
家族で面接の練習をすることにより団結力が生まれますし、面接に少しでも慣れておくことで子どもにも自信がつき、いつもどおりの力を発揮しやすくなります。
また、失敗しても怒ってはいけません。子どもは怒られるとやる気がすぐに削がれてしまいますよね。子どもが面接嫌いにならないためにも、出来たところは褒めてあげて、やる気を引きだしてあげましょう。
子供を園の雰囲気や当日着る服に慣れさせておこう
希望をする幼稚園の雰囲気を知ることも大切です。
プレ保育などに参加してみると、普段の園の様子が分かるだけでなく、子ども自身が園に慣れることで、リラックスして面接にのぞみやすくなります。
その他にも、プレ保育に参加することで、入園を優先してもらえることもあるので、プレ保育などを行っている場合には、参加するようにしましょう。
プレ保育がない場合でも、見学会などを通じて何度か幼稚園に訪れ、雰囲気に慣れさせておくのもいいですよ。
また、着慣れない服装だと動きにくく、嫌がる子どももいます。
汚してしまわないかと心配もあるかと思いますが、服や靴など身に着けるものにおいても事前に数回着せて慣れさせておくと安心です。
親と離れる練習をしておこう
幼稚園によっては面接だけでなく、パパやママから離れて子どもたちだけで遊ばせて様子を見る「行動観察」を行う場合があります。
これは、子どもがパパやママがいなくても大丈夫かといった「母子分離ができるか」をチェックされます。
そのため、親と離れる練習をしておく必要もあります。
面接当日の服装は?適した服とコーディネート例


面接時の服装は悩まれる方も多いのではないでしょうか?特に決まりがないからこそ、困ってしまいますよね。
ここでは、「一般的な幼稚園の面接」と「お受験の面接」に分けて、適した服装をご紹介させていただだきます。おすすめのコーディネート例についても参考にしてみてください。
一般的な幼稚園はきれいめの普段着が基本
園によっては「普通の服でお越しください」と事前に指定される場合もありますが、良識として、清潔感のあるきれいめスタイルを選ぶことが無難です。
Tシャツやジーンズ、スニーカーなどカジュアル過ぎる服装は、その場にそぐわないことがあります。園によっても様々ですが、ラフ過ぎる服装は避けた方がいいでしょう。
一般的な幼稚園のコーディネート例
とはいえ、かっちりとしたスーツまではいかず、品のある服装選びは難しいですよね。
具体的なコーディネート例としては以下の通りです。
【パパ】
・ビジネススーツ
・チノパンなど比較的きちんとしたパンツ+ポロシャツやYシャツ(+ジャケット)
【ママ】
・きれいめワンピース
・きれいめスカート+シャツや上品なカットソー(+カーディガンとのアンサンブルやジャケット)
【子ども】
男の子:きれいめのパンツ+襟付きシャツ
女の子:きれいめのワンピース
きれいめで普段着としても使えるということで、ユニクロなどのファストファッションで購入される方が私の周りにも多かったです。
お受験の場合はフォーマルで
お受験の場合は、親はスーツ、子どもはきちんとしたお出かけ着という方が大半を占めます。
アクセサリーもシンプルな真珠のネックレスやイヤリングを選ぶようにします。
靴、靴下、かばん、スリッパなどの小物も気を抜かないようにしましょう。
お受験のコーディネート例
【パパ】
・無地濃紺スーツ+白のYシャツ+ネクタイ+黒のハイソックス+黒の革靴
【ママ】
・フォーマルスーツ+ストッキング+黒のローヒールパンプス
・上品なワンピース+濃紺のジャケット+ストッキング+黒のローヒールパンプス
【子ども】
男の子:濃紺のジャケット+半ズボン+白のポロシャツ+白か黒のハイソックス+黒の革靴(もしくは綺麗なスニーカー)
紺のベストやネクタイを合わせてもOK!
女の子:フォーマルワンピース+紺のカーディガン+白か黒のソックス+ローファーやバレーシューズ
よくある幼稚園の面接に関わる疑問


初めての面接だと分からないこともたくさんですよね。そこで、よくある疑問について解決していきたいと思います。
下の子を連れて行くのはNG?
下にお子さまがいらっしゃる方は、大きな問題ですよね。
下の子を面接に連れて行っていいかは、園によっても様々です。
もし、面接に連れていけないとなると祖父母に見てもらえるか、どこかに預かってくれる所がないかなど、探さなくてはいけません。
下の子を連れて来ないように案内する幼稚園、控え室で預かってくれる幼稚園、下の子も一緒に面接会場に入れる幼稚園など、事前に確認しておきましょう。
万が一落ちたらどうすればいい?
もしも幼稚園の面接に落ちてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。
不合格通知が届くと、誰もが落ち込んでしまいますよね。
「何がダメだったのだろうか?」「他に通わせる幼稚園があるのだろうか?」考えることはたくさんです。
でも、落ちたからといって今までの子育てが間違っていたなんてことはありません。もちろん、子どもが否定されているわけでもありません。当日はうまくいかないことも、たくさんあります。
落ちたということは、「その幼稚園が子どもには合っていなかった」「実際、他の幼稚園の方が子どもには向いていた」「これも経験の1つ」とプラスに考え引きずらないことが大切です。
そして、次に向かって切り替えていきましょう。
次へのステップとしては、
・同じ幼稚園のキャンセル待ちをする
・2次募集をしている幼稚園を探す
・公立の幼稚園やこども園も視野に入れて探す
・年度途中での入園や、3年保育に落ちたのであれば2年保育を待つ
など、いろいろな方法があります。
無理のない範囲で、子どもに合った幼稚園を探してみましょう。
当日の持ち物は?必需品や持参したいもの
面接の当日に必要な持ち物については、願書を受け取ったときに同封されていることがほとんどです。幼稚園から指示されているものは、忘れないように事前に鞄に入れるなどしてしっかり準備しておきましょう。
具体的な持ち物としては以下のとおりです。
【面接での必需品】
・受験票
・両親のスリッパ
・子どもの上履き
・履いてきたものを入れる袋
・ハンカチ、ティッシュ
・筆記用具
・書類を入れるファイルやA4サイズが入るバッグ
【持参すると便利なもの】
・絵本などの待ち時間対策グッズ
・替えのストッキング
・雨具
・ウェットティッシュ
まとめ


幼稚園の面接では事前準備をしたとはいえ、思いもよらない質問をされないか、うまく対応出来るかなど、どうしても不安に感じますよね。ですが、普段からコツコツ積み重ねてきた子どもとの信頼関係や、コミュニケーションなどはきっと活かされます。
また、幼稚園の面接では、緊張して普段通りに答えられないお子様も多くいらっしゃいます。多くの子どもを見てきた面接官もそのことは良く分かっているので、ちょっとくらい質問に答えられなくても大丈夫。自分と子どもを信じて、落ち着いて面接にのぞみましょう。
持ち物や交通手段などについても、前もって準備をしておくと面接当日に慌てず、気持ちにも余裕がもてて落ち着きますよ。