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2024年08月28日 11:33 更新

【通園バスの置き去り対策】不安がある保護者は約8割!約6割が対策をしていない園には「絶対に通わせたくない」

アイティーエスジャパンはこのほど、通園バスを利用して幼稚園に登園させている保護者と、通園バスを使っている幼稚園の経営者を対象に「通園バスの安全管理」に関する調査を行いました。

「通園バスの安全管理」、保護者はなにを求めている?

「幼稚園の通園バスに、もし我が子が置き去りにされたら」……そう心配するママ・パパも多いはずです。

実際に幼稚園側が行っている対策は十分に感じているか、どのような点が不安に感じているのでしょうか。また幼稚園側はどのような対策をしていて、どのような課題を感じているのでしょう。

そこで実施された今回の調査。どんな実態が明らかとなったでしょうか。

通園バスの置き去りに不安を感じる保護者は約8割!主な不安材料とは?

はじめに、通園バスを利用して幼稚園に登園させている保護者に聞きました。

通園バスの置き去りに不安を感じる保護者は約8割!主な不安材料とは?

「通園バスの置き去りについて不安はありますか?」と質問したところ、「とてもある(36.1%)」「ややある(41.2%)」「あまりない(17.9%)」「全くない(4.8%)」となりました。

「とてもある」と「ややある」を合わせると約8割が不安があると回答し、通園バスの安全性に対する保護者の懸念が非常に高いことを示しています。

続いて、「どのような点が不安ですか?(上位3つまで選択)」と聞いたところ、「バス内の子どもの確認が徹底されているか(67.3%)」と回答した人が最も多く、次いで「乗車・降車の際のチェック体制(44.7%)」「バスの運転手や補助員の注意力や意識(40.7%)」となりました。

保護者は子どもへの確認方法やチェック方法、乗降車時のチェック体制、運転手・補助員の注意力に対して強い不安を抱いていることが明らかになりました。

約6割が「乗車・降車チェックリストの実施」で安心して利用できる

約6割が「乗車・降車チェックリストの実施」で安心して利用できる

「通園バスの置き去り対策について、園側の対策は十分と思いますか?」と尋ねたところ、「とても十分だと思う(27.4%)」「やや十分だと思う(55.7%)」「あまり十分でないと思う(14.4%)」「全く十分でないと思う(2.5%)」となりました。

「とても十分だと思う」と「やや十分だと思う」を合わせると、8割以上の保護者が園側の対策に一定の信頼を寄せています。ただし、さらなる改善を求める声も一定数存在することから、改善を求める声も無視できない状況です。

「通園バスの置き去り対策として、どのような対策を求めますか?(上位3つまで選択)」との質問では、「運転手および補助員による乗車・降車チェックリストの実施(55.9%)」との回答が最多に。次いで「バス内の防犯カメラ(35.5%)」「保護者にリアルタイムで乗車状況を通知するアプリの導入(32.8%)」と回答しています。

保護者は特にチェックリストの導入による確認体制の強化や、バス内を確認できる防犯カメラ、園児の乗車状況をリアルタイムで通知してくれるアプリなど技術的なサポートを通じた安心感の向上を求めていることが示されました。

通園バスの置き去り対策は不十分と感じる幼稚園経営者は一定数いる!?

ここからは通園バスを使っている幼稚園の経営者に尋ねています。

通園バスの置き去り対策は不十分と感じる幼稚園経営者は一定数いる!?

「園児の通園バスの置き去りについて、何か対策は取っていますか?(複数回答可)」と質問したところ、「保育園に着いたらブザーが鳴りそれを止める(46.0%)」との回答が最も多く、次いで「乗車・降車チェックリストの実施(39.3%)」「通園バスの付き添う大人の人数を増やす(34.4%)」と続きました。

次の「対策は十分にできていると感じますか?」では、「とても十分だと思う(23.8%)」「やや十分だと思う(49.3%)」「あまり十分でないと思う(24.0%)」「全く十分でないと思う(2.9%)」となりました。

「とても十分だと思う」と「やや十分だと思う」を合わせると約7割の経営者が園側の導入している対策に対して、十分と感じています。ただ、さらなる改善を求める声も確かに一定数存在することから、対策の改善や強化が必要であることが示されました。

置き去り対策への課題は「人手不足」「費用」「教育と研修」

置き去り対策への課題は「人手不足」「費用」「教育と研修」

「通園バスの置き去り対策について、どのような課題を感じていますか?(複数回答可)」との質問では、「人手不足(38.7%)」と回答した人が最も多く、次いで「費用が高い(35.4%)」「運転手や補助員の教育と研修の継続的な実施(30.8%)」となりました。

この回答から対策の実施における人材や資金の確保に課題を感じている園が多いことが明らかになりました。十分な対策を講じるためには、この問題を解決する必要があるようです。

「安全対策について、どの程度の月額費用をかけることができますか?」では、「〜5,000円以下(12.0%)」「5,001円〜10,000円以下(29.3%)」「10,001円〜30,000円以下(35.2%)」「30,001円〜50,000円以下(15.5%)」「50,001円以上(8.0%)」となりました。

多くの経営者が安全対策に一定の費用を割く意向を示している一方で、限られた予算内での対応が求められている現状もうかがえます。

置き去り対策をしていない園への保護者の印象は?

ここからは通園バスを利用して幼稚園に登園させている保護者に聞いています。

置き去り対策をしていない園への保護者の印象は?

「置き去り対策をしていない園に対してどのように感じますか?(複数選択可)」と質問したところ、「絶対に通わせたくない(56.9%)」との回答が最も多く、次いで「安全意識が低い(54.0%)」「子どもの安全を軽視している(44.7%)」となりました。

保護者は置き去り対策の不備を非常に深刻に捉えており、園の安全対策が不十分であることは、信頼を損なう要因となっていることが明らかになりました。

調査概要

「通園バスの安全管理」に関する調査
【調査期間】2024年8月8日(木)〜8月13日(火)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMA( https://www.prizma-link.com/press )によるインターネット調査
【調査人数】1,024人……(1)515人/(2)509人
【調査対象】調査回答時に調査回答時に
(1)通園バスを利用して幼稚園に登園させている保護者
(2)通園バスを使っている幼稚園の経営者と回答したモニター
【調査元】アイティーエスジャパン
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ


アイティーエスジャパン
https://its-japan.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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