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2025年01月26日 08:00 更新

生ごみを堆肥にリサイクル! 鹿児島県日置市のふるさと納税寄附金の使い道とは?

生ごみを堆肥にリサイクル! 鹿児島県日置市のふるさと納税寄附金の使い道とは?

鹿児島県の西部、薩摩半島のほぼ中央部に位置する日置市(ひおきし)は、日本三大砂丘の一つである白砂青松の「吹上浜(ふきあげはま)」などの豊かな自然に囲まれたまち。

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「妙円寺詣り」や「流鏑馬(やぶさめ)」、「せっぺとべ」に代表される歴史的な伝統行事と、400年の歴史を誇る「薩摩焼」、優れた泉質を誇る「湯之元温泉郷」「吹上温泉郷」など、いにしえの情緒と安らぎに満ちた貴重な資源を数多く有しています。

また、新産業を創出する取組として、光り輝く日置市産オリーブのブランド確立を産官金連携で目指しているのだそう。

そんな日置市では、ふるさと納税の寄附金を6つの使途に充てており、今回はその中から「生ごみ回収事業」という使い道について紹介! ごみを焼却処理するために多額の税金を投入し続けること、またそこから排出される大量のCO2を、市民を巻き込んで減らすことはできないだろうかという思いから始まった取組です。一体どのようなものなのでしょうか。

本稿では、マイナビふるさと納税担当者が注目する寄附金の使い道について紹介していきます。

今回は、「生ごみ回収事業」という日置市のふるさと納税寄附金の使い道について詳しく調べてみました!

日置市のふるさと納税寄附金の使い道「生ごみ回収事業」について

日置市生ごみ再生堆肥を使用した「よかんどそだちの野菜」

・対象年度:令和5年度
・対象使途:環境の保護及び整備に関する事業
・対象事業:生ごみ回収事業(塵芥処理事業費)
・その事業に費やした総費用:2億9,423万円 ※塵芥処理事業費の総事業費
・総費用のうち寄附金活用額:6,104万2,000円

日置市の「生ごみ回収事業」は、構想から現在17年目になり、市民の生活に無くてはならない事業として定着したとのこと。

本事業の目的は、以下です。

1)化石燃料を使用せず、生ごみを回収し堆肥化することで、本来焼却処理するごみを減量し、焼却費用の削減及び二酸化炭素の排出抑制を目的としています。
2)日置市民が脱炭素社会の構築に向けて、共通の理解を示し目標達成のために一丸となって取組むことを目的としています。
3)生ごみリサイクルは大きな目標を定めず、市民の皆様がストレスを感じることなく、ごみ処理及び環境行政への取組に対して理解と協力をいただくことを目的としています。

微生物の活動を利用し、生ごみを焼却することなく「堆肥」として再生利用することで、環境への負荷を大幅に軽減できることに加え、その活用によってさまざまな活動の広がりが達成できているそうです。

現在まで約8,000tもの生ごみを焼却することなく堆肥として再生利用しており、台所で発生する廃食用油も一緒に再生することで、より良質な安定した堆肥を実現しました。

年間では2,000tを超えるCO2削減を安定して達成できているそう。また化石燃料を使わないことも地球環境への負荷軽減に大きな効果があると言える上、市民がこの事業を通してSDGsの取組を実感すること、形になって還元されることに最大の良さがある取組です。

また「農業の振興」や「雇用の創出」「食育」など、生ごみリサイクルという一つの取組により、良い波及効果が出ているのだとか。

市民からの声

日置市の担当者によると「多くの自治会(市民)の理解と協力を得て、取組みやすい環境アクションとして根付いた事業になっていると実感している」とのこと。また、24時間いつでも生ごみを出せるという点も喜ばれているそうです。

・生ごみを自分のペースでごみステーションに出せることは、家事をする主婦にとってはとても助かります。また、自宅内に生ごみが無いので特に夏場は臭くなく、燃やせるごみの袋に生ごみが入らないので、ごみ袋の使用枚数の削減になっています。家計に優しい事業だと思います。

自治体からのメッセージ

地球温暖化問題を解決するため、日置市は市民と一丸となり「生ごみを焼却しない」という選択をしました。市民の皆様の多大なご協力により、この事業が成り立っていると断言できます。ご協力いただける企業様とともに情報を共有しながら、より良い地球環境を構築できたらと思いますので、全国の皆様のご支援をお願いいたします。

日置市のふるさと納税返礼品について

イタリア料理店「アル・ケッチァーノ」奥田政行シェフ監修の、森と海の恵みを贅沢に味わえる缶詰セットを紹介します。日置市で加工されたジビエと日置市で採れた貝を使った、隠れた逸品です。

森と海の贅沢缶詰3種セット

・提供事業者:鹿児島オリーブ株式会社
・鹿児島県日置市東市来町湯田1692-1
・内容量:140g×3缶
・寄附金額:1万8,500円

日置市のジビエ加工業「レイビックジャパン」のジビエ(鹿肉・猪肉)と、日置市の江口浜で採れた月日貝を使った、森と海の恵みを贅沢に味わえる缶詰セット。鹿肉のポルペッティ(肉団子)、猪とごぼうの乱切り風、月日貝のコンフィ(オイル煮)の3種類で、料理に使うこともでき、お酒にもよく合う逸品です。


今回は鹿児島県日置市のふるさと納税寄附金の使い道「生ごみ回収事業」と、返礼品を紹介しました。日々大量に出る生ごみを化石燃料を使用せずに堆肥として利用する事業です。環境や地球に優しいだけでなく、地域の方々がSDGsの取組を実感すること、形になって還元されることも素晴らしいと思いました。取組に興味をもった方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

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