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2024年05月31日 11:40 更新

妊娠・出産・育児で受けれるお金、ママが会社員なら2年で300万円!? 申請すればもらえるお金<第一子誕生編>

赤ちゃんを授かり、幸せいっぱい嬉しい反面、妊婦検診や出産でかかるお金のことを不安に思う方も多いのではないでしょうか?

今回は『いっきにわかる! 給付金・補助金・助成金 申請すればもらえるお金』(宝島社)より、「妊娠・出産の際に知っておきたい制度」の情報をお伝えします。

「妊娠」「出産」「0歳児子育て」費用は給付金や手当で年150万円補塡される

例:B さん・会社員(32歳)年収400万円、妻・会社員(30歳)年収300万円。東京都在住。第1子が誕生し、会社員の妻は育児休業へ。1歳になったら、保育園に預けて職場復帰する予定。(※画像はイメージです)

会社員が出産すると2年で300万円を受け取れる

子どもが生まれることになると、夫婦2人世帯とは、お金のかかり方が大きく変わります。子育てのための時間を確保しなければいけませんし、当然、養育していくためのお金も必要です。特に妊娠・出産時にはお金の面で大きな負担がかかります。

そういった負担を軽減しようと、多くの補助制度が設けられています。基本的に、どれも自分から申請する必要がありますので、取りこぼさないよう気を付けましょう。

まず妊娠が判明したら、住民票のある市区町村役場に妊娠届を出します。その時、母子手帳と一緒に、「妊婦健康診査の受診票」を14枚渡されますので、健診のたびに病院に持参しましょう。大体、10万円前後は費用が助成されます。

妊娠・出産費用は、病気でないということで、現状、健康保険対象外で10割負担となっています。そのため、出産費用が50万円前後かかります。その補助として、「出産育児一時金」50万円が出産する人全員に給付されます。出産前に、病院と書面を取り交わしておけば、出産費用が出産育児一時金で支払われます(直接支払制度)。50万円前後を立て替えるのは大きな負担なので、この手続きを必ずしておきましょう。

出産育児一時金は、専業主婦でも、自営業でも受給できますが、産前・産後、育児休業中の給付金は会社員しか受給できません。産前産後休暇に受け取れる給付金は、「出産手当金」です。健康保険から支給され、給料の2/3が支給されます。その後の育児休業中は、雇用保険から「育児休業給付金」が、原則子どもが1歳になるまで支給されます。

児童手当や子育て応援給付金なども合計すると、2年で310万円受け取れます。

Bさん一家がもらえるお金一覧

『いっきにわかる! 給付金・補助金・助成金 申請すればもらえるお金』(宝島社)より

Q. 生まれたばかりの子どもも減税されるの?

A. 24年は6月からの「定額減税」は扶養家族も1人4万円がもらえます

Q. 妊娠かと思って、産婦人科に行ったら、1万円くらいかかってしまいました

A. 妊娠判明後、妊娠届を提出する時に、「妊婦健診費助成」の受診票を受け取れ、かなりの金額が補塡されます

Q. 出産するのに、50万~60万円かかると聞きましたが、そんな費用を準備できません

A. 事前に手続きをすれば、「出産育児一時金」で出産費用が支払われます。立て替えの必要もありません

Q. ベビー服やおむつ代が意外と高くてびっくりしました

A. 自治体の「子育て応援交付金」のカタログなどで5万円まで、おむつやベビー服が無料でもらえますよ

Q. 出産して、会社を休業しますが、その間の生活費が不安です

A. 産前産後休暇には「出産手当金」、育児休業中は「育児休業給付金」の給付があるので、それで賄いましょう

10万円分のクーポンがもらえる「出産・子育て応援交付金」

妊娠時と出産時に5万円相当の応援ギフトをプレゼント
核家族化が進んでおり、妊婦さんとその家族は情報が少なく、孤立感や不安感が増していることが課題となっています。安心して、赤ちゃんを産み、子育てができる環境を整備しようと、国が各自治体に導入したのが「出産・子育て応援交付金」。

テーマは、「妊娠時から出産・子育てまで一貫した伴走型相談支援と経済的支援」で、子育て相談と育児関連用品の購入費助成がセットとなっています。

面談は、妊娠届出時、妊娠8カ月、出生届出時の主に3回。子育てガイドを見ながら、質問に答えたり、育児学級・子育て交流会への参加などをアドバイスします。

また、妊娠届出時と出生届出時に、5万円相当ずつの「応援ギフト」を提供。その内容は自治体に託されていますが、東京都では、専用のカタログサイトにアクセスできるIDカードがプレゼントされ、抱っこひものような育児グッズからベビー服、おむつまで、好きな商品を選ぶことができます。

自治体によっては、店で使える商品券、クーポン券、産後ケア・一時預かり・家事支援サービスの利用料助成に使えるケースも。

出産・子育て応援交付金とは?

『いっきにわかる! 給付金・補助金・助成金 申請すればもらえるお金』(宝島社)より

出産応援事業(東京都の場合)でのギフト商品の受け取り方法

『いっきにわかる! 給付金・補助金・助成金 申請すればもらえるお金』(宝島社)より

もらえるお金の概要

支援要件は?
住所のある自治体に妊娠届を出した妊婦とその家族が対象。妊娠中から「子育て世帯包括支援センター」による継続的な支援を受けられ、「出産応援ギフト」、と「子育て応援ギフト」が、それぞれ5万円相当(合計10万円相当)支給される。名称は自治体により異なる。

給付額は?
ギフトの形で合計10万円相当(内容は自治体により異なる)

手続き方法は?
自治体により異なり、東京都のように、IDを支給されて、専用WEBページにアクセスする所もあれば、名古屋市のように申請書に必要事項を記入して返送すると、現金が振り込まれる所もある。

もらえるお金と取りこぼさないPOINT

✅ 妊娠が判明し、妊娠届を提出して、母子手帳を受け取る時に、出産・子育て応援給付金についても必ず申請をする。
✅ 相談支援もセットになっているので、面談や訪問は積極的に利用するようにしよう。

『いっきにわかる! 給付金・補助金・助成金 申請すればもらえるお金』(宝島社)より一部抜粋・再編集

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『いっきにわかる! 給付金・補助金・助成金 申請すればもらえるお金』(宝島社)より

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