【住宅のプライバシー対策】十分にプライバシー対策をしている人は1割未満。対策2位は「植栽で目隠し」、1位は?
AlbaLinkが運営する「高く売る不動産」はこのほど、全国の男女505人を対象に「住宅のプライバシー対策に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキングにしました。
プライバシーが保たれる家だと、リラックスして過ごせます。しかし住まいによっては、「プライバシー対策が十分でない」と感じられることもあるでしょう。
そこで行われた今回の調査。「住宅のプライバシー対策」の実態を探っています。
住宅のプライバシー対策を十分している人はわずか7.7%に
全国の男女505人に「住宅のプライバシー対策を十分していますか」と聞いたところ、「十分している」と答えた人は7.7%で、1割に達しませんでした。
一方で「まあしている」という人は半数以上で、「十分とは言えないが、やってはいる」と考えている人が多いとわかります。
住宅のプライバシーで気になること1位は「外から室内が見える」
住宅のプライバシーで気になることの1位は「外から室内が見える(197人)」、次ぐ2位は「音が外に漏れる(172人)」でした。以下、3位「外からベランダ・洗濯物が見える(89人)」、4位「隣家と近い(17人)」、5位「通行量が多い通りに面している(15人)」の結果でした。
アンケート結果から、視線と音を比べると、視線を気にする人のほうがより多いとわかります。
<1位 外から室内が見える>
・「駐車場から自室が丸見えになっている」(20代 男性)
・「カーテンを開けると、公園からリビングが見えたり、学校の体育館から部屋の中が見えたりする」(30代 女性)
・「オープン外構なので、窓を開けると外から家の中がすぐに見えてしまいます」(50代 男性)
外から見られていると思うと、自宅にいても落ち着きません。外から室内が見えてしまう理由としては、「塀やフェンスがない」「向かいに背の高いマンションや建物がある」「隣家と向かい合っていて、窓が近い」などが挙げられています。
「高低差のある建物から、お互いの影が見える気がする」「お風呂やトイレに窓があるので、シルエットが見えていないか気になる」など、影が見えることを気にしている人も。はっきりと室内が見える状況ではなくても、今どこで何をしているかを知られることが気になる人は多いようです。
ただ「気を付けないと見える」「カーテンを開けると見える」「夜に照明をつけると見えやすい」という声も多かったため、一日中外から見えっぱなしである家は少ないと考えられます。
なお、「自分の家から他の家の室内が見えてしまって気まずい」と感じている人も複数いました。
<2位 音が外に漏れる>
・「隣の部屋から話し声が聞こえる。つまり自分の声も隣に聞こえるはずなので、気になってしまう」(30代 女性)
・「リビングの窓から道路までが近いので、音漏れがある。少し大きな声で会話すると丸聞こえになってしまう」(40代 女性)
・「トイレやキッチンの音が、隣家や道路に聞こえてしまう」(50代 男性)
話し声だけではなく、テレビ・音楽やトイレなどの生活音を気にしている人もいます。隣や外の声がよく聞こえるため、自分の声もよく聞こえていそうと心配している人が多くなりました。
「リビングが道路に近い」といったコメントも見られたため、よく話したり音を出したりする場所が道路や外に近いと、気を遣う場面が増えると考えられます。
<3位 外からベランダ・洗濯物が見える>
・「アパートに住んでいます。ベランダが隣の家と向かい合っているため、洗濯しづらいです」(20代 女性)
・「向かいの家や、斜め向かいにあるマンション」(自分の住む階よりも高層)から、ベランダが丸見え」(40代 男性)
・「集合住宅の1階なので、道路からバルコニーや洗濯物が見える」(60代以上 女性)
ベランダは屋外のため、外から見えやすい場所です。とくにマンションやアパートと向かい合っている場合、高層階からベランダを覗き込めるため、心配する人が多いとわかりました。
1階にベランダやサンルームがある場合も、道路や駐車場とベランダが面しているつくりになることがあり、気を遣っている人がいました。
住宅のプライバシー対策1位は「カーテンを閉める」
住宅のプライバシー対策として、どのようなことをしているか聞いたところ、圧倒的1位は「カーテンを閉める(229人)」に。大きく差が開いて2位「植栽で目隠しする(44人)」、3位「窓を閉める(36人)」が続きます。
カーテンや植栽・すだれを使い、目隠し対策をしている人が多いとわかります。視線を気にしていた人が多いだけに、目隠し対策が多数挙げられたのは納得できる結果です。
<1位 カーテンを閉める>
・「なるべく中が見えないように、カーテンは二重。カーテンをすべて開けることはあまりない」(20代 女性)
・「レースカーテンを透けないものにしている」(30代 男性)
・「奥まった家なのでほとんど通行人はいませんが、レースカーテンはすべてミラーカーテンにしています」(50代 女性)
日中はレースカーテンを閉めて目隠ししている人が多いことがとわかります。透けにくいレースカーテンや遮光性の高いカーテンを購入して活用している人も多くいます。
「外からは見えにくいが、光は取り込めるレースカーテン」なども市販されています。またレースカーテンを自分で縫い合わせて二重にするなど、プライバシー保護のため市販のカーテンに自分でひと工夫加えている人もいました。
<2位 植栽で目隠しする>
・「ベランダや庭に植物を植えて、中が見えないようにしている」(20代 女性)
・「家の前が国道なので、生垣をつくって維持している」(50代 女性)
・「窓が出窓なので、鉢植えを並べて見えにくくしています」(60代以上 男性)
植栽で目隠しすると、家の外観を保ちつつ、適度な目隠しができます。植物を植えている場所は、「庭」「窓の前」「ベランダ」「道路や隣家との境目」などでした。
フェンスや生垣のようにするのか、ピンポイントで玄関前などだけ目隠しするのかによって、適している植物は異なります。またプランターや鉢植えなら、ベランダや室内の窓際でも使えます。
<3位 窓を閉める>
・「子どもがうるさいときは窓を閉める」(30代 女性)
・「窓は基本的に締めている。窓を閉めることくらいしか、できることがない」(30代 男性)
・「窓を開けて話すと会話が聞こえてしまいそうなので、大事な話をするときは窓を閉めて話すようにしている」(40代 女性)
音を気にして窓を閉めている人が多くなっています。常に閉めているわけではなく、「大事な話をするとき」「子どもが室内で遊んでいるとき」などだけ窓を閉めている人もいました。これらは費用なしでできる対策法ですね。
【調査概要】
調査対象:全国の男女
調査期間:2024年8月4日〜19日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:505人(女性303人/男202人)
回答者の年代:10代 0.8%/20代 15.0%/30代 31.0%/40代 28.7%/50代 18.4%/60代以上 6.1%
AlbaLink
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(マイナビ子育て編集部)