動画を見すぎる、食器やごはんを投げる……子どもの困った行動に使えるアイデア2選 |ワクワク子育て大全 #4
家事をしている時など、手が離せないときに助かるスマホやタブレットなどで見られる動画。しかし、いざやめさせようとすると、嫌がったりかんしゃくを起こしたりすることも。上手に時間を制限する方法があったら知りたいですよね♪
ママやパパたちが育児に奮闘する様子を専門家と一緒にモニタリングするNHK Eテレの子育て番組『ハロー!ちびっこモンスター』。
番組で紹介された子育ての困りごと&アドバイスをまとめた「笑顔100倍『ハロー! ちびっこモンスター』ワクワク子育て大全」(宝島社)より、番組に登場した現役保育士で育児アドバイザーのてぃ先生からの子育てのアドバイスをお届け。
今回は、生活習慣・しつけの悩みに役立つ“おたすけアイテム”をご紹介します!
つい頼ってしまうけれど習慣化は避けたい! 動画を見せる時間を減らそう
家事をするときなどについ頼ってしまう動画。上手に付き合いつつも、見せる時間を制限したいなら、子どもが納得しやすいルールを取り入れてみましょう。
自分でスイッチを入れて食事の時間も動画を見てしまう2歳の女の子
家事などが忙しいと、お子さんに動画を見せてしまうこともありますよね。それ自体は悪いことではないと思うのですが、動画を見ることが習慣化してしまったり、見すぎてしまったりするのはやめさせたいと悩むことがあると思います。そこでおすすめなのが、動画をチケット制にすることです。
ママ、パパが「見せてもいいな」と思う回数の分だけお子さんにチケットを渡します。そして、お子さんがそのチケットを持ってきたときだけ、動画を見られるようにしてみてください。
そうすることで、やめなさいとママやパパに言われてやめるよりも、「チケットがもうないから見られない」とお子さんの自覚によって納得しやすくなります。チケット1枚でどれくらい見られるのかもルールを決めておけば、お子さんの動画を見る回数や時間を減らすことにつながると思います。
番組でチケットを使ってみたパパは、「◯◯ちゃんだけの特別なチケットだよ!」というように特別感を出す声がけも、とてもお上手でした。
(2024年5月21日放送)
▼POINT!
動画をチケット制にしてママやパパが納得できる範囲で見られるようにしよう
ダメな部分を叱るのをやめて上手なほめ方を学ぼう
いいところもたくさんあるのに注意ばかりしてしまう。ほめているつもりなのに子どもにうまく伝わらない。そんなときは言葉や思いを「可視化」してみましょう。
机をバンバン叩いたり、食器やごはんを投げたり……。活発すぎてママとパパを悩ませる1歳9カ月の女の子
よくない行動を正そうと、つい「これじゃダメよ」「これを気をつけようね」という言い方が多くなってしまいがちですが、まずはダメなことを注意するよりも、こちらが求めるよい姿をほめることを意識してみましょう。
親御さんの意識を変えるのに便利なのが「得点ボード」。お子さんのいいところを見つけてほめたら片方の得点を、ダメなところを見つけて叱ったらもう片方の得点をめくります。ボードを使うことで、自分がどんな声がけをしているのか意識しやすくなり、ポジティブな声がけが増えるようになります。
また、子どももほめてもらえる機会が増えるので、結果的によくない行動が減り、よい行動が増えるといったメリットもあります。
ただ、注意してほしいのは、叱ることは決して悪いことではないということです。もちろんほめるほうが成長にはつながりやすいですが、叱らなければならない場面も必ずあります。それに負けないぐらいほめるのを意識するためのものなので、必要に応じて使い分けてみてくださいね。
(2023年7月5日放送)
▼POINT!
ダメなことを注意する前に子どもたちのよい姿をほめることを意識してみよう
続きは書籍でお楽しみください。