うるしやま家のママは、毎日“13人の子供たち”全員と会話してるってホント⁉️ うるしやま家の家訓#1
忙しい毎日。子供に話しかけられても、「ごめん! あとででいい?」となりがちですよね。
フジテレビの密着ドキュメントが大反響を呼び、YouTubeチャンネル「漆ちゃんfamily」も、登録者数も44万人と人々の注目を集めるうるしやま家。
笑顔と笑い声があふれる6男7女15人の大家族の中心にいるのお母さん・漆山佳月さんが語る「うるしやま家の家訓」とは、どのようなものなのでしょうか?
今回は著書『15人大家族 うるしやま家のママ流 笑顔がたえない36の家訓』(KADOKAWA)より、2つの家訓
・毎日必ず13人全員と会話する
・社会人になったら家を出て自活する
をお届けします。
家訓 毎日必ず13人全員と会話する
「子どもが13人もいると、ひとりひとりに目が届かなくてたいへんでしょう」と言われることがあります。
1日の中で子どもたちと顔を合わせない日はないし、毎日、何かしらで子どもたち全員とコミュニケーションを取ってます。LINEしたりしゃべったりは、必ずするようにしています。これがわが家の日常です。
ウチはグループLINEがいっぱいあって、家族全員、高校生グループ、上の女子グループ、下の女子グループとか、常にメッセージが飛び交ってます。
長男の葵と長女の海音は家を出ていますが、LINEは毎日しています。何かあると、深夜でも電話がかかってくることがあるくらい!
朝早く家を出て学校に行く子や、習いごとで夜遅く帰ってくる子もいますが、必ず全員と顔を合わせますし、タイミングを見て声をかけたり、LINEでメッセージを送ったり。それぞれに部屋はありますが、リビングにはいつもみんなが集まります。
めったにないですが、いつもと様子が違ったり、疲れてそうな時は、そっとしておきます。性格によっては、「どうしたの?」「何かあった?」と聞いた方がいい子もいるけれど、だいたいは時間をおいて子どもの方から言ってくるので、その子が話してくれた時に聞こうって思ってます。
ちょっと不思議に思われるかもしれないけど、わたしがお風呂に入ってると平気で子どもたちが入ってきますし、「ママ、お風呂一緒に入ろう」と子どもたちにはよく言われます。
独立している長女も、帰ってきては必ず言います。もちろん、お風呂は子どもたち同士でも入ってます。長男の葵なんて、家に帰ってきた時にお風呂に入ってたら、中学生の妹が普通に入ってきて、「マジ、びっくりしたんだけど」って。
自分たちはまったく意識していませんが、よく周りには「家族やきょうだい間の距離感が近いね」と言われます。子どもとは、恋愛の話もよくします。わたしから聞かなくても、子どもたちが全部言ってくる!
大きい子たちは彼氏や彼女を家に連れてくるし、わたしたちも会ってるし。なんか、そういうのが昔から自然になっています。
「どう思う?」って意見を求められたら、思っていることをはっきり言います。
子どものことをすべて知ろうと思ってもムリですし、すべて知りたいとも思わない。
それは、子どもが何人いても同じです。
必要なことなら言ってくれるし、言わないってことは自分で解決できるってことだと思ってます。
親としてできることは、
「いつもみんなのことを見ているし、何かあったら必ず聞くよ」
っていう気持ちでいることです。そういつも伝えています。
でも、何でも話してくれるってことは、わたしがあんまり「親」って感じじゃないのかもしれません。
それもウチらしくていいのかなぁ〜。
家訓 社会人になったら家を出て自活する
子どもが巣立っていくのは寂しいです。
でも、家を出たいというなら、
「どうぞ」
という気持ちでいます。
というのも、わたしは18歳で鹿児島の実家から東京に出てきて、美容室で働きながら通信で美容師の勉強をしたからです。
休みも時間もお金もなく、たいへんでしたけど、それでもなんとかやってこられたので、子どもたちにも、「親元を離れて自分の力で生活をしなさい」という気持ちが強いです。
長男の葵は、高校を出て美容学校に行って美容師になったのですが、美容学校へは家から通っていたので、
「昼間の学校へ通えるって幸せだよ。親が美容師で、練習したり見て学んだりする環境もある。これを当たり前だと思わないようにね」
と、よく話していました。
なので、美容師の資格を取って働くことになった時には、家を出て自活するように勧めました。
それは、男の子だからというわけではなく、女の子だって自活できた方がいい。
次女の柚杏は看護師さん、助産師さんを目指して勉強中なので、
「資格が取れたら、沖縄とかに就職したら?」
って言ったこともあります。
「えーっ!? なんで?」と言うので、
「すぐに帰ってこられないから」
なんて。
正直な気持ちを言うと……、子どもたちには近くにいてほしいし、わたしにできるサポートはしてあげたい。自分が親にしてもらえなかった分、子どもにはしてあげたいと思うんです。
でも、それは言わないって決めてます。
家を出て、お金のこととか生活のことを全部自分でまかなうのは、絶対に必要な経験だと思うから。
お金が足りなくなっても、家が片づけられなくても、親が気にすることじゃない。
自分の生活なんだから、自分でやればいいんです。
それができるくらいの力は、家にいる間に身についているはず。
親が「バイトしなさい」と言ったわけでもないのに、みんな自分でバイト先を探してやっているし、お金の管理もそれぞれでしています。
そうでないと、銀行や郵便局への預け入れや引き出しの仕方を覚える機会がないですから。
子どもたちと一緒にいるのは、とても幸せです。
でも、子どもたちにはこれから先の将来、親がいなくても生きていけるようになってほしい。
そのために、子どもたちの背中を押してあげたいと思っています。
続きは書籍でお楽しみください。