【2022年】高圧洗浄機の洗車でおすすめの機種＆5つの注意点

まずは高圧洗浄機の仕組みについて理解しておきましょう。どのような使い方で洗浄することができるのか知っておくと、購入してさまざまな箇所で活用できるようになります。

高圧洗浄機とは、水に圧力をかけるための機械のことです。本体に水をためて水を出すのではなく、水道からつないだ水が本体を通ることで圧力がかかり、勢いよく水が出る仕組みとなっています。直接水道の蛇口からホースをつないでも使うことができ、ためた水でも使うことが可能です。使い方はとても簡単で水道にホースをつなぎ、本体にホースをセットして、電源を入れてハンドルを握ると水が出る仕組みとなっています。

高圧洗浄機は、家の外回りの掃除に最適です。水圧を使って汚れを落とす仕組みのため、洗剤を使う必要はありません。そのため環境にも優しく、さらに洗剤が周りに飛び散る心配がないため、周りの家への配慮も少なくてすみます。水に圧力をかけますから、洗車のように泥汚れがこびりついた部分に発揮しやすく、エアコンの室外機の洗浄にも便利です。普通に水で洗うより、圧力をかけたほうが節水にもなります。

高圧洗浄機は、もともと業務用としての使い道があった商品。最近は家庭用も登場し、サイズがコンパクトになり使いやすくなりました。小さくなったとはいえ、本体の重量はあるため、使う用途に合わせて選ぶ必要があります。お風呂など、室内での使用が多いなら、軽くてコンパクトなものを選びましょう。

高圧洗浄機を選ぶ際のポイントをチェックしてみましょう。価格、静音、水圧をふまえた上で、家庭に合った商品を比較することをおすすめします。

家庭で使う場合は水圧の高さよりも、価格とのバランスが重要です。汚れが落ちやすいのは水圧が高いタイプですが、エンジン式や業務用など本体価格が高いものが多くなってしまいます。家庭用では1万円～3万円くらいまでがおすすめで、この範囲でも水圧が高いものを選ぶことが可能です。ヒダカのHK-1890や、ケルヒャーのK3サイレントなら、価格と水圧の高さのバランスが整っています。

ガソリンタイプはパワーがありますが、音が大きくなります。ユニバーサルモーターも高い音が出やすく、人によってはうるさく感じる可能性があるでしょう。静音性能で選ぶなら、インダクションモーターがおすすめ。ただし、インダクションモーターは電源が使える地域が限られており、東日本と西日本で兼用することはできません。

家庭用だと、わざわざ高額な業務用を買う必要がないと考えてしまいがち。業務用は家庭用と比べて、高額な価格設定のものが多くなっています。しかし、その分耐久性に優れているのが特徴。そのため、家庭用でも使用頻度が高いなら、本体価格が少し高くなっても業務用を買うことで長く使えるようになるでしょう。業務用を選ぶ目安は、週に1時間以上の使用する場合です。これ以下なら価格が低くなる家庭用を選びましょう。

高圧洗浄機は各メーカーから販売されています。ここでは、各人気メーカーから、特に洗車に利用する場合におすすめの機種をピックアップ。洗車がメインなら以下の機種をぜひご検討ください。

ケルヒャーはドイツのメーカーで、家庭用の高圧洗浄機としても人気があります。家庭用では大型タイプのものや、エンジン式、散水シリーズも選ぶことが可能。また、値段の面でも手が出しやすいものが多く、1万円台から買うことができるコンパクトサイズから、6万円台で耐久性が高い商品も選べます。モーターには水冷式モーターを採用しているため、静音設計です。3年保証も付いていて安心して使えますよ。

コンパクトサイズ＆タイヤ付きで持ち運びしやすいモデル。ノズルが本体の背面に収納できるので収納スペースもとらず、車内での保管も可能。旅行中など出先でも洗車できます。

ケルヒャー初のタンク式高圧洗浄機。水を入れたタンクから給水するので、水道がない駐車場での洗浄に便利。タンク容量も12Lとたっぷり入れられます。

日立から出てる家庭用高圧洗浄機は、水道接続式のモデルが多く、一部自吸機能付きのものもあります。価格は1万円台～4万円台。FAW95なら片手で持てるくらいの大きさで、移動が楽です。洗車や外壁の洗浄、パイプクリーナーとしても使える別売り部品があります。

水道接続式ですが別売りのストレーナホースセットを使えば自吸式としても使えます。噴射は3種類から選べ、洗浄作業に合わせて調整可能。洗車には広い範囲の汚れを高圧の水で一気に落とす「拡散」噴射が便利です。

ホースから外してコードレスとしても使えるモデル。ホースの絡みを気にせず快適に使えるのはうれしいですね。タンクから給水できるので、水道や電源がない場所でも洗車できます。

1～2万円台のお手頃価格で購入できる製品も多い、アイリスオーヤマの高圧洗浄機。女性でも持ち運びやすい軽量コンパクトタイプが多いのも特徴です。収納スペースを節約したい人にもおすすめです。

本体重量およそ4キロの軽量モデルです。本体サイズも縦38cm、横24cmとコンパクト。場所をとらずに収納できます。サイズはコンパクトでも噴射はパワフル。高圧洗浄で一気に落とすので通常のホースに比べ75％の節水が可能です。

水道のない場所でも洗車できるタンク式。温水や中性洗剤が使えるので油汚れなども効率的に落とせます。従来品に比べ、運転時の音を40％カット。音が気になる人も安心して使えます。

高圧噴射で力強く汚れを落とす高圧洗浄機は洗車に大変便利ですが、使い方を誤ると、大切なマイカーを傷つけてしまうことも。使用前に、注意点もしっかり把握しておきましょう。

車に多く使われている樹脂パーツ。この樹脂に劣化があると、高圧洗浄機で高圧の水を噴射した際にヒビが入ってしまったり剥がれてしまったりする可能性があります。

樹脂部分は、長年の紫外線や雨風を受け劣化してしまうもの。10年以上乗車している車を高圧洗浄機で洗浄するときは、樹脂パーツ部分に長時間噴射しないようにしましょう。

高圧洗浄機は非常に高い威力で噴射します。その噴射を長時間同じ場所にあて続けると、その部分のボディがへこんだり傷ついたりする可能性が。一か所に集中してあてるのでなく、まんべんなく噴射することを心がけてください。

まんべんなく噴射するといっても、水に弱い部分、水が浸入しやすい部分には慎重になる必要があります。

具体的には、エンジンルームやマフラー、ライト部分など。

これらの部分に高圧噴射を行うと、水が浸入して車の不調を引き起こす可能性があります。

ブレーキまわりを洗車するときは、できるだけ水の勢いを弱めるようにしましょう。ブレーキ付近に高圧の水がかかると、配管などの部品が壊れてしまうことがあります。
心配なら自分で行わず、ブレーキまわりはプロに任せましょう。

高圧洗浄機の高い水圧により、地面の砂やほこりが舞い上がってしまうことがあります。そうなると、拭き掃除をしたときにこすれて傷の原因に。
洗車の前に地面を水で濡らし、砂が舞わないようにしておくとよいでしょう。