こっそり保管していたアダルトDVDや動画を息子に見られてしまった父親の後悔「子どもが見ていいものじゃないんだ」
年齢に個人差はあれど、いずれ訪れる子どもの「性の目覚め」。今回は、隠し持っていた成人向け動画を小4息子に見つかってしまい、対処法に困っているという父親からの投稿をご紹介します。
<投稿主:35歳男性 / 子:10歳男子>
うっかり自室の鍵を掛け忘れ……
小学校4年生の息子が、性的なことに強い興味を持つようになってきました。
最近の話です。
事の発端は私が悪いのかもしれません。
自宅には私の個室があり、成人向けのDVDや雑誌も収蔵しています。PCにも画像や動画がたくさん入っており、家族に見られないように部屋にはいつも必ず鍵をかけています。
しかし先日、離れて暮らす親から「具合が悪い」と緊急で電話がかかってきて、急いで実家に帰ったことがありました。
幸いにも親の体調は大事には至らず、家に帰って自室に入ろうとしたとき、鍵をかけていないことに気付きました。ドアを開けて中に入ると、いつも私がDVDなどを隠しているケースのフタが少しズレており、中身の配置も変わっていました。
PCもロックせず電源も落とさず放置したまま家を出たのでそのままだったのですが、動画の入っているフォルダが開かれていました。
「パパの部屋に入った」
その瞬間、妻か息子に見られたのかもしれないと青ざめました。
その日から息子が何か言いたげでソワソワしている様子があり、聞いてみると、あの日、私の部屋に入り成人向けの動画を見てしまったと告白して「本当にごめんなさい」と泣き出してしまいました。
私自身も小学校高学年くらいから性的なことに興味が出て、深夜番組を録画したり、ちょっとエッチなシーンのあるマンガをひっそり見ていたので、息子の気持ちは分かる気がしました。
そのときは怒らないようにし、泣いている息子を、「ここはお父さんの部屋だからもう入っちゃダメだよ」と諭して終わったのですが……。
妻の留守中、息子が部屋にやってきた
それから部屋の鍵はどんなに急いでいる時でも必ず掛けるように徹底しています。
しかし予想外のことが起きました。
妻が買い物や用事で家を出たときに、息子が私のところに来て「エッチなやつ見たい」とお願いしてきたのです。
「わかっていると思うけれど、あれは子どもが見ていいものじゃないんだ。大人になってからな」と話したら、息子も「分かった」と言っていたのですが、今度は息子の部屋で成人向けのDVDや雑誌の切り抜きを見つけてしまいました。
小学生がこういったものを購入することは難しいはず。入手方法を問いただすと、「友達に借りた」「もらった」などと言うのです。
自分の子どもの頃のことを振り返ると、この件に関して妻も知るところになったら息子の尊厳を傷つけることになると思い、妻には一切話しておらず、私だけが知っている状態です。
性に興味を持つこと自体は悪いことではないですが、いざ親になってみると、まだあどけない小学生の息子が過激な動画などを見ていれば心配にもなります。友人との間で貸し借りをしているとなるとトラブルに繋がりそうで、怖くもあります。
(※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)
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上記の体験談に関連して、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生の解説をお届けします。
(日本文芸社刊『12歳までに知っておきたい 男の子のための おうちでできる性教育』より一部抜粋・再編集)
子どもがエッチな本や動画を隠していたのを見つけてしまった
性的なことに興味をもつことは、悪いことではなく、順調な成長のあかしです。
グラビアの写真集や雑誌などは、子どもでも購入ができますが、いわゆる成人向けの雑誌などは、齢制限があるので子どもが購入することはできません。動画は簡単に検索ができ、見ることができてしまいます。
親としては隠してあったことにびっくりし、つい怒ってしまったりするかもしれません。この場合は、関係のない文脈で、
性暴力的な表現は、あれってウソなんだよね
などと聞こえるようにつぶやくなどというのはいかがでしょうか。
エッチな本や動画などは、フィクションであり、リアルではないことを知ってもらうことが大切です。
もし、子ども本人が知らないうちにアダルトコンテンツに課金をしていたりしたら、高額請求される可能性もあるので、話を聞き、注意するようにしましょう。
親としても、隠れて見ているかもしれないと心構えをしておくこともよいかもしれません。それを見つけたときに、どうするかを日頃考えておきましょう。