「パパが怖い」子どもと仲良くなるには「マイク」が役立つ!? パパのための接し方&叱り方|ワクワク子育て大全 #3
「父親は怖いもの」というイメージに縛られ、つい厳しく叱り過ぎてしまったり、子どもとのコミュニケーションの取り方がわからなくなってしまったり……こんなお悩みはありませんか?
ママやパパたちが育児に奮闘する様子を専門家と一緒にモニタリングするNHK Eテレの子育て番組『ハロー!ちびっこモンスター』。
番組で紹介された子育ての困りごと&アドバイスをまとめた「笑顔100倍『ハロー! ちびっこモンスター』ワクワク子育て大全」(宝島社)より、番組に登場した現役保育士で育児アドバイザーのてぃ先生からの子育てのアドバイスをお届け。
今回は、愛情表現がニガテなパパさんにおすすめ!『子どもとの距離が縮まる』とっておきの“おたすけアイテム”と“叱り方のコツ”をご紹介します!
パパが子どもと上手にコミュニケーションをとるには?
子どもにうまく愛情を表現できないパパとパパの気持ちがわからない5歳の男の子
パパの中には「父親は威厳を持って子どもと接するべき」という考えをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。番組にも、ご自身の中で「父親は怖いもの」というイメージがあることで、息子さんとのコミュニケーションに悩んでいるパパがいらっしゃいました。
モニタリング中の様子を見ると、とても優しいパパでしたが、実は怒るととても怖くて、あまりの怖さに息子さんが泣いてしまうこともあるとのこと。お子さんがやるべきことをやらないと、つい強い口調になってしまうため、パパ自身も「子どもを萎縮させてしまっているのではないか」と心配していました。
さらに、ママはお子さんに対して、「○○ちゃん大好きだよ」「かわいいね」とたくさん表現する一方で、パパはなかなかうまく愛情表現ができず、お子さんも「パパが自分のことを好きかわからない」とママにこぼすときがあるとのこと。
そこで番組では、パパとお子さんがお互いの気持ちを確かめるためにマイクを使ってインタビューごっこに挑戦。最初は好きな色や遊びに関する質問をしながら、徐々にパパの聞きたいことを深掘りし、お子さんの本音に迫ります。
お互いにママの好きなところなどを答え合い、しだいに打ち解けてきた二人。ついにパパが「パパのことは好きですか?」と尋ねると、お子さんからは「好き!」という回答が。「どのくらい好きか」という問いに対しても、一生懸命好きな気持ちを表現してくれました。
パパも勇気を出して「パパも○○のことが大好きだよ」と、普段は言えない愛情を表現。インタビューごっこを通して、二人の距離が縮まった瞬間でした。
(2023年3月4日放送)
▼POINT!
インタビューごっこを通して普段は知ることができないお互いの気持ちを確かめよう
保育士・てぃ先生からのアドバイス
Q. パパが厳しく叱るので子どもが怖がってしまう。そんなとき、どうしたらいい?
子どもがよくないことをしたとき、“まず叱り、子どもが反省した様子が見えたら許す”というご家庭が多いかと思います。一度叱り始めると、謝るまで叱り続けてしまう、そんな親御さんもきっといらっしゃいますよね。
しかし、そういった叱り方だと、子どもはただ怒られるのが怖いからよくないことをやめる、という考えになってしまい、一時的にはやめてくれますが、時間が経つとまた同じことを繰り返します。
怖いという気持ちがあると、親御さんの話も入ってこないですし、子どもにも言い分があるので、叱る前にそれをしっかりと聞いてから、「○○ちゃんはそう思ったんだね」と受け止めてください。
大人に「怒らないから話してごらん」と言われたら、素直に話せたという経験は誰でもあると思います。話を聞いて、言うことを聞くためには安心感が必要なんです。
▼POINT!
1. 怖さで言うことを聞くのは一時的
2. “恐怖”ではなく“安心感”を与える
続きは書籍でお楽しみください。