育児 育児
2026年04月08日 16:31 更新

エネルギーの代謝に超重要! 動ける・眠れる・集中できる子を育てるために必要な栄養素は?【小児科医解説】

子どもは習い事や塾、子ども自身の好き嫌い、親は共働きで忙しく食事が「手早く・好きな物中心」になりやすいという家庭も多いでしょう。文科省『学校保健統計調査』は肥満傾向児の推移を、厚労省『国民健康・栄養調査』は朝食欠食などの食習慣について言及しています。子どもの食について、私たち親はどう考えればよいのでしょうか?

\子どもには子どもの『栄養学』がある/
イライラしている、元気がない、朝スッキリ起きられない……。その不調、もしかすると毎日の食事が関係しているかもしれません。

小児科医として毎年約3万人を診療し、医学と分子栄養学の両面から多くの子どもたちの不調をサポートしてきた著者が、病気にならない体を作る食事術を伝授します。

今回は、体の調子を整える栄養素「ビタミン」について、書籍『うちの子、今の食事で栄養的に大丈夫ですか? 医師が教える 子どもの元気をつくる食事術』(著:面家健太郎/日本実業出版社)から一部抜粋してお届けします。

うちの子、今の食事で栄養的に大丈夫ですか? 医師が教える 子どもの元気をつくる食事術,日本実業出版社

不足しやすい栄養素 ③ ビタミンB群

うちの子、今の食事で栄養的に大丈夫ですか? 医師が教える 子どもの元気をつくる食事術,日本実業出版社
イラスト:seesaw.

◎ビタミンB群の主な働き

イメージ画像
※画像はイメージです

体の調子を整えるために欠かせない栄養素がビタミンです。

ビタミンはエネルギーそのものではありませんが、糖質・脂質・タンパク質の三大栄養素からエネルギーや体の組織がつくられるのを助ける重要な役割を果たしています。

とくに、ビタミンB群はエネルギーの代謝の過程では欠かせません。

糖質・脂質・タンパク質を摂取すると、ビタミンB群の助けによって細胞内のミトコンドリアで「TCAサイクル」と呼ばれる反応が起こります。この反応によって糖質や脂質が分解され、筋肉を動かす原動力となるATP(アデノシン3リン酸)が産生されます。

つまり、エネルギーを産生するためにはビタミンB群が欠かせないのです。

人の体に必要なビタミンB群のうち、とくに重要な働きをしているのが、ビタミンB1、ビタミンB6、ナイアシン(ビタミンB3)です。

ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギーの産生や皮膚や粘膜の健康維持を助ける他、脳と神経の正常な働きを維持します。

ビタミンB6は、タンパク質からのエネルギーの産生や皮膚や粘膜の健康維持を助ける他、神経伝達物質の合成をうながす作用があり、精神面の安定にも役立ちます。

ナイアシンも、糖質・脂質・タンパク質の代謝を助ける他、中性脂肪やコレステロールを減少させる働きや、全身の細胞の代謝を活性化する働きをしています。

ビタミンB群とエネルギー代謝

うちの子、今の食事で栄養的に大丈夫ですか? 医師が教える 子どもの元気をつくる食事術,日本実業出版社
第一三共ヘルスケア「くすりと健康の情報局」HPを参考に著者作成

◎ビタミンB群が不足するとどうなる?

イメージ画像
※画像はイメージです

ビタミンB群が不足すると、エネルギーの代謝が正常に行われなくなるため、次のようなさまざまな不調が体に出てきます。

・疲れやすくなる
・睡眠の質が悪くなる
・貧血
・口内炎や口角炎、皮膚炎など皮膚や粘膜のトラブル
・食欲不振や消化不良
・筋肉疲労や肩こり、腰痛

さらに、精神的な症状が現れることもあります。

・集中力の低下や記憶力の衰え
・イライラ、情緒不安定

とくにビタミンB6が不足すると、体内で他のビタミンB群の合成や吸収が妨げられ、結果的にビタミンB群全体の不足を引き起こすことになります。

※本記事は、『うちの子、今の食事で栄養的に大丈夫ですか? 医師が教える 子どもの元気をつくる食事術』<著:面家健太郎/日本実業出版社>より抜粋・再編集して作成しました。

続きはぜひ書籍でご覧ください。

うちの子、今の食事で栄養的に大丈夫ですか? 医師が教える 子どもの元気をつくる食事術
(2026/04/08時点)

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-