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2024年09月19日 06:22 更新

弟妹が、兄姉を「名前呼び捨て」はあり?なし?大家族ママの見解は…うるしやま家の家訓#2

きょうだいがいるご家庭では、子供同士でどんなふうに呼び合ってますか?

フジテレビの密着ドキュメントが大反響を呼び、YouTubeチャンネル「漆ちゃんfamily」も、登録者数も44万人と人々の注目を集めるうるしやま家。
笑顔と笑い声があふれる6男7女15人の大家族の中心にいるのお母さん・漆山佳月さんが語る「うるしやま家の家訓」とは、どのようなものなのでしょうか? 

今回は著書『15人大家族 うるしやま家のママ流 笑顔がたえない36の家訓』(KADOKAWA)より、2つの家訓
・お兄ちゃんお姉ちゃんを呼び捨てにしない
・手もかかるけれど手はいっぱいある

をお届けします。

家訓 毎日必ず13人全員と会話する

夫もわたしも危険なこと以外は、子どもたちに「こうしなさい」とか「あれしちゃダメ」とはあまり言わないのですが、1つだけ、子どもたちの前で“しないこと”があります。

それは、上の子たちを呼び捨てにしないこと

本人には、たとえば「葵(あおい)」「海音(かのん)」と名前で呼びますが、弟や妹たちに上の子の話をする時は、
「葵くんがさ……」「海音ちゃんがね……」
と、必ず「くん」や「ちゃん」をつけています。
年子で、いつも一緒にいるような子たちも、上の子には「凛(りん)くん」と「くん」をつけて言っていますね。

もし、末っ子の春音(はるん)が「叶(りた)が……」と言ったら、
「お兄ちゃんだから、りっくんでしょ」
と訂正しています。
怒って言うんじゃなくて、「違うよ」と教えてあげる感じなので、子どもたちも自然とそう言うようになりました。

決して、年上の子がえらいとか、下の子がえらくないということではありません。
いずれ社会に出た時に、年齢が1つでも年上の人をうやまう気持ちを持つことが大事だと思うからです。
スポーツや習いごとを始めたり、中学校で部活に入ったりすると、先輩・後輩という関係性ができるので、大切なことだと思っています。

礼儀や言葉遣いを、ひとつひとつ全員に教えることはできないから、目に見える形で伝えることができたらという感じです。
見て、聞いて、感じて身につけたことは、大人になっても生かしていけるんじゃないかなと思っています。
「呼び捨てにしちゃダメ」と注意するよりも、親が率先して「くん」「ちゃん」づけで呼んでいれば、それを見て同じようにしてくれるような気がしています。
そうは言っても、わたしたち夫婦が話し合ってそう決めたわけじゃなくて。
なんとなく、気づいたらそうしていました。
でも、それがずっと続いているということは、わたしも夫も同じ考えだったってことですね。

「これが家族の決まり」みたいなことは何もないけれど、わたしたち親が大事だと思ってやっていることが、生活する中で自然と子どもたちに引き継がれていったらうれしい
社会に出れば、いろんな人がいます。
いい人もいるし、そうでない人もいる。
楽しいこともあるし、つらいこともある。
もちろん、自分が失礼なことをしてしまう場合もあるでしょう。
世間知らずで失敗しないように、最低限の礼儀や人への気遣いは、家にいる間にできるようになってくれたらと思っています。

家訓 手もかかるけれど手はいっぱいある

子どもが13人もいれば、家事も育児もやることはたくさんあります。仕事もしているので、時間はいつも足りない……。
「手がかかってたいへんでしょう」
と言われますが、その分、助けてくれる「手」もたくさんあります。

わたしから子どもたちに「あれやって、これやって」とはあまり言わないんですけど、なんとなく“やる雰囲気”になっているような気がします。
「家の手伝い」という改まった感じじゃないですけど。
わたしが部屋の片づけを始めると、誰かがキッチンの洗い物を始めたり、習いごとの送迎が間に合わない時には、「行ってくるよ」と上の子が声をかけてくれたり。
特に手伝ってくれる子とそうでない子がいるわけじゃなくて、ベースとしてはみんな手伝ってくれて、その上でさらにやってくれる子もいる感じです。

うれしいのは、わたしがお風呂に入っている間に部屋を掃除してくれたりして、お風呂から上がったら部屋がキレイになっていて。
見てないところでもやってくれる気持ちがすごくうれしくて
モデルルームみたいにすごくきれいになったりします。
大喜びして感激しているわたしを見て、子どもたちも喜んでいました。喜ばせたいという思いでやってくれる。その気持ちが本当にうれしいです。
先日の小・中・高校生9人の三者面談でも、「何でも率先してやってくれて、掃除も手際がいい」と褒めていただきました。

わたしは、ある程度はきちんと片づけて部屋をきれいにしてから子どもたちを送り出したいと思っているし、仕事に行きたいと思っていて。
帰ってきたらすぐにご飯の支度があるから、疲れて帰ってきた時に散らかってると、疲れが何倍にもなる気がするんです。
それは子どもたちもなんとなくわかってるのかな。散らかったままでご飯を食べるとか、片づけないで寝るとかは、しない気がします。

だからといって、散らかしちゃダメとは思っていません。遊んで散らかすのはぜんぜんいい。でも、終わったら元に戻すまでが遊びだから。
小さい子が散らかしたままにしていると、上の子が
「ちゃんと片づけなさい」
「片づけられないんだったら遊ばないで」
と注意してます。
わたしたちが言っていたことを弟妹たちにもやってみせたり、言ってみせたり、やってくれたり……手もあるけど口もたくさんあります

片づけたり掃除したりするのは、わたしがそうしたいからやっているだけなんですけど、結果的に、子どもたちがそれを見て同じようにやっているのはうれしいです。
子どもたちが言われてイヤなことはわたしも言いたくないし、言う前に自分自身がやる。片づいた環境で育てたい。
なので、子どもたち自身も、片づけよう、キレイになったところで生活したい、と思ってくれているなら、これでよかったのかなと思っています。
「背中を見せる」って言ったらかっこよすぎですが、“片づけるのが当たり前”と思うようになったのかなと思います。

続きは書籍でお楽しみください。

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